精神科専門医試験 面接 備忘録

2022年に精神科専門医試験を受け、合格しました。
その時の備忘録を残しておきます。
これから受験の人は頑張ってください!

※有料になっていますが、最後まで無料で読めます。有料設定はお布施用ですので無視していただいて大丈夫です。

雑感

基本的に面接官は優しく、欲しい答えが出なかった時はそれとなく誘導してくれます。
なので誘導に積極的に乗るようにしましょう。
また、自信のないときもとりあえず何か言い、誘導を引き出すようにしましょう。

場所・時間

場所は、東横イン 天王洲アイルでした。時間までロビーで待つ形ですが、ロビーも広くないので、座れない可能性もあります。会場にはあまり早く着きすぎないほうがよいでしょう。
時間は2日目の午前でした。
受付では携帯電話のみ回収されます。レポートの入ったクリアファイルもチェックされますが、鞄の中は見られないし、チェックは適当だな、と思いました。まぁ何を持ち込んだとしてもあまり結果に関わらない気がしますが。

レポートへの質問

事前に修正依頼をした先生とはもちろん別の先生が面接官です。
なので修正依頼が来ているレポートが質問されるとは限りません。
私は2人の面接官がそれぞれ1例ずつレポートを選んで質問されました。
1つは認知症の症例で、BPSDで暴れていた旨書いたのですが、「暴れているのに隔離はしなかったのですか?」と聞かれました。その時の状況を伝え、隔離するほどではなかったと答えたところ、「わかりました。」とあっさり終わりました。
2つ目は境界性パーソナリティー障害の症例で、2か月ほどで退院した症例でしたが、「パーソナリティー障害にしては早い経過でよくなっているが、なぜなのか」といった質問を受けました。レポートには書いていない情報(その人は娘がおり、そちらのごたごたもあって必要に迫られ良くなった部分があるのではないか)を伝えたところ、納得されたようでした。

症例

症例は4パターンで、1日目の午前・午後、2日目の午前・午後の4つの時間帯で分かれているようでした。
私は2日目の午前でしたが、1日目が産褥期精神病っぽい女性と不登校のこども、2日目午前は強迫性障害orうつの症例でした。(2日目午後受験の友人はおらず…)
1日目午前でない限りは自分より前の時間帯の人を探して当日情報をもらえると少し安心かも?です。

渡された症例を読む間は画面がオフになります。

まず読んだ症例の中に出てくる症候を全て答えてくださいと言われます。
例えば「微小妄想」とか「希死念慮」とかです。
全部答えられなくても、「〇〇とありますが、これはどうですか…?」など聞いてくれるので、とりあえずわかるものから言えば大丈夫かと思います。

その後、自分の思う診断と、鑑別診断、そして鑑別するための検査を聞かれます。
セオリーかと思いますが、鑑別診断は器質から答えておくと、検査もこたえやすいので良いかと思います。
今回は抑うつ症状があったので、甲状腺機能検査などを答えたかと思います。
診断について、強迫性障害がメインかなと思って答えたら、粘られ、うつ病を言わせたかったのかな?という気がしました。なので診断が違っただけでは落とされないような気がします。そして面接官に粘られたら診断も柔軟に変えてしまってよいかと思います。

最後に治療について聞かれます。
私は強迫性障害について、薬物療法を答えたところ、「心理療法とかどうですか?」と誘導され、CBTと答え、無事クリア?だったと思います。

それらの質問が終わるとロールプレイです。
2名いる面接官がそれぞれ患者と家族等になり、自分が医者となりロールプレイです。私の時は男性の面接官が20代男性患者、女性の面接官が母親役でした。
一般的な予後などを聞かれました。
とにかく支持的に接することに努めるのが大事かなと思いました。

結果

結果は郵送でした。2022年は12月23日に到着しました。
そして合格すると認定審査料として41000円取られます…。せっかく受かったのに悲しい気分になりました。

他にも思い出し次第追記します。
これから受験の方、頑張ってください!
需要あれば指定医の諮問も同じようなnote作ろうかと思うのでいいね押しといてくださいな~

もしとっても役に立てば、お布施待ってます。

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