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カレーと味噌スープ

嫌なニュースが続くアメリカです。

マス・シューティング=銃乱射事件が後を絶たず、そのいくつかは人種差別問題とも絡んでいることは、皆さんご承知でしょう。
私の予想では、銃規制は上院を通過しないと踏んでいたのですが、「少しばかり」規制されることになりました。
と言っても、最高裁での決定は、憲法を覆すことになったこととなり、考え直すべき材料が増えました。


次なるニュースは、キリスト教私立学校への税金投入が規制できなくなったこと。
これも、政教分離を違憲としたことです。これにより、キリスト教私立学校への税金投入が規制できなくなります。

税金に関しては、日本と大きく違う点は寄付には税金がかからないということがあります。
政教分離に関しては、こちらをどぞ!
https://americancenterjapan.com/aboutusa/profile/1939/


次なるニュースは、中絶の権利が司法によって女性から奪われたことです。
このニュースが日本国内でどの程度取り上げられているかは不明ですが、時代が半世紀前に戻ってしまったことにショックを覚えます。

中絶に関して、私は人道的に云々と言っているのではなく、女性の体を護ることに本人の権利が剥奪されてしまったという、このことを嘆いています。

この背景ですが、1973年のRoe v. Wade判例を最高裁自ら覆し、約50年後の2022年に、合衆国憲法は人工妊娠中絶を権利として保障していないとの判断を下したことになります。
Roe v. Wadeの判例はこちら↓

今回の最高裁の判断の陰には、トランプ前大統領が公約として表明していた「最高裁判事に保守的で反人工妊娠中絶の思想を持つ人物を任命」したことが大きな要因かと思います。

そして更に、クラレンス・トーマス判事(ブッシュ(父)政権の時に任命されている)によると、次の標的は避妊、同性愛行為、同性婚だと宣言しました‼‼‼‼‼

国家によって、人権が奪われる恐れが生じたのです。
コンドームも屋さんも商売あがったりです。
(なので、選挙の際には、最高裁判事候補にむやみに〇をしてはいけません。よく調べて下さいね)

私は、何でもリベラルが良いと言っているわけではありません。アメリカに倣うことが多い世界各国で、同じような規制がなされることに暗澹たる思いです。

現に、日本では中絶に相手の男性の同意が必要とかって、DV夫は子をなすことによって妻を縛る例もあり、また、レイプされても産めということになります。

現に、ブラジル大統領は、レイプされた11歳の少女の中絶問題を容認できないとまで。(その後、少女は長い手続きの末、中絶手術を受けた)


私はクリスチャンの端くれですが、レイプされて妊娠した人に、「授かった命だから大切にしましょう」なんて無責任なことは言えませんよ。

よく、レイプは交通事故に遭ったようなものと言う人がいますが、交通事故だって、後遺症にさえ保障があります。

◆◆◆

そして、いよいよ本題です。

私にとっての先週の一大ガックリニュースです。


水面下で進めていたニュードクターK氏に会ってきました。
結論から言って、大きく✖でした。


他の医者の患者をテイクオーバーするのは、狭いハワイに於いてやり難いのかもしれませんが、その理由付けに耳を疑いました。

以下、会話です。

(私の治療履歴をおさらいした後・・・)

ドクターK「それで、私にどうして欲しいと?」

リリコイ「説明のない今の医師とは信頼関係が築けないので、 同じ治療をするにしても説明のして貰える医師とチームを探している」

K「私は特効薬も持っていないし、第一、卵巣癌は不治だし、キモで治まってもまた再発する非常にシリアスで厄介な癌だ」

リ「・・・」



噛み合わない会話でしたね。
つまりは「お断り」だったのでしょう。
・・・てか、そんなあからさまに不治だの何だのって、言わなくてもいいじゃないの。
不老不死を願っているわけでは無いし、再発するであろうことは、癌患者なら解かっておるわい!


残念なことに、Gynecologic Oncology(産婦人科系腫瘍学。乳癌などは別の専門医になる)で、新規の患者を採り、私が通院可能な医師は、この島にあともう一人しかいません。

しかも、その一人は、このK氏と同じオフィス&スタッフチームをシェアしているので、心理的に無理ですわ。

一人、トボトボと帰宅しました。

夫と息子にどう話そうかと思っていると、そこへ娘がサマースクールを教え終えてやってきました。

なので、ありのまま話しましたよ。


夫、娘、息子「なんとデリカシーのない!」


その一言に尽きますね。


ヘナヘナとなっていた私に、息子は、夕飯を作るから休んでと言ってくれて、私は少し横になっていました。

カレーのいい匂いに起こされると、テーブルにはハンバーガーカレーと味噌スープが並んでいました。

ハワイでは、挽肉はハンバーミートなので、ハンバーガーカレーと呼びます。

そして、常日頃から「野菜や海藻は腸に良い」と言っている私の言葉を思い出し、大根とワカメの味噌スープを作ってくれました。

出汁まで引いて。(ネット検索したそうです)


カレーと味噌汁の組み合わせに微笑みながら、
「医者なんかどうでもいいや!」
と思い直し、ネットで情報を集め、闘病仲間と励まし合いながらやっていこうと結論付けました。


ちなみに、ハワイではカレールーを使ったカレーは日本のメニューなのです。

息子にとっては、ジャパニーフードだったのかもしれません。
(ジャパニーという言い方は、日系人のスラングです。
本当ならジャパニーズですねw)