素顔 / HALDONA 遥河

夜を纏う空気を押しのけて
昨日と変わらない街を歩く
どこかで響く賑やかな音に
馴染めない私は何者なんだろう

丸い地球上の真ん中で
1人だってこと認めたくなくて
誰かの顔覗き込んでみては
それらしい言葉に頷いているけど

そんな時誰よりも素直な
あなたと出会って
ちゃんと向き合いたいな
嘘つきたくないなって
初めて思ったの

大切だからこそ言葉にしたい
傷ついてもまた近づくの繰り返し
始まりはいつだって少し怖いけど
焦らずひとつずつ確かめていく
不器用なままで伝えていこう

似たもの同士だって思ってたのに
少しの違和感気になってしまう
でもね、気づいたの本当はそれだけ
愛おしくなれてしまっているということ

自分で自分のこと難しくしてる
濁してしまえば楽になるけど
でも少し違うんだ簡単にしたくない
もっと特別なの

産まれてから覚えてきた言葉
全てを自分でも伝わる気がしない
なんと呼ぶかまだ分からなくても
そばにいて それだけ伝えておこう

震える声でそっと尋ねてみる
離れてしまうかもの不安はもういらない
2つの心はすれ違っても
その度に目合わせ確かめていこう
その度に弱さも分け合っていこう