ツキノサクラ feat.アオイエマ。 / かんたろう

ひらひらと
剥がれ落ちてサヨナラ
いつも、そう終わりゆく物語を
「ここから」と 続きを分けてくれた君へ
今、そっと歌う 僕のこころ

長いモノに巻かれるように

生きている 朽ちていく
はみ出さぬよう、美しい人生
まるで繰り返しっきりの遊戯

そんな、足の踏み場もないほど
散らかって狭い部屋にある
(どこにいるの?どこへ行くの?、と)
繋がれた重い鎖が 解かれていく
(長い時を 越え 君と)

ひとひらの 風の中、ゆれる花
僕ら 虚しさも 抱えながら
ここで今 飛び立つことを誓った
止まれ、涙 茜が滲む頃

暗い場所を照らす月明かり
ビルの上 静かに灯る光
未来を 自分を
全て棄てようと思える夜は
思い出して 思い出すよ
同じ光の中にいること

声にならない想いも拾い集めて 今
(ゆらり はらり ふわり 落ちる前に)
生まれたての言葉がほら、岐路に変わる
(さみしくはない、ここで離す 君の手を)

暗闇に埋もれていた花びら
いつか 瀬をはやみ 砕かれても
もう一度、ここから芽吹き出すよ
君が そう、いつも こころにいる限り

うたうよ
いつか どんな風に吹かれても
きっと 聞こえていると祈るよ

ひとつだけ 小さくもたしかな花
咲いた、いつか ふたりのあとさきへ