てのひら / ぽりおんぽすとろのーつ

言葉にしたら 2秒で終わる
あとも引かず 瞬間に埋もれていく
薄汚れてる 空の向こうに
眩しい未来 あると信じてた
生まれた街 冬戯れた歩道
気づけば
遠くなる褪せない夢
本当の僕はどこにいるの?
ずっと探してた答えなんてないのに
無理やりにでも組み立てなくちゃ
いらないって 意味ないって
もう 砕かれ流され消えてしまう
描きかけの自画像破る度
込み上がるは あなたの笑顔
「泣かないで、負けないで」って
何度も背中撫でてくれた
てのひら

身体の傷なら いつか癒える
誰も知らず 着膨れていくだけ
でも 心の穴 痛みの奥に
巣食う暗闇 太陽も飲める
あなたにだけ まるごと表も裏も
みせられる気がした
それでも笑ってくれますか?
自由に縛られ喘ぐ 僕を
あの日抱きしめてくれた 暗い寒空に
見つけたのは夜のときめき
瞬いて 輝いていた
星たちの唄 覚えている
いまでも

鏡の中の自分は虚ろ
周りが須らく針に見える
いつか小さな細い糸になって
繋がれるかな
また会えるかな

ずっと探してた答えならこの胸で
はじめからとっくに決まってた
いらないって 価値ないって
もう 誰かに揶揄されてもいいさ
あの日抱きしめてくれた 暗い寒空に
見つけたのは 夜のときめき
瞬いて 輝いていた
星たちの唄 覚えている
描きかけの自画像の色彩は
何もかもがあなたがくれた
「泣かないで、負けないで」って
不器用に愛を伝えてくれた
やさしさ

会いたいな
会いたいな いま
この命を教えてくれた
てのひら