困りごとの話

そりゃ本当は人間の大半は働きたくなくて、
自分の居心地良い場所から離れたくなくて、
気分じゃない時に勉強なんてしたくなくて、
朝起きて布団から出て準備をしたくなくて、
なんなら日がな一日ごろごろしていたくて、
夜更かししてずっとスマホ触っていたくて、
騒がしい所に行ったら疲れて眠たくなって、
太陽光を浴びてもすぐ疲れて眠たくなって、
目の前のことにとにかく集中してしまって、
手を止めてもそのことを考えてばかりいて、
画材は机の上じゅうに散乱して片付かなく、
かばんを探ると30円くらい余裕で稼げて、
底の方にティッシュが梅干しの顔で鎮座し、
プリント類は気付いたら無くしてしまって、
メモをとったルーズリーフが散在していて、
スマホの写真データは撮影ミスも残ってて、
一昨年の授業ファイルがそのまま出て来て、
ファイルは2、3個重複して保存していて、

毎日お風呂入って髪乾かすのはめんどくて、
食べたいものを食べたいだけ食べてたくて、
家から出るときに自然と泣けて泣きやめず、
嫌なことばっかり頭を巡って止まらなくて、
言葉尻から余計なことを推測して落ち込んで、
自分が決めたことは悪い結果になると思い込み、
そんなことならもう自分で決めない方がいいと思い
ちょっとした失敗でも関係性が全て壊れるように感じ
今までが大丈夫だったとしても次は本当に駄目かもしれないと思ってどうしようもなく不安になり
もう全部やめて居なくなりたい、
吐きたい、切りたい、消えたい、
泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて

そうやってがんばって生きてるんだと思って

だからそれに負けて部屋で泣く私は駄目で

甘えてて、逃げてて、困ったふりをしてて

最悪な嘘つきのサボり魔だと思って

そしてまた布団で縮こまる

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