さつきとめいとおばあちゃん
となりのトトロの名シーン。「ばあちゃんの畑のものはお日様いーっぱいあびてるからね、からだにいいんだよ」
このおばあちゃんのような人になりたい。
本当の自分もつかめず、生きがいや希望もぼんやりしていたここ数か月。
あれもこれも欲しくなったり、早くしなくちゃと焦ったり。
考えるな、感じろ、と言い聞かせても何もみえなかった。
Twitterで「夏になるとトトロがみたくなる」(夕闇乙女さん)というつぶやきから、さつきちゃんが美味しそうに食べるきゅうりを思い出した。
あの夏野菜たべたいな~おばあちゃんの野菜を食べたら私も間違いなく体も心も元気になる。おばあちゃんの大きな優しさは、二人の女の子の心を優しく癒し強くさせてくれる。
差し入れの「おはぎ」も大好き。慣れない土地への引っ越し。おばあちゃんのおはぎを頬張るさつきとめいが健気で愛おしい。ここでもおばあちゃんのあったかい優しさが二人に希望をあたえていたんだ。
今まで「となりのトトロ」の絵本を欠かしたことがなかった。職場で子どもたちにも見せたくて、持っていくと必ずボロボロになるまでみてくれた。トトロの力はすごいなと思いながら、自分の本棚にまた新しいトトロを置いてしまう。
きっかけは息子で、昔夜寝る前は必ず「今日はここを読んで」と気分で発注してくる。読み聞かせると幸せそうに眠る。その姿がかわいいのと、気分で場面を選んでいるのがおもしろかった。でもきっといつもトトロだったのは、息子も物語のなかにある「あたりまえのようにあるたくさんの大きな優しい存在」から心と体への栄養をとろうとしていたのかもしれない。
おばあちゃんの野菜、優しい語りかけ。心が通い合う日常。
これからの私はこれを軸にしていく。美味しい野菜も作ってみたい。
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