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新潟っていいよなぁ……から始まる、新潟のいいところと困ったところ

今日はセラピーとは
まったく関係ない
お話です!

新潟生まれ新潟育ち、
この地域に暮らして
うん十年。

海外どころか
県外に暮らしたこともない
私が言うのは
説得力に欠ける
のかもしれませんが。

でも、やっぱり
新潟っていいよなぁ……
と感じるのです。


そして
県外から移住された方々の
満足度も高いっていうのが
ポイントなんじゃないか
と思います。

最初は
「意外だなあ、
 新潟って暮らしづらくない?」
と思ったこともあるんですが。

県外の知人や
移住者の方、
県外のお客様の
お話を聞いていると、

いや、待てよ……やっぱ新潟イイんじゃない?

なんて、だんだんと分かってきました。
いいよ、新潟。

もちろん、
メリットもデメリットも
あるんです。
それはどこも一緒。

でも、うん十年暮らして
私が思うこと、
改めて書いてみたいな~
って思いました。

地方に移住したいな~
と思っているアナタにも
何らかのヒントになれば嬉しいです。

新潟で暮らすメリット

1.自然が豊か

書くまでもないかもですが。
新潟は南北に長くて本当に自然豊か。
海もあるし、綺麗な川があるし、
豊かな里山に、高山もある。
これがもたらす恵みも
メリットのひとつ(後述)。

恵みだけでなく、
そもそも景色がいいのです。

県外に行って帰ってくると
毎回思うことがあります。
それは
「新潟って、ぺたんこで広~~い!」
ってこと。

北海道はともかく、
ほかの都府県は
どこもかしこも坂や山があり
「見渡す限りの平野」
ってないんですよね。

これが新潟だと、
高いビルもなく平野続きなので
「県庁にいこう」と思うと
道行きずっと、目的地が見えてるんです(笑)
面白い(笑)

でも、とにかく景色がいい。
青い田園は、大草原のように感じます。

船に乗って佐渡や粟島に行くと、さらに美しい自然と美味しい食事が待ってます。青いんですよ、海が。日本海なのに!


2.食べ物が豊かで美味しすぎる



これはきっと、住んだことのない方でも想像がつくのではないでしょうか。

新潟県は、本当に食べ物が豊かです。
農作物、畜産物、海産物、山の恵み……ぜんぶあります。
何より、米。

昨今の温暖化の影響は受けてはいますが、それでも美味しい新潟の米。
新潟で暮らす人たちは、たいがい「親戚筋のどこかから米をもらうか買うかしてる」とか、「街中に絶対、精米所がある」と言うと、県外の方は驚かれるそうです。いや、これはホントの話。
ちなみにウチは、米30㎏が入る冷蔵貯蔵庫があります(場所はとる……)。

そのせいでしょうか。
安価な回転寿司チェーンも、県外のお店と県内のお店では、ネタが違うそうで。「新潟のチェーン店の味」に慣れてると、県外で同じ店に行ってショックを受けるのだとか。
コンビニもそうです。県産米を使ってるので、基本的にどのコンビニおにぎりもそこそこ美味しい。これってすごいことで、旅行の時に味の違いに驚いたことがありました。


それと新潟特有の食べ物やお酒です。
ラーメンが意外と有名だとか。よく五大ラーメンって呼ばれてます。

私はお酒飲めないので詳しく解説できないですが、もうホントに県外・海外の方々、喜ばれます。大きな蔵元が有名ですが、地元にしか出回らないお酒が滅法おいしくて、プレゼントすると大喜びされたりします。
「新潟 酒の陣」という、県外からも大勢いらっしゃる人気のイベントもあったりします。
あ、あとクラフトビールも美味しいです。私はスワンレイクビール(ホワイトヴァイツェン)が好き。


蕎麦もね。新潟の蕎麦は、十割ではなく、ふのり(海藻)を混ぜた蕎麦です。私はこの蕎麦が大好き! ボソボソじゃなくて、ちゅるちゅるシコシコです。 
夫は仕事で県外のお客様とよく会合しますが、この新潟にしかない蕎麦を楽しみに来られる方も多いのだとか。
(ちなみに参考価格:東京駅の蕎麦……蕎麦のみ一食2000円、新潟市内……豪華天ざる&寿司つき蕎麦で2000円未満)



3.食料自給率が高い

2に関連しますが。
輸入品もありますが、地産地消が根付いてる気がします。

たとえば、新潟の枝豆は有名ですが、ほとんどが地元で消費され、県外に出るのはほんの一部。食用菊の「かきのもと」は、地元ではよく見かけますが、県外では料亭などで出される珍しい物だそうです。
県外移住者さんは、畑で咲く紫の菊を、食べ物だとは思わなかった、とお話されてました。

地産地消が根付いてるおかげで、子どもたちの給食もしっかりしています。
ここ最近、都会の子どもたちの給食が侘しいというニュースを見かけますが、新潟にいたってはそんなことは聞いたことがありません。ウチの子は毎食がっつりおかわりしております(笑)

こんな影響もあり、物価が上がってきたとはいえ、やはり都会のスーパーとは食材のお値段が違うのだそうです。横浜出身のある方は、「新潟で暮らすだけで、生活費が一気に下がった」とおっしゃってました。

4.動物や虫が多い、星が綺麗

これは「デメリット」という方もいらっしゃるでしょうが(笑)

私は別にそこまで虫が怖いわけでないので、夜になると鳴いてくれる虫たちや、田植え時期のカエルの声には癒されます。セミはうるさいですけどね。
でも夕暮れにちょっと林に近づくと、ヒグラシの声が響くのが聞こえ、「あ~最高だなあ」と思っちゃいます。

夫は若いころ都内で暮らしてたのですが、コンクリートジャングルに倦んで、虫の声を部屋で流していたそうです。f分の1ゆらぎの音、といいますが……そういう自然音って、人間の体内に染みついてるのかもしれません。

あと、オニヤンマを見るとテンション上がりません? あんなメカっぽいカッコイイ虫、そうそういないなと思います! 虫や動物が好きな方は、絶対うれしいはず!

「星まつり」というイベントも行われる、新潟県北部の胎内市。
アマ・プロ問わず、星好きが集います。
国内外のたくさんの天体望遠鏡メーカーが集まるだけでなく、飲食ブースや温泉利用、虫取りまで楽しめる、キャンプ&星!みたいなすごいお祭り。



5.意外と都会に近い

「新潟といえば田舎の雪国」
というイメージが強いと思います。
が、実は新潟って、東京から新幹線で2時間。あっという間なんですよね。

最近はリモートワークも多いですが、新潟で東京の会社のリモートしてる方も増えているそうです。本社に行こうとしても、2時間ちょいなので、意外とラクなんだそうです。

まあ、この2時間を、「近い」と思うか「遠い」と思うか、個人差はあると思います。


6.土地が安い(住居費が安い)

これは田舎特有ですね。
都会では住めないような規模の土地が、安く手に入る。あるいは、借りられる。特に今は家賃も上がり気味なので、この差は大きいです。
ただ、関東近郊に暮らしてる方が、
「車も持ってるけど駐車スペースなくて他で借りてたから、そのぶん費用かかってた。出かけてもどこの駐車場も有料で、それもかかってた。それに比べたら雲泥の差」
とおっしゃってました。
確かに。

新潟市の中心部は有料駐車場ばかりですが、郊外のお店の駐車場は無料です。それに、ある程度どこのおうちも駐車スペースがあるので、車も置き場に困る……とかはありません。
ちなみに私が住んでいる新潟市秋葉区は、車購入時の「車庫証明」がいらないんです……そのぶん申請料金がいりません(笑) 土地が余ってるからですね。道理で商店街のあたり、車ハミ出てるわけです……。

我が家は大きくもない普通の一軒家ですが、夫の県外のお客さんは、そもそも「庭つき一戸建てが持てること」に感動しているのだとか。
新潟なら持てますよ……。

7.道がいい、車が走りやすい

これ、県外に出るまで知りませんでした。
新潟の道が、各段に走りやすいこと。
無料で走れるバイパスがそこここにあり、広くて真っすぐ、そして見えやすい道。平野なのでね。

車さえあれば、新潟ならどこでも行ける!って思えちゃう、そんな道なんです。ドライブが好きな方には、本当にもってこいな県だと思います。
縦断はキツいですが、横隣の県には行きやすい、というのも面白い。


8.ウィンタースポーツ

そうです。雪です。
これは、私個人的には「デメリット」なんですが……。でも、それを喜ぶ方もいらっしゃるので、あえて載せてみました。

雪が積もる=運転に支障が出る
豪雪=つらい
というのが、新潟県民の意識。

でも、「えっ雪が積もるところに住んでるのに、スキースノボやらないなんてもったいない!!」とおっしゃる県外のお客さまも多いんです(笑)
あまりに好きすぎて、スキー場でバイトした……なんて方には、きっと垂涎の的ですよね。

ただ、雪が降ると、本当に景色が一変します。
綺麗で、静かです。雪がすべてを包み込み、浄化するような感じなんです。
そして、雪のおかげで水が豊富になり、おいしくなる。循環ができているなあと思います。


9.県民性として、穏やかで我慢強い人が多い

もちろん、個人差があります。

県外に遊びに行って思うのが、たとえば新潟の服屋さんて、全然売り込みかけてこないんです(笑) 引っ込み思案なのかもですが、グイグイ来ない店ばかり。

それと、住んでみるとだいたい皆、穏やかで優しい。ギャーギャー騒ぐ人って、わりと少ないかもです。いないわけじゃないけどね。

それで、人見知りみたいな感じなんですが、仲良くなると本当にみんな、優しくしてくれる。仲間意識が高いというか。
新潟のサッカーチーム、アルビレックスのサポーターがすごい、っていうのも、「仲間意識」みたいなのが強いのかな~と思います。

10.すごい花火大会が多い

これは特筆すべきこと!
新潟は、知る人ぞ知る花火大国です。
まずは、川の長岡、海の柏崎、山の片貝……なんていう言葉もあるくらい、有名な三大花火。

長岡は長岡空襲の慰霊を込めた感動の花火大会で、日本一の信濃川のほとりで行われます。2日間にわたって開催される、超ド級の大会。正三尺玉の音は本当にクセになります!さらに、いまではフェニックスが有名ですね。
これは本当に一見の価値大アリの花火大会。これが見られるってだけで、近郊に住んでることが喜ばしい。

柏崎は、尺玉100連発や、海上花火で有名。広くて見晴らしのいい海岸で行われるので、「ビルが邪魔」とか「前の人で見えない」ってことがないんだとか。私も一回は見に行ってみたいです!

片貝は、神社への奉納祭りの花火なんです。(ちなみに新潟県、神社の数は日本一だそうです)なので、地元の方々の大事なお祭りです、が……ここで打ちあがるのはなんと「正四尺玉」。ギネスにも登録されている、とんでもない大花火です。これが開いたときの音が山にこだまして、本当に震えるような衝撃なんだとか。気になりますね。

そしてビックリすることに、新潟はこの三大花火だけじゃない!
夏になると、あちこちで花火大会が行われ、大きな平野なのであちこちに見えます(笑)
うちも、家からいくつかの花火大会が見える立地です(笑)


11.いい温泉が多い

南北に長い新潟県、本当に温泉が多いです。
私が大好きなのは「月岡温泉」ですが、それ以外でもあちこちにたっくさん! 安価で綺麗なスーパー銭湯になってる温泉もたくさん!
しかも、前述のように食事がとてつもなく美味しい。
……ということは、温泉宿の質が高い!ということです💖
ぜひ新潟の温泉地に、癒されにいらしてください💖

12.フジロックがある!

「このために新潟に来る!」
という方も多いのではないでしょうか?
ご存知、国内最大級のロックフェス、フジロックフェスティバル!

今年はもう終わっちゃいましたが。バウくんも出たんですよね。いいな~!

新潟県湯沢町で毎年行われている、国内外のアーティストが集う音楽のお祭り。キャンプ道具持参の方、オールで楽しむ方、音楽をバックに自然を楽しむ方、温泉など利用しながら楽しむ方、最近ではいろんな楽しみ方が増えている様子。

新潟県内に住むと、フジロックにも行きやすくなるんですよね!


新潟で暮らすデメリット

1.災害級の豪雪

メリットにも上げましたが、これはもう、どうしてもランクインします。
大変なんですよ、やっぱり。

たとえばふだん30分で着くところが、豪雪の影響で2時間かかるとか。そもそも除雪されないと道も通れません。
そして、除雪が重労働。ダイエット気分です。

それでも、除雪で済むだけならいいんです。
屋根の雪下ろしは……危険作業です。おろさなきゃいけないほどには積もらないでほしい……それが県民の願いです。

でも、雪のおかげで、冬でもある程度の湿度があります。

https://www.pref.niigata.lg.jp/site/dourokanri/1356856924164.html


2.冬寒いのに、夏は蒸し暑い

これも、「新潟って雪国だし涼しいんでしょ?」と思われる方の期待を裏切る結果に……。
あっついです。
蒸し暑いんです。
国内の最高気温まではいきませんが、夏になれば必ず「猛暑日」の気温で新潟はランキング入ってます。暑いんです、意外と……。

でも、川も海もある県なので、水遊びに興じる方が大勢。


3.車が必須

これは田舎あるあるです。
新潟は車県なので、ないと詰みます。

友人でペーパードライバーの子がいますが、そうなると新潟の中心部にしか住めず、それも子どもの通院などには難儀します。

その代わり「メリット」で書いたとおり、駐車場は安いし大量にあるし、家の敷地は広いし、道は走りやすい。なので、車さえあれば暮らしやすいんです。「車が必要なのはコッチも一緒だよ」と思う都会近郊の方には、むしろマッチしてると思います。

ただ、裏を返せば、「公共交通機関が弱い」ということ。

現在、電車の本数、バスの本数が極端に少ない。
これは免許の返納を迷う、ということにも繋がるんですよね。
これは今後も県が取り組んでいくべき課題だと思います。

4.虫が多い

メリットにも上げてましたが、最近のお子さんは虫がムリ!という方も多いので(笑)
といっても、困るほどワンサカ出るのは、山のあたりだけです。
新潟は平野なので、平野のど真ん中には、そんなに虫は湧きません。
「田舎の山の中に暮らしたいけど、虫一匹でも出たらムリ」なんて方はいらっしゃらないと思うので、そこは大丈夫かな~と思います!

5.イベントが少ない

これはね~……ほんとに。
「世紀の○○展」!という感じのイベント、新潟を通り越して別な県に行きがちです。
ライブとかもね。
音髭は来てくれますが。

でイベント行こうと思って、だいたい近隣で行けるところ……となると、東京がほとんど。新幹線で2時間を、近いと思うか遠いと思うか……ここでも悩みどころですね。

人口が少ないせいでしょうかね……。

6.ポケモンセンターがない

これ、ものすごい個人的ですが(笑)、デメリットです!
金沢はあるのに……政令指定都市の新潟には、ポケモンセンターがないんです。
あったらすごい行きたいのに……!
(株)ポケモンさま、ぜひ新潟にポケモンセンターを……!

7.アクティビティーが少ない

これは、子どもが大きくなってから痛感しました。ちびっこが遊べる場所はいくつかあるんですが、だいたい「小学生以下」なんです。
それより大きな子たちが、体を使って遊べる場所が、極端に少ない!
あるにはあるんですが、立地がものすごく偏ってるので、なかなか行けないんです。
そうなると、近所の公園とか、学校のグラウンドで遊ぶしかなくてね。公園はだいたい、ボール遊び禁止……とかになっていて。

もうちょっと、「大人も子どもも遊べる」アクティビティー(※室内)を増やしてほしいなって思います。ただでさえ、雨天が多いので(後述)。

8.快晴が少ない(日照時間が短い)

これも個人的には大デメリット。

太平洋側から日本海側に移住した方が、冬場の曇天のせいで鬱になる、と聞いたことがあります。
めっちゃ分かります。
私も昔は自称「11月病」って言ってました。
特に11月の、葉っぱが散った後くらいからの、寒くて暗くて冷たい雨ばかりの天気に、気持ちが滅入ってしまうのです。

これが、雪が少しでも降ると、一気に景色が明るくなって(雪の反射で)ラクになるんですけどね。

関東地方から移住された方は、「関東でいう曇りが、新潟では晴れなんだ……」と思ったそうです。そうか……いいな、太平洋側……。

その代わり、新潟の方は男女ともに、肌が白くてきれいな方が多いです。これも日照時間(紫外線)の影響ですね。
夜型の方は、むしろ調子が上がるかもしれません。


メリット、デメリット、書いてみました!

これは新潟市郊外に住む、私の感覚です。
新潟は最初に書いたように、南北にやたら長い県。
なので、住んでいる地域によって、全然雰囲気が違うのかもしれません。
私の書いたメリット・デメリットが、当てはまらない地域も、あるかも。

でも、大まかにはこんな感じなんだよ~というのが、少しでも伝わったかな、と思います。


実際、新潟に引っ越してきて、
「すごく人間らしい暮らしができてる」
と喜んでいる方もいらっしゃいます。

今って、地域おこし協力隊とか
今いる会社のリモート部門とか
いろんな働き方が増えましたよね。
そういう制度を使ってもいいし、
まずは旅行に!
っていうのもオススメです。


もし良かったら、新潟に遊びにきてくださいね💖


どうぞサポートのお気持ちは、ご自分へのご褒美に使ってあげてください♡