見出し画像

どうしてファストファッションの服じゃだめなの?

こんにちは。lilcatです。
コロナが大流行し、ファッション業界でも数々の企業が倒産したりするなどおしゃれをすることがとても困難になってきたこの世の中ですが、洋服を愛するみなさまはいかがお過ごしでしょうか。😷

今回はそんなファッション業界に対する僕が思っている疑問を皆さんと共有したいなと思います。
僕が思う疑問、それは「どうしてファストファッションではなくハイブランドの洋服を買う必要性があるのか」です。
ユニクロをはじめ、ファストファッションが流行した頃から様々な人達や有名雑誌・サイトがこれを題材とし、疑問に思っていることだとおもいます。
僕も洋服を愛している者の一人でありますので、ここで一つこの題材について個人的見解を書き込みたいなと思います。

ファストファッションはいつから流行ったの?

ユニクロ銀座店

現代ファッションにおいて切っても切れない存在となったファストファッションというジャンル。今となっては当たり前のように僕たちの生活に存在していますが、これは一体いつから生まれ、いつから「ファストファッション」と呼ばれるようになったのか。
それはやはり「ユニクロ」が世間に進出してからなのではないだろうか。
ファッションブランド「ユニクロ」は1984年に広島県広島市に第1号店を出店しました。初めは商店街の小さな洋服屋さんでカジュアルウエアを中心に販売する小売店だったそうで創業当初は売り上げはあまり伸びず、移動販売も行っていたそうです。
そして中国の優良な工場と提携し、超低価格で洋服を大量生産できるようになり、店舗を全国展開。そのなかでも98年のフリースブームで名を挙げ、「L.L.Bean」や「ノースフェイス」「パタゴニア」などの他ブランドでは一万円以上で販売していたフリースをユニクロでは1900円で売り出したことで売り上げが上昇。
その後は海外にも進出し、さまざまなブランドとコラボレーション。(ジルサンダー、JWアンダーソンなど)ルイ・ヴィトンでクリエイティブディレクターも務めたデザイナー「クリストファー・ルメール」とのコラボレーションで生まれたセカンドライン「UNIQLO U」などが登場したりするなど、2018年には売上高2兆円を突破し、コロナが流行した2020年にも8月決算で1000億円を突破しています。

つまり、ユニクロが全国展開し、流行した頃2000年半ば頃からファストファッションと呼ばれるようになったと考えられます。
さらに、2008年には日本に同じく、スウェーデンから人気であったファストファッションブランドである「H&M」が上陸。日本のファッション事情はさらにファストファッションに影響されていきます。


ハイブランドとファストファッションの違い

では、このファストファッションとハイブランドの違いって具体的になんなのかというところに触れていきたいと思います。

僕のインスタグラムの方で「ファストファッションに感じる魅力とハイブランドに感じる魅力」についてアンケートを取ってみたところ、「長年着られるから」や「デザイン性のあるアイテムが多い」などの意見が寄せられました。
この意見をみてハイブランドとファストブランドへの世間的イメージがなんとなく感じ取れました。

ハイブランドはアイテム一つ一つが高価でファストブランドはほとんどが1000円単位で購入できるところ。そしてハイブランドはデザイン性が多くギミックやトレンドを意識したアイテムが多いのに対し、ファストブランドはベーシックなものが多いイメージです。
値段が安いなら素材や縫製も量産されているためあまり良くないんじゃないのかと言われるとそうではない。
正直ファストブランドの洋服は近年みるみる品質を上げていています。ユニクロが流行していた2000年頃、とあるジーンズメーカーの幹部は「素材や加工感、はき心地を含めてうちの1万円の商品とレベルは大差ない」とWWDの記事には記載されている通り、フリースだけでなく、ジーンズもユニクロは高品質なものを提供しています。実際自分もフリースやスキニーなんかはユニクロのものを使用しています。

そしてデザイン性なのですが、ユニクロは上記に記載している通り、様々なデザイナーズブランドとコラボレーションしているため、安価であの有名なデザイナーのデザインを買えてしまい、そしてそれはほぼ本家のクオリティと大差がないものもあります。
また、ギミックやトレンドなんかは「H&M」や同じくファストブランドの「ZARA」などでは品質は本物よりは劣りますが、ハイブランドのデザインをほぼ丸パクリしたようなアイテムが店頭にならんでいるのです。

そして最も大きいのがターゲットにする層の深さです。
ハイブランド、デザイナーズブランドの洋服はお金を持て余した成金かよほど洋服が好きな人しか購入しないでしょう。しかし、ファストブランドはどうでしょうか、服に興味がない人でも購入しますよね。
服にこだわりのない人はファッションについて考え、あれやこれやと選ぶのはストレスと感じる人が大半でしょうから。むしろショップに入ることすら嫌う人もいるかも。しかし、生活を構成するもので大切なものに「衣食住」とあるように服を着ないと人間は生きていけません。
そのため、ユニクロなんかは本当にミニマルでシンプルなアイテムが多く、「ヒートテック」や「エアリズム」などの普段の生活を快適にする洋服や、下着類、靴下まで販売しており、ユニクロにいけば基本的に生活するには不自由しないのです。



売上に関してもユニクロが約二兆円、ザラが約2兆2,346億円(2019年前期)売り上げているのに対し、ハイブランドの売上を比べてみると、コロナ禍前の売上高でいうとサンローラン社が約2458億円(2019年)マルジェラ、マルニ、ディーゼルを擁するOTB社は全ブランド合わせて約19兆円(2019年)とユニクロや他ファストブランドに比べるとかなり低い。コロナ禍になってからその差はより一層広がったでしょう。

ZARA新宿南店

値段で見るのではなく、「好き」を買う。

さて、長くなりましたが本題です。
品質も、デザインも、低価格で買えて売上も負けているのにどうしてハイブランドの洋服を買うの?

今回は僕の一意見をここに書かせていただきます。

僕はデザイナーズブランドが好きです。なぜならば、品質はさることながら、そのブランドの洋服からそのデザイナーの想いや、その時のコレクションのテーマなんかが感じられたり、そのデザイナーにしかできないパタンやデザインがそこにあると思っているからです。
なので僕は値段で洋服を見たことがほとんどありません。たしかにこのクオリティでこの値段か!安い!or高い!とは思いますが、大体は自分が好きなものを買っています。
自分が「素敵」「かっこいい」「美しい」「着心地がいい」と感じて、この洋服にはこれだけのお金を出して着たいなと思わせてくれた服を購入しています。
なのでもちろんハイブランドに限らず、ユニクロでもH&Mでも「これいいな」と思ったら購入します。
なので特に「ハイブランドだからいい」とかは思わないですが、これだけのお金を出してでも手に入れたい!という洋服も存在します、ということを伝えたかったです。

ファストファッションはだめ?

だめじゃありません、むしろ一つの選択肢として素敵だと思います。

ファストファッションは安価なため、服に興味がない層もファッションを始めるきっかけにもなるし、もちろんそれは量産された服ではあるけどそこからさらに洋服について追求していくケースもあるならファストファッションも捨てたものじゃないと僕は思います。

「おしゃれをすること」「ファッション」というのは自己表現のための一つの手段だと思っているので自分のかっこいいを貫けばいいとおもいます。もちろん、ファッションというのは定義付けができないあやふやなものなので、人それぞれ色んな価値観があるため「それダサいよ」などと批判されるかもしれませんが、アイデンティティを大切にし、「着たい服を着る」これに尽きると思います。


最後に

洋服は世の中にたくさんあればあるほど色んなおしゃれの選択肢が増え、また違った考え方や捉え方をする人が現れ、よりファッション業界は盛り上がる、そう考えています。

なので僕はハイブランドもファストファッションも素晴らしい文化だと心からそう感じています。

今回は僕のファストファッションとハイブランドについて思うことを書きました。
そこで一つ、みなさんに質問したいことがあります。

皆さんは、ファストファッション、ハイブランド、どちらの洋服を着ますか?



insta @lil__cat__

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?