#042〔Yesterday Once More〕


Yesterday Once More (昨日の事のように)
CARPENTERS
1973 (1991)

CARPENTERS (カーペンターズ) を初めて聴いたのは、
一体いつだっただろうか…?

その当時の僕は、このアーティストの存在さえ知らなかった。
僕に、CARPENTERS の存在を教えてくれた人は、
凄く曲がいいから聴いてみればいいよ、と教えてくれた。

その日、街の CDショップにたどり着いた僕は、
CARPENTERS のコーナーを見つけた。
何枚かあったと記憶しているが、僕が手に取ったのは、
カレンが正面に座り、リチャードが後ろにいるジャケットの CD。
(多分、日本国内用に再収録されたアルバムかもしれない。)

収録曲はまさに、CARPENTERS の
ベストアルバムと言っていい程の内容であった。

…ちょっと待てよ…これ、聴いた事があるぞ…。
…これ、いい曲だなー。

こんな事ばかり、言っていたと記憶している。

この歌詞に出てくる主人公のイメージは、
どことなく、カレン本人を想起してしまう。

子供の頃から、歌う事が大好きだった少女は、
その類いまれなる歌唱力で、多くのファンを魅了した。

海外では、とくに日本で大きな支持を集め、
2人は来日して、コンサートも実際に開いている。

その時の様子を記録した DVD も、
よく観ていた事が、懐かしく感じている。
(やはり歌唱力の高さが、尋常ではなかった。)

…どうして、CARPENTERS が、日本人に受け入れられたのか?

考えてみると、大きなテーマだと思うが、
耳心地の良い、軽やかな民謡をベースとしたような曲調や、
カレンの優しげな歌声が、どこか寂しげで、哀しげだった事も、
もしかしたら、CARPENTERS の楽曲を聴いている
日本人の心にも、刺さったのかもしれない。

日本では当時、ビートルズ に次いで、海外アーティストにおける
アルバムの売り上げ歴代2位の座を守った。
(シングルではなんと、堂々の第1位。)

カレンは、既に亡くなってしまっているが、
彼女の素晴らしい笑顔と、その一際目立つ、美しい歌声は、
今も、様々な記録の中に残されている。


THE END 















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