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博打打ちとしての競輪、車券との向き合い方の話

皆さん初めまして、しがない博打打ちのシャルと申します。
まず初めに、この記事は無料で最後まで読めます。

皆さんは競輪楽しんでますか?
少し前にも東京五輪でケイリンが種目になったり、つい最近始まったガールズケイリンを題材にしたアニメの放送開始等で色んな方が競輪に触れる機会が増えたと思います。
配当の大きい当たり車券を取れた、推しの選手が勝った、色々楽しみ方はありますがやはり博打は博打。
悲喜交々あると思います。

この記事を書く前にも相当悩みました。
だってどれだけ講釈垂れようと所詮博打打ち、「同じ穴のムジナが何偉そうに言ってんだ」と言われてお終いです。
そりゃそうです。普通に考えたら知らん競輪狂いのオッサンに説教されてるようなもんなので普通にムカつきます。

それでもこの記事を書こうと思ったのは私の周りで何人か競輪で負け続けて嫌になって引退するという人が出てきたからです。
趣味で嫌な思いしてそれが原因でその趣味から離れちゃうのはもったいないし、寂しいなと思ったので筆を執りました。
この記事では競輪、そして本題である車券との付き合い方を書いていきます。
少々長くなるかもしれませんがお付き合いいただけたら幸いです。



何故人は死に車券を買ってしまうのか

そもそものお話です。
まず第一に車券を外したくて外してる人はいません。
どうせ買うなら当てたい、どうせ当てるならお金を増やしたいというのが普通の感覚だと思います。
では何故死に車券を買ってしまうのか。
その心理を少しずつ紐解いていきましょう。


そもそも競輪のどこを楽しんでるの?

競輪と一口に言っても前述したとおり楽しみ方は千差万別です。
車券を当てたい、選手同士のアツいレースが見たい、個人的に応援してる選手が頑張ってる姿を見たい、色々あります。
まずは自分がどの部分にウェイトを置いて楽しんでいるのかどうかを知るのはとても重要です。
ここの自覚がない人が非常に多いです。
「何言ってんだコイツ」って思われるかもしれないですけどマジな話なんです。
例えば、

「地元選手の車券は応援で買う」
「あの選手は度々大穴を開けるから買う」
「あの選手好きだから頭固定で流して買う」

無意識に全部車券に落とし込んでません?
ここが結構な落とし穴なんですよ。
確かに競輪って選手を応援する手段が車券を買うのと現地で声援を送るぐらいしかないので必然的に車券に落とし込みがちです。
これが原因で破滅に向かう人も何人も見てきましたし、私自身もこれを理解するまで何年も掛かりました。
それは単純に遠回りしてただけなんですけどね。

とはいえ今回は車券との付き合い方のお話なので車券に焦点を当てていきます。

車券を買う時の心理

画像は楽天Kドリームス(https://keirin.kdreams.jp)より引用

皆さんの記憶にも新しいであろういわき平ダービーの決勝戦を引用しました。
まず皆さんは車券を買う時出走表のどこを見ます?
競争得点?記者の印?バック本数?色々ありますよね。
これに関しては正解は無いと思います。どこを見て、どこを読み解くかの正解がないのもレースです。
じゃあこのくだりなんやねんってなるけどちょっと待ってほしい。
『余計な情報拾い過ぎてません?』
ってのが私が言いたいことです。
レース展開は確かに無限にあります。
考えれば考えるだけ無限の地獄(これが楽しい)に陥ります。
閑話休題、私の当時の予想を引用します。

関東が分裂、ヨシタクだけが3車なのでここが先行に見えるが小林が切った際にそのまま実質関東5車みたいな展開になる可能性も 単騎だと動けてる清水、古性が怖い 上手く動けそうなヨシタクと隙間突く岩本を中心に
34-34-259
24-9-247
9-5-24
抑え 3-15-15

私の当時の予想

レース結果は2-9-1
なんで『古性が怖い』って書いてて3着に古性買ってないの???
まぁアホです。展開決め打ちし過ぎました。
ぶっちゃけ最後の直線でずっとヨシタクの応援してました。
じゃあこの予想を分解してみます。
まずバックストレッチでの並び予想
   ③⑤
  ⑧⑥
④②⑦①⑨
←←
ヨシタクのペースか先捲り予想でした
自力使える清水の捲りに拳矢が乗ると思ってたのでここはズレてます。

バックストレッチで実際の並び


古性が位置取って捲ってきた時に武藤に外回されてそのインを岩本が突いて伸びるという予想だったのですが実際は外回して伸びた岩本、その後ろから伸びた古性、イン突いた諸橋と少しずつズレてますね。

4コーナーから直線へ


そして気付いた人もいると思います。
『予想にある9-5-24って何???』
ハイそうです。めっちゃ違和感ありますよね。これが死に車券です。
でもこれ予想当時はめっちゃ真面目に考えてたんですよ。
「イン突いて岩本が伸びるなら拳矢が清水に乗らずその後ろにいれば9-5まで行けるのでは?」と本気で考えてました。今考えると自分の並び予想から見てもアホですね。
じゃあなんでこの予想に至ったのかをさらに細かく紐解きます。


予想に混じる悪魔「願望」

予想っていうのは本来非常にロジカルなものです。
展開を予想し、レースの最終的な形を車券に落とし込む。
ここに余計なものが混じる必要は本来ありません。
では何故余計なものが混じってしまうのか。
それこそが今回の本題にも繋がる悪魔「願望」です。
上述の「イン突いて岩本が伸びるなら拳矢が清水に乗らずその後ろにいれば9-5まで行けるのでは?」という部分、これこそが本来必要ない願望です。
根拠の薄い確率の低い予想が「こうなればいいなぁ」という願望によって予想として出力されてしまう、これこそが悪魔です。
車券を買う時の心理の項目で『余計な情報拾い過ぎてません?』って言いましたよね。
例えば『あの選手はタテ脚があるから展開が向けば3番手からでもしっかり伸びて頭まであるかも…』とか『先行するのはこの選手だろうけどもしあの選手が先行したら番手捲りから勝てるかも…』とかよくありますよね。
勿論そういう展開になることも大いにあります。ですが、それ毎回起こります?
知らず知らずのうちに『予想』が『願望』に浸食される、だからこそ私は悪魔と呼んでいます。

車券は基本的に1点100円から購入できます。
前述の私の予想で言うと9-5-24の2点が死に車券でした。
これを「この程度」と捉えるか「非常に無駄な2点」と捉えるかでどれだけの期間生き残れるかが変わってきます。


悪魔をどう制御するのか

皆さん毎レース車券をどれぐらい買われますか?
私は平均10点程度に抑えてますが、グレードレースは14~16点買うことも多いです。
例を出して簡単に計算してみましょう。
毎日5レース買うとして、毎レース15点買う人は最低でも7,500円使うことになります。

7,500×365=2,737,500

結構ビックリな数値出てきたと思いませんか?
1点100円で買っても年間ストレートで負けると273万も失うんですよ。
じゃあこれを毎レース10点まで減らしたら?

5,000×365=1,825,000

おや?912,500円も減りましたね?
今これならいけるって考えました?油断してると悪魔に憑りつかれちゃいますよ。
じゃあどうすればいいのか。
もっと絞るか、自身の的中率を上げるか。勿論簡単なのは前者ですね。
そもそも毎日打つもんじゃありません、と言いたいところですけど競輪楽しいですもんね。打ちたくなる気持ちは分かります。

ほなどないせぇっちゅうねん。

シンプルです。レースは見るが買わない、所謂ケンを活用しましょう。
例えば開催初日、選手の調子もよく分かってないから下馬評だけで売れて穴車券が出やすいとかありますよね。
ここをグッと堪えてケンに回るのです。
そうすることで2日目からは初日ケンして得た情報で車券が買えますよね。
予想する際に必要な情報量が倍以上に増えるのは明確なメリットです。しかも初日買ってないから10点×5Rなら5,000円も出費が減ってます。
そうして得た情報で車券を当てていけるようになれば死ににくくなるはずです。
経費を少なく、的中を意識出来るようになれば自ずと勝利近づくはずです。

減らしたことによる成果って見えにくいのが最大の欠点なのですが、最初にこういう風に経費を出力しておけば多少は成果として理解しやすいと思います。
勿論抑圧ばかりもいけません。
たまに特大万車券を当てたら浮き分で好きな選手を全力応援するとめちゃくちゃ楽しいです。

まずは負けを減らすところから意識しはじめましょう。
その為に点数を絞る!プラ転したら浮き分で遊ぶ!
皆さんも良き競輪ライフを!



ここからはちょっとした余談なのですが、こういう記事書いたの久々だったのでちょっと頑張りました。
「これでコーヒーでも飲みな」ってイケメンの方がいらっしゃればコーヒー奢ってください。



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