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映画かよ。批評家HASECCHOが斬る。ep42「グリーンカード」

Hasecchoレビュアーから、ep42「グリーンカード」のレビューが届きました!!
様々なポイントから色々分析してくれてる素敵なレビュー!ep42見た後ぜひ読んで見て下さいー!

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映画かよ。-Like in Movies-
シーズン3、ep42
「グリーンカード」

えーっと。
新キャラ?ミクラ?
嫌いですわー!
嫌過ぎて良いわー。

さて、今回はミノルが調達屋スズカさんから依頼を受けるといういつもとは逆の立場から始まるストーリー。
でもどんな立場でも強気なスズカさんはやっぱり良い。
メインストーリーは日本在住中国人のファリンが仕事をする為の就労ビザを取得する流れ。
ただ今回はこの流れの中に色々な要素が詰まっているなと感じた。

日本を含む諸国での外国籍の方の働きづらさや婚姻関係の問題。
ミノルが根底に持つ良いヤツ感や交友関係の奇抜さ。
恋愛の機微。
特に恋愛の機微のところは強く書きたいので最後に残します。

映画かよ。で時々描かれる日本の社会問題。
駒谷監督が張っているアンテナの多さを感じます。
社会問題についての考え方は人それぞれ。
それゆえに表現は難しいところではあると思うが駒谷監督は臆せず描いて形にしているところが素晴らしいと思う。
信念があるのだろうなと感じます。
こういうところから気づいたり考えるきっかけになるのは素晴らしいことですよね。
ターミネーター1,2を観過ぎて、小さい頃からAIの怖さを実感してます。
AIは便利だけど怖い。
ハセッチョ少年の妄想は社会問題に比べて軽いかもしれないけど、映画は何かを考えるきっかけをくれる気がする。
映画のいいところですよね。
自分が体験したことないこと、し得ないことを疑似体験して視野が広がるところ。だから映画ってやめられない。

さてストーリーに話を戻し、今エピソードで一気に復習させてくれるミノルの交友関係。
変な人しかいないですねー。
本当に変。
変な友達たちの格好良い写真をちゃんと撮っているミノルももちろん変ですけどね。類は友を呼ぶってやつですかね。
でも変だとしても交友関係が広いのは、これはミノルの根底にある誠実さが為せるものだと思いました。
今回その変な交友関係から最初に書いたミクラが登場するのですが、こいつが嫌なヤツ過ぎて…

いや、私は分かってましたよ。
登場シーンの嫌な表情と嫌な服。
ああ、嫌なヤツー!
でもファリンは惚れてるし、2人が幸せならそれで良いかと思っていました。

でもね!
ここからね!
言わせて欲しいんですよ!
ファリンとミクラが面談練習の時に肩を組みながら歩くシーンありましたよね。
あそこでミクラの腕から手の先がね、ファリンを愛してなかったんですよ。
ファリンの身体にミクラが腕を乗せているだけって感じで。
ミクラの腕の真っ直ぐさと手のひらの浮いている感じ。
いや!これは!愛してない!
って思いましたね。
これ、ミクラを演じたオガタさんの演技プランだとしたら本当に凄いと思う。
演技プランじゃなく自然な演技だとしても凄い。

そして最後、ミノルには飛び蹴りして欲しかった。
嫌なことを言って歩いて行くミクラの背中を。
今後のミノルのイケメン交友関係の中からミクラは消えていることでしょう。

そのかわりにファリンとミノルの交友関係は続いていくはず。
ジャズがかかるラスト3分は長年連れ添ったような友情でも恋愛でも成立するような渋いシーンでした。
それにしてもファリンの脚本、気になるわ。
そしてスズカさんから仕事の報酬は貰えたのかな。
貰えないよな、失敗してるもんな…
ファリンとの関係が最高の報酬ということにしておこう。


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