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【映画かよ。レビュー】ep07「美女と時計とアブナイお願い」byトリッチ

映画かよ。は、是非見ていただきたい過去作品もたくさんあります!

今日はシーズン1の人気作品の1つ、ep07「美女と時計とアブナイお願い」のご紹介です!

数々の海外フェスでも高評価の本作を、映画かよ。レビュアー、トリッチが語り尽くします!


【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第7話「美女と時計とアブナイお願い」

映画何でも屋、スズカとの取引に挑む我らが亜美ちゃん。お金を渡して、何やらメモのような紙切れを受け取っています。

それは、「JOB」という秘密組織へのコンタクト方法が書かれたものでした。

「JOB」って何者!?

「JOB」とは、読み方は「ジョブ」で、「ジャパン面白い映画を撲滅させない会」の略です。

JOBは、入手困難な映画のVHSの上映会をしてくれる団体です。
何故上映会なのかというと、入手困難映画のVHSは、非常に貴重なので、貸出はできないからです。

上映会は、基本無償で開催してもらえるのですが、その代わり、クライアントは上映会の場所も時間も指定できません。全てはJOBが手配、しかも上映会場は極秘中の極秘で、クライアントは迎えのクルマに、目隠しをされた状態で乗ることが義務付けられています。

かれこれ10年以上探しているが見つからない、『美女と時計とアブナイお願い』を、どうしても観たかった亜美は、遂に最後の手段とばかりにJOBに連絡を取ることにしたのでした。

亜美から話を聞いたミノルとオトは、心配します。
女の子である亜美が、そんな得体の知れない団体の下へ出向くのは、危険なのではないだろうか……。

【レビュー※ネタバレなし】映画かよ。Like in Movies 第7話「美女と時計とアブナイお願い」

映画かよ。初期の傑作。小気味よいテンポのコメディ!

何度も観返しているお気に入りの一作。
シーズン1の中では最も好きな作品の一つです。

まず、テンポがとてもよい!!
ミステリアスなスズカとの、秘密めいた取引で幕を開け、「何だなんだ?」と、投げかけられた謎に気を引かれていると……!

映画ヲタの夢!! 閲覧困難作品の上映会を行う秘密組織
という存在が明かされる。

で、期待に胸をふくらませる亜美と、心配するミノルとオトの対比があり、美帆との買い物シーンで「男って男らしくないよねー」と毒づくシーンで皮肉な笑いを挟み、ミノルとオトの狼狽で笑わせ、と、畳み掛けるようにストーリーが展開するの、うまいねー!

10分ちょっとの短編ながら、見事にお話がまとまっていて、笑いを誘われるドタバタに、ちょっぴりサスペンス要素があって、ぐいぐい引き込まれる。

シーズン2以降、ストーリーに深みが出てきて、20分前後と再生時間も長くなり、それはそれで好きな話も多いんだけど(ウェットな性格のトリッチはこちらの方が好みだったりする)、『映画かよ。』の本来の持ち味は、本作のような「少々振りかけた皮肉とサスペンスが効いている、10分前後の明るい映画ヲタ☆コメディ」なんじゃないかなって思っています。

今日また観返してた訳だけど、
「あーこれこれ。これが映画かよ。なんです」
って思いました!
原点回帰的に、定期的に観たくなる作品です。

映画ヲタの夢。JOBの存在感

そして本作、最も注目を集めるのは、やはり「ジャパン面白い映画を撲滅させない会」ことJOBの存在でしょう。

皆さんは、閲覧困難ながら、どうしても観たくて諦めきれない映画、ありますか。
わたしはあります。いーーーーっぱいあります!!

例えば、『0086笑いの番号

ちょーーーー面白いんだって!!
元はテレビドラマだったみたい。それの映画化! 007のパクリ映画で、世界征服を目論んだファッションデザイナーが、「ヌード爆弾」を開発しちゃうの。ドカーンて爆発すると、周辺の布が全部消失しちゃうの! つまり、周辺の人間全員が、突然素っ裸に!
ね、スゲーばかばかしいでしょう。ちょう観たいでしょう!!
でも、見つからないんです😭😭😭

こんなのも、JOBに依頼すれば、見せてくれる。
そりゃお願いしたいですよ!!
映画ヲタで、JOBに連絡してみたいって気持ちがない人間、たぶん世界中探してもいないんじゃないでしょうか。誰でも観たいのに観れない作品、ありますもんねー!!

わたしだったら、月2くらいのペースでお願いしちゃうかも。
で、「差し入れでーす」とか言って、お酒とかピザとか、いろいろ持ってあそびに行っちゃう!

JOBを演じる九里みほさん、中嶌聡さんも魅力たっぷり。
クールな強面スタイルで待ち合わせ場所に現れるのに、シィーーーーーーーッ!って有無を言わさない様子は、繰り返される毎に、何とも言えない可笑しみをかもし出してくる!

そして何より、ラストシーンで、「ああこの二人もまた、映画を愛してやまない壮絶ヲタなんだなぁ……」ってほっこりします。好き!

本作とは別の「1分動画」では、JOBの二人の、意外な「普段の仕事」も明かされていて、楽しさでいっぱいです。

映画のためならとことん潔くなれる亜美ちゃんの魅力

そして、何と言っても、本作は亜美ちゃんの魅力炸裂回!

キュートな女の子ながら、観たい映画のためなら、進んで危険にも飛び込んでいける、漢気あふれる亜美ちゃんは、世界中のヲタ男性の夢の存在でしょう!
こんな子と毎日、映画ヲタトーク、したいですよねーーーー。

そんな亜美ちゃんが、JOBとのセッション当日、不安そうに、クッションを抱きかかえてトボトボ待ち合わせ場所に向かっているシーンがとてもよき。可愛すぎか!

不安そうに、お気に入りのクッションを抱えて待ち合わせ場所へ向かう亜美ちゃん。

「大丈夫だよ。オレも一緒だから」とか何とか言いながら、同行したくなっちゃう!!(トリッチは女ですけどね!)

それにしても、ミノルとオトは手際が悪すぎです(笑)

「来てくれたんだ!」
颯爽と現れたまではよかったミノルとオトだが……。

タクシーは事前に待機しててもらわないとーーーーーーー
いくら都内でも、すぐに捕まらないときもありますからねーーーーーー

さてさて、勇気を振り絞って飛び込んでいった、亜美ちゃんの運命は以下に!?

映画ヲタの夢、「閲覧困難作品を上映してくれる秘密組織」「可愛い女子ヲタ友」の魅力が詰まった、

映画かよ。Like in Movies 第7話「美女と時計とアブナイお願い」

是非ぜひその目で確かめてみてください!!


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