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映画かよ。批評家HASECCHOが斬る。ep37「フランシス・ハ」

「映画かよ。Like in Movies」レビュアーのHasecchoさんが早速 ep37「フランシス・ハ」のレビューを書いてくれました!
Hasecchoさんらしい、細かなディテールへのツッコミと解説が面白い、読んで楽しいレビューとなっております。是非是非 ep37「フランシス・ハ」を見た後読んで見てくださいー!
Hasecchoさんのあのシーンこのシーンについての同意や発見などありましたら、コメントもぜひ!
しかし毎度おもろい解説レビュー、ありがとうございますHasecchoさん!

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映画かよ。-Like in Movies-
シーズン3、ep38
「フランシス・ハ」

とっっってもおもしろい!!!
今回は今までと違いなんと初海外撮影!
2022年8月に開催されたSeoul WebFestに駒谷監督と美帆役竹内さんが授賞式に出席した時に撮影したエピソード。
改めて、Seoul WebFest最優秀脚本賞受賞おめでとうございます。
受賞して当たり前、遅すぎるくらい!
こら世界!早く注目しろ!と言いたいですね。
他にもベストwebシリーズ賞、最優秀撮影賞とノミネートされていたそうですがこれは次回に獲得してもらおう。
ということでこの韓国ロケエピソード。

やっぱり音や雰囲気、風景が日本とは似て非なるものがあって新鮮ですね。
韓国映画やドラマを観て「韓国って陰と陽に境界線がなく、なのにうまく調和が取れている」って思っていたんですよね。
明るく気さくな市場のお母さんたちや美を追求する人たちが多い一方、世界を震撼させるほどの映画の元ネタがあるように。
これは歴史や文化が脈々と受け継いできたものだとは思うんですが、ここに色気を感じます。
危うい色気。
ハッキリしない色気って最も危ないように思うのですが最も魅力的でもあるんじゃないかと思います。
美帆の色気もここにあるのかも。
キャリアウーマン的でしっかり者、しかしながら危うきに近寄り、来るもの拒まず。

今エピソードでは珍しく美帆と亜美が喧嘩するところから始まります。
その喧嘩も美帆の「しっかり者の部分」と「油断がある性格」の境界線がハッキリしないところが原因なのではないかと思います。
アプローチは違えどそこが火種になって亜美が余計なことを言ってしまう。

韓国に行く理由も正直油断ですよね。
ナンパしてきた知らない人きっかけですしね。油断です!
そしてこのシーン面白かったなぁ(笑)
美帆の「ちょっとワダ!」って呼び捨てにするところ。
その前の自己紹介とか無駄になりそうなシーンを省いて笑いにつながってるやっぱり編集や演出の妙ですよね。
ワダ、画面奥から急に立ち上がって走ってくるのドーンオブザデッドのゾンビくらい本当に怖かったぞ。

そしてここから怒涛の「韓国って恐ろしい」と思わせる映画のオンパレード。
映画かよ!って映画名を出すとストーリーへの影響だけでなく観ている私たちの心理さえもコントロールするんですよね。すごいです。
あの映画の舞台かー!こわ!
あのワルモノみたいな人がいるのか、怖い!
みたいに。
※今回は怖い映画のオンパレードでしたが、韓国映画やドラマにはとてもハッピーでロマンチックで涙なしでは観られない素敵な映画もたくさんあります!

そんな韓国で起こるドラマ。
美帆は韓国である人物と出会います。

そしてここからのシーンが本当に、本当に素敵だなと思いました。
ダイジェストで流れるシーンです。
市場やコスメ屋さん、街中を歩いているシーン。
美帆が、というか美帆役の竹内さん、このシーン本当に楽しかったんだろうな。本当に恋してるなって思いました。
コスメ屋さんでの一緒に鏡を覗くシーン。
私キュンキュンしちゃいましたよ。
色気ありすぎ!!
危ないよ、あの距離感は。

まぁでも個人的に一番好きなシーンはホテルで美帆が武器を物色してるシーンですけどね。
美帆が身支度整えて、横からのカットでやっぱり美人だなぁと視聴者に思わせてからのあの武器物色素振りシーン。
笑いましたわー!(笑)
こういうちょっと抜けてるような行動も美帆の可愛さですよね。
最初は「お!日本伝統武器、刑事物語ハンガーヌンチャクきたか!?」って思いましたが残念ながらそうはならず!!

そして結末へ向かうわけですが、韓国編のラスト。
ここも韓国男子の優しさと冷徹さの境界線が曖昧で…
危険すぎるけどそんな男に惹かれちゃうよー!(笑)

日本編ラストも、まぁ亜美と実の行く末はアレとして、美帆がまた大人になり、今度は余裕という大人の色気を増して日本に帰ってきて手に持っているものも含め、とても好きな終わり方だった。

現在進行形で映画かよ!が世界中の映画祭に出品され、各賞ノミネートされまくりですがアメリカ、イタリア、ニュージーランド、スペイン等々現地の撮影が増えそうでとても楽しみですね!

このエピソードって韓国のことを想像しつつ日本にいながら書いて、短時間で場所も決めて撮影して…
どうやってこんなに完璧に仕立て上げた?
いやいや、どう作っていたとしても駒谷監督の想像力と引き出しの多さには感服です。
今後のエピソードもとても楽しみです!!

・・・え?そういえばミノル、昼からプレミアムモルツのロング缶を飲んでませんか?
贅沢なやつ。


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