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映画かよ。批評家HASECCHOが斬る。ep45「バタフライエフェクト」

「映画かよ。Like in Movies」レビュアーのHasecchoさんからもレビューが到着!
今回いいシーンが多いと語ってくれるHasecchoさん。嬉しいですねー!
のっけから前のめりに見てくれてるHasecchoさんの気持ちが伝わってくるレビュー!
後半語ってくれる胸熱シーン、嬉しいですねーー。あそこは映画好きなら相当エモいですよねぇ。自分ならどうするだろか?とか考えちゃうし…
というわけでep45を見たみなさん、是非是非Hasecchoレビューを読んで「だよね!」とヘッドバンギングしましょ!

Hasecchoレビューはここから

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映画かよ。-Like in Movies-
シーズン3、ep45
「バタフライエフェクト」

いつもはネタバレしないように気をつけてはいますが、今回は少し熱くなったので内容に言及している部分があります。
エピソードをご覧になってからお読みください!

さて、今エピソードではタイムトラベル映画の権威であり、タイムトラベル映画は全て観ている樽井が主人公。
樽井が犯した小さなミスをタイムトラベルを駆使して修正する為に奔走するストーリーです。
映画かよ。のストーリーをいつもメインで動かすミノルやアミ、オト、ミホは映画かよ。の内からの視点であり、ゲストがストーリーを動かす時は映画かよ。の外からの視点が見られるようでとても好きです。
特に今作は樽井がしっかりストーリーを動かしていたので映画かよ。を俯瞰的にかつ深掘りできるような楽しみ方ができました。
とても楽しかったです!

そして今エピソード、好きなシーンも多かったです。
イントロで樽井がミノルの身を案じるシーン。
樽井の見た目が前回登場時よりも痩せていて、ヤツれた感がありタイムトラベルと奔走で疲れてるんだなと無意識に感じ取られたところ。
樽井を演じる青木さんのライフサイクルの偶然かもしれませんがとても良かったです。
加えて同じシーンでミノルの左指にきらりと光る指輪がそれとなく見えるところ。
「え?ミノルって指輪してたっけ?ミノルを演じる伊藤さんが外し忘れてない?」とか思っちゃいました(笑)
これはやられましたね…

別ユニバースのミノルとアミも最高。
網タイツミノルのドラッグの使い慣れ感とアンダーグラウンドアミの死に顔がめちゃくちゃ良くて笑っちゃいました(笑)
タイムトラベルものやマルチバースものの楽しさが詰まってましたねー。

そして今エピソードでは、個人的に考えさせられたというか、思いを馳せたシーンがありました。
樽井がタイムトラベルもの好きになったきっかけとなったタイミングに戻り、樽井少年とやりとりをするシーンです。
このシーンで胸がじんわり熱くなったんです。

映画好きには誰しも映画が好きになった瞬間がある。
自分は何の映画だっただろうか。
思いつくものはいっぱいあります。
しかしその頃の自分に「その映画を見るな」なんて言えるだろうか。
逆に「それは絶対に見たほうが良いぞ」と言ってやりたくなるのではないだろうか。
今思うと、映画を好きになった瞬間を始め今日まで「観なけりゃ良かったな」なんて映画はなかった。
どんなつまらない映画も変な映画も結局は自分の糧になって話題に出来るし思い出すこともできるし、自分を構成する一部となってます。
だからこそ樽井少年にあの映画を見せないようにするあのシーンはもの寂しくなりました。
樽井もタイムトラベルの権威として楽しかったはず。
それをなきものにする決断は重かったのでなかろうか。
そんなことまで考えてしまったのも、あのシーンの樽井を演じる青木伸輔さんと樽井少年を演じるドイイノリさんの演技が素晴らしかったからです。
特にドイさんのレンタルした映画をニヤニヤしながら持って帰るところにはあの頃の自分を重ねてしまいました。
重ねたものの私はドイさんみたいに良い声もしてないし大人とあんなにしっかり話せていなかったけど。

タイムトラベルものを観た時に考えることって
あの時あの子に告白していればな、とかあの時これ買ってればな、とか過去を悔やむばかりですが、今回は映画を観てきた過去の自分が誇らしくなるエピソードでした。

映画かよ。に映画の素晴らしさをまた教えてもらいました。
ありがとう!
ドイさん、青木さん、みなさん!


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