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メインテーマは官能小説

Twitterで募集した結果官能小説がメインテーマの小説を書くことになりました〜
その場で考えながら書いたので支離滅裂ですが読んでみてください!



ほんぺ


澄みきった秋の夜、美奈子は一人、自室の大きな姿見の前に立っていた。薄暗い照明が部屋を柔らかく包み、彼女のシルエットが鏡に映っている。ふわりと香る香水が静かな空気の中に溶け込み、彼女の心を静かに高ぶらせていた。テーブルの傍らには自ら手がけた官能小説が置いてある。

「もう、違う自分になりたい…」

美奈子は自分に囁くように言い聞かせ、薄手のシルクのローブを肩からそっと滑らせた。鏡に映る自分を見つめると、彼女は日常の忙しさや制約から解放され、何も纏わない自分自身に向き合っているように感じた。

目の前の鏡の向こうには、いつもの自分ではない、もう一人の美奈子がいるかのようだった。彼女は自分の手をゆっくりと肩に滑らせ、その感触を確かめるように指を這わせた。冷たさと温もりが交錯する感覚に、彼女の胸の奥が微かに震える。

鏡の中の彼女は、挑発的で官能的な女性の表情を浮かべている。普段は見せないその姿に、自分自身でさえ魅了されていくのを感じた。美奈子は、自分の指が肌に触れる度に、もっと深く、もっと遠くへと引き込まれていくような感覚に身を委ねた。

「私は自由よ…」

その言葉が頭に浮かび、彼女は瞼を閉じた。自分の中に眠る本当の欲望が解き放たれる瞬間を待ち望んでいる。誰にも見られることのない場所で、彼女は自分自身の手で、心の奥底に隠していた熱を呼び覚ましていく。

指先は次第に大胆になり、胸元からお腹、そしてさらに下へと滑り落ちていく。全身が震え、期待とともに高まる感覚に、彼女は次第に飲み込まれていった。息遣いが荒くなるのを感じながら、鏡に映る自分の姿を見つめ続ける。

その瞬間、美奈子は一つのことに気づいた。鏡に映っているのは、もう一人の自分ではなく、まさしく今の自分自身なのだ。解放された欲望と共に、彼女は静かに微笑んだ。

「これは、私の本当の姿…」

鏡の中の彼女もまた、同じ微笑みを返していた。


解き放たれた美奈子は己の欲望を満たすのに相応しい衣装に身を包み、友である淳也の元に電話をかけた。

「今夜逢えるかしら」

彼に気取られないよういつもと同じ声色を意識して話しかける。

「どうしたんだい、いきなり。まぁ逢えるけども」

特に不審がる様子もなく受け入れた淳也に対して電話越しに美奈子は微笑みかける。

「バーの前のホテル前集合ね」

美奈子はスマホをカバンにしまい軽い足取りでホテルへと向かう。淳也より美奈子の方が距離は遠い故急足でホテルへと向かう。
大きめのカバンを持ちホテルへ着いた彼女を淳也は出迎えた。

「君から誘うなんて随分珍しいじゃないか」

微笑みと共に美奈子へ声をかける淳也。

「自由になった感動を貴方にも分けてあげたかったのよ」

喜びを隠し切れないといった表情をする美奈子を少し訝しみながら淳也は彼女と共にホテルに入った。
待ち切れぬといった様子で美奈子はヒールにも関わらず駆け足で部屋へと向かう。

「そんなに待ち遠しいのか」

淳也が楽しそうに、しかし少し困惑しながら問いかける。

「ええ、もちろん」

部屋に二人が入り淳也が鍵をかけた。

その瞬間、淳也の腹部には包丁が刺さっていた。美奈子はもはや笑みとも呼べぬ歪んだ笑みを浮かべて淳也の胸に向かって叫ぶ。

「私はもう自由なのよ、わかる?もう貴方や旦那に振り回されることない素晴らしい人生がようやく始まるのよ。自由、自由なのよわたし!!」

美奈子は感極まって叫ぶ。もう止められないと言った様子で叫び続ける

「アイツが死んで自由になってようやく気づいた!!貴方も私を縛っていたのよ!都合のいい時だけ呼び出して私の体だけを愛してる貴方も!!」

そう捲し立てた後美奈子ははぁはぁと息を整えた。そして気づく。なぜこの男は、淳也は一切の呻き声すらあげてないのかと。彼の腹部は致命傷のはずだ。

美奈子が顔を上げると淳也はニコっと微笑みをかけて言葉を返す。

「こんな時のために腹に君の官能小説を仕込んでおいて良かった!!!!」





オチが思いつかなかったんや…

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