photosession✖️yuko ohmori
"写真を撮られるのは、苦手なのに、
どうして申し込んだんだろう?
とても楽しみです。"
勇子さんの話し方は、
柔らかくふんわりと、ゆったりとしている。
信頼を寄せていただいたことと、苦手を超えて選んでくれたことを知り、嬉しくなる。
撮影の前には、瞑想を共にし、撮影に入る。
撮影の間、勇子さんの眼鏡を外してみたいな、と思いつく。
"少女漫画でヒロインの眼鏡をとりたくなる
男子"みたいだな、なんて一瞬よぎるけど
こういうとき遠慮がない。
勇子さん、眼鏡、外しましょう!
"あの緑を、目に入れてみて。
そして、今度は瞳であの木に挨拶してみましょう。"
"私の指、ひらひらと動いて蝶みたいでしょう?"
そんな風に伝えるのは、
目は、見るためだけに存在しないことを知ったから。
目は"愛でるため"
"好奇心の扉を開くため"
"伝えるため"にあるもの。
撮影をするときは身体に声をかけていく。
"もっと自由に動ける?" そう聞けば
身体の何処がが私に指示してくれる。
そうして、私は身体の可能性を知る。
撮影の間、話を伺っていたとき勇子さんの目が
"見たくないものもみてきた"と言うので
"見たくないものも、あったんだね。"と伝えると涙を流してくれた。
ああ、そうか。
瞳は、泣くことで綺麗になるんだね。
柔らかく、優しくもなるもんね。
これから、どんな人に出会いたいですか?
ふと、聞いてみる。
"空みたいな人と一緒にいたい"と教えてくれた。
そう、未来のワクワクした出会いに想いを馳せれば目はキラキラと大きくなる。
空みたいな人、勇子さんにお似合いだな
と思った。
勇子さんは、広くて大きい ゆったりとした
自由と包容力のような人だから
空のような人と聞いて、納得。
私はどうして写真を撮るんだろう。
苦手を超えてくる人が好きだな、
笑ってくれる顔も好きだな、
何かを手放す瞬間の表情も綺麗。
こういう瞬間が嬉しいから
きっとまた写真を撮るだろうな。
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