180°
光と影、俗と聖、情熱と冷静、静と動、女性性と男性性。
180度違うかのように見えるものを行ったり来たりしながら
その人が持つバランス感覚のようなものを観察するような視点は
占星術が授けてくれたものかもしれない。
皆が、運転免許を取得する時期に、私は占星術や薬草学の免許を取得することに精を出していた。
私の占星術の師の一人、ティルは
ハーバード大学で心理学を専攻したアメリカ人で元オペラ歌手だった。
ティルが書いた「心理占星術」の本は私の占星術の概念を変えた。
若いころにティルに会って
こう告げられてよかったなと思う。
「天体は何もしない、人間が行うのだ」
「資格に人はつかない。人に人が付くのだ」
ティルは、「天体を人間が使う」ということを
インパクトをもって
表現したかったからこそ、こう表現したのだと思う。
ティルはオペラ歌手だったころを彷彿とさせるような、やや大げさな表現を好んでなのか、
意識的になのか、選んでいたように思う。
記憶に残るような、言葉の並べ方や歩き方、座り方まで
「占星家自身」の尊厳の表現方法について熱く伝えてくれた。
占星術を学ぶうちに180°の捉え方も変わった。
180°変わってしまったのではなく、180°使える幅が広がった。
そう思うようになった。
その幅こそ、奥行きであり
経験こそ色である、そう思っている。
陰影や色気は年を重ねるごとに増すのだから、年齢の概念さえ変わった。
豊かな学びだと思っている。
ホロスコープから感じた奥行きや色を写真で表現する。
とても気に入っている、今の表現。
貴方を引き出すphotosession
若ーい。
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