人間辞めて猫にもなれる
夕方、カキ氷のようだ、と眺めていた雲は
少し時間が経つと 鳥のようになりました。
思ったより長期戦となった with コロナ時代。
それによって 炙り出される
感情や、症状。
疲れたり 不安になったり 焦ったり
寂しくなったり ふとした瞬間に
襲ってくる そんな気持ちを、
私も 知っているよ。
それだけではなくて
愛おしいきもちや 懐かしいきもちや
些細で ささやかな 幸せなひと時もまた
味わっているそんな日々。
いつまで続くのかなあとか、 自分は
ひとりぼっちだなあ、とか
もう全部辞めてしまいたいなあ、とか
疲れと共に ふと、
そんな風に思う人も多いみたい。
疲れや緊張や不安や孤独が続く中で
そんな風に感じたら
いつでも 辞めていいよ、って自分に言ってあげれたらね。
いつでも、辞めていいよ。
頑張るのを。
明日にでも仕事を。
ちゃんとした人間とか、大人とか、親とか、そんな役割を。
明日にでも猫になりたいです。
そんな風に、弱音を吐いたって
誰か1人を弱いだなんて言えない時代だよ
時代のせいにして、
できることもあるじゃない。
弱音を吐いてみたら、私だけじゃなかったって
救われる人もいるのだからね。
時代のせいにできるなら、
いつもは出来なかった
どんなことが可能でしょう。
ある日私の頭に、
キャリアには興味がないんです、
明日にでも猫になりたいんです。
そんな言葉が よぎった のです。
ただ、今の陽射しに
十分に微睡む猫が羨ましくて
焦っている、忙しい人間を横目に
やれやれと諭すような猫の目に 真理を感じて
猫が羨ましいと思った私は
この時代のせいにして
弱音を吐いたり お昼寝したり 甘えたり
さぼったり しようと思っているのです
こんな時代のせいにして
どうせなら
もっと気楽に生きようではありませんか。
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