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「自由を手に入れた籠の鳥」 籠に入れられた小鳥に自由はない。 あるとすれば与えられた時間の中で生きる自由なのではないか。 与えられたものを食べ、 用意された籠の中で生きる。 羽はまるで無用の長物。 時々開く籠の扉。 少し広くなった箱の中を飛ぶ小鳥。 待っていましたと言わんばかりのはしゃぎ様。 しかしそれも時が経てば終わり、やがて小鳥は籠に帰される。 ある日籠の中の鳥に自我が芽生えた。 一瞬の隙を狙って外へ飛び出すことにも成功した。 初めて飛ぶ空。 初めて見る景色