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詩(poems)

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自分の書いた詩をまとめたり、 アーティストの書いた歌詞をみてきいて感じたことを綴ります。
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#詩

vol.026|また明日

川が流れるようにして時は過ぎ、 波がいったりきたりするように 人は出会いと別れを繰り返す。 目の前に立ちはだかる上り坂も やがて下り坂になると知っているから立ち向かえる。 だるまが転んでもまた起き上がれるように、 花が咲いて散ってはまた花咲かせるように、 何度だって立ち上がれる。 どんな過去があろうとも どんな明日になろうとも 今日という日は今日しかない。 思い出をそっと心にしまって また一歩踏み出す。 30.04.19 りーのすけ

「自由を手にいれた籠の鳥」

「自由を手に入れた籠の鳥」 籠に入れられた小鳥に自由はない。 あるとすれば与えられた時間の中で生きる自由なのではないか。 与えられたものを食べ、 用意された籠の中で生きる。 羽はまるで無用の長物。 時々開く籠の扉。 少し広くなった箱の中を飛ぶ小鳥。 待っていましたと言わんばかりのはしゃぎ様。 しかしそれも時が経てば終わり、やがて小鳥は籠に帰される。 ある日籠の中の鳥に自我が芽生えた。 一瞬の隙を狙って外へ飛び出すことにも成功した。 初めて飛ぶ空。 初めて見る景色