Chinatown, Honolulu, Hawaiiでの衝撃
私は7/25〜7/30までハワイに親戚7人で行ってきました。ハワイには何度か訪れたことがあったので、今回は観光地として有名なワイキキよりもよりローカルな地域を訪れました。その中でも、特に父と2人で訪れたChina townが印象に残っており、今回はそこで経験したことや学びを7月のレポートとして共有させていただきたいと思います。
ハワイのChina town(ホノルル)の所在、歴史、文化など
所在: China townは国際空港と観光地として有名なワイキキの間にある街です(上記地図参照)。地図で見るととても離れているように見えるかもしれませんが、実際はワイキキまでバスで15分ほどで行くことができます。
歴史: China townは、1950年代にハワイのサトウキビ農場の労働者としてやってきた中国人によって作られた街です。China townという文字通り、建物は中国にある建物のような作りをしており、表記も中国語で書かれています。
文化: China townには中国で縁起が良いとされている部屋飾りや雑貨を扱っているお店であったり、中国料理で使用するような野菜や果物、スパイスなどを売っているお店が多くあります。また、ワイキキとは異なり、中国系のレストランがとても多く、この街にいるだけでまるで中国を旅行しているような気分を味わうことができます。China town内のお店はほとんど中国人や中華系ハワイアンによって経営されており、私と父が入店するとよくNi haoと話しかけられました。
私と父は事前に地球の歩き方(2021年度版)を読んでおり、そこにはchina townは活気があり、観光スポットとしても非常に人気であると書かれていました。しかし、実際に訪れてみると全く状況が異なり、大きな衝撃を受けました。
1) China town内にあるほとんどのお店が閉店しているか"For rent(空きあり)"の看板が出ている
地球の歩き方には、「活気があり、本場中国料理の食べ歩きも可。オアフマーケットやマウナケア・マーケット・プレイスには、肉、魚、野菜などありとあらゆる生鮮食品、名も知らぬ香辛料や漢方薬が山積みにされ、店員の大声が響き渡っているパワーあふれるチャイナタウン」とっ記載されていました。しかし、実際訪れた際は記載されていた情報とは全く異なり、街は閑散とし、China townの一番活気があると言われていたマーケットでさえも"For Rent"の看板が目立っていました。また、本場中国料理の食べ歩きどころか中国レストラン自体ほとんど閉まっており、道路には段ボールや食べ物のゴミが散らばっていました。
2) 街の至るところに監視カメラと落書きがある
ワイキキからChina townに向かうにつれて監視カメラと落書きの数が増えていき、China town内には至るところに監視カメラと落書きがありました。路地裏の壁はもちろん、開店しているレストランの入り口や壁にもあり、何度も落書きされた上から書かれているものも多くありました。
また、途中お手洗いを借りるために美術館に立ち寄りましたが、美術館の入り口には"No guns permitted in here (銃の持ち込みは禁止)"の張り紙がありました。その張り紙を見た時に、
1. ここは日本ではなく、この銃社会であるアメリカであること。
2. 美術館など本来は市民が安心し、自由に利用できる空間が脅かされていることこの地域ではこのような張り紙をしなければ銃が持ち込まれる危険性がある」ことを再認識しました。
3) 町の臭い、ホームレスの人たちの多さ
街全体は活気がなく、人々はどこかやつれていて、何もする元気がないように感じました。またChina townという名前の通り、中華系ハワイアンが非常に多かったですが、心なしか黒人や原住民の人々も多く、彼らも中華系ハワイアン同様、何の目的もなく歩き回っているようでした。
また、ローカルなバスに乗ってワイキキに向かおうとした際にバス停のすぐ下にホームレスの人の荷物がまとめてあるカートが置かれていました。
China townは観光地として最も人気がある地域からバスで10分〜15分程の場所にあり、そこまで離れている訳ではありません。また、博物館や美術館、銀行が多く立ち並んでいる地域も道路を挟んで向かい側にあります。しかし、道路一本挟んだだけで人々の服装も、見た目も、肌の色も、街の雰囲気も全く異なりました。また、落書きの種類も異なることを肌で感じ、格差社会の中で完全に見捨てられてしまった人々の生活の苦しさを実感しました。しかし、人々の元気のなさとは対照的に空はワイキキと変わらず日本の何倍も青く澄み渡っており、それがかえって残酷だと感じました。
日本に帰国後、このレポートを執筆するためにchina townの公式サイトを調べた所、そこには連日起きている犯罪(殺人、麻薬取引、中毒者、ホームレス 等)が取り上げられており、地球の歩き方との情報の大きな違いを感じました(https://chinatownwatch.com/)。学生最後の夏休みということで日本ではできない経験をし、今までとは全く異なるハワイの姿を見ることができて本当に良かったと思います。今後、どのような活動をすることになっても今回感じたこと、学んだことを心に刻み、今後に繋げていけたら良いなと感じました。
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