3月30日に考えたこと

私はおよそ3か月前に薮宏太さんを好きになった。ジャニオタとして首が座るか座らないかのうちに薮宏太さん主演のミュージカルのチケットを買った。一公演目(4/25夜)のチケットを買った頃は、こんなことになるなんて全く予想なんかしてなかった。というより、私は別の不安を抱いていた。


私は自分がわりと移ろいやすい性格なのを自覚している。だから一枚目のチケットを買うときに、正直かなり迷った。こんなハマったばかりのアイドルの舞台を観に行くことにして、もし当日すでに熱が冷めてしまっていたらどうしよう。せっかく好きになれたのに、そのときまで気持ちのコンディションを保てなくて義務のようにして観劇をしたことにより「行かなきゃよかった」なんて思うことがあったらどうしよう。未来の自分に自信が持てないおかげでそんな不安を抱え、ジョセフに行くという一歩をためらっていた。だけどそのときの私はやっぱり薮宏太さんが好きだった。だから行くことにした。一枚目のチケットを買った。たぶん夜中にチケットぴあで買った。
翌朝、(一回も二回も一緒では?どうせなら二回観たらいいのでは?)と考え、二枚目(4/26昼)のチケットを買った。ここはすごく決断が早かった。


それから私は当社比でかなり変わった。簡単に言うと、女の子みたいなことをするようになった。誤解のないように注釈を加えると私は生物学上も性自認も女だけど、いわゆる女の子っぽい行為をそんなにしないタイプの人生を歩んできた。主に二次オタでしたからね。そんな自分が好きな人に会うために服を買ったり靴を買ったりいつ髪を切って染めるか悩んだりマルチビタミンのサプリメントを飲んだりしている。これは何度も言いますが当社比でとんでもない変化なんです。そう、当初の不安などとうの昔に杞憂になっていました。全然冷めないわ、この熱。


好きな人に会う日に照準を合わせていろいろなことを準備して、その日を楽しみにいろんなことを頑張る日々はとても楽しかった。自分って意外とまだまだできることがあるんだなってわかって嬉しい気持ちにもなった。


だからジョセフの初日には行かないことにした。


私は地方の人間だから公共交通機関も乗り継ぐし、まあまあ高齢の祖父母とも同居している。もう字面で書くのも嫌になるけどこのご時世、どこで何を拾ってくるかわからないし何かなくとも心配をかけて出歩くのは申し訳ない。なによりそんなのは私が楽しめない。
それに、薮宏太さんはきっとこれからも舞台に、ステージに立ち続けてくれるだろうと今日のライブ配信を観て勝手に確信した。私は舞台に立つ薮宏太さんをまだ観たことがない。でも私は舞台に立つ薮宏太さんが好きです。舞台に立つ薮宏太さんが好きだから、薮宏太さんを観たいという気持ちよりも薮宏太さんが無事で舞台に立てるようにあってほしいと思いました。生きていればきっと薮宏太さんはまたいつか舞台に立ってくれるし、生きていれば私もそれをいつか観に行ける。生きているという当たり前ではない大前提を守らなければいけないと思ったので、私はさっきホテルと新幹線をキャンセルしました。


推しは推せるときに推せ、というオタクの名言が染みる。とりあえずキャンセルした分のお金で円盤買おうかなと思います。家でも推しは推せる。

薮宏太さんを好きな気持ちが留まることを知らなくて人生が楽しいオタクより

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