謎は謎のままにしておいた方が美しい時がある

 ミステリアスなものは、好奇心を掻き立てられるからこそ魅力なんだと思う。

 こういうのはわからないままの方がエロティックで美しいと思うのは私だけだろうか。


 そこまでしてこのモデルの正体が知りたかったのか・・・・・・。陰毛の色から人物を特定するなんておそるべき執念。

 だからこそ、正体がわかってしまったからこそ魅力は失われ、むしろその探求者たちの熱量が世俗的に思えてきて引いてしまう。

 この絵のモデルの正体を知ることが、何か絵画史にとって意味のあることなのか。門外漢の私にはわからず、「正体なんて誰でも良くないか」と思ってしまった。

 そしてこれが美術史最大の謎って・・・・・・他に謎はないのか。美術史の謎と聞くとダヴィンチコード的なミステリーを期待してしまうのに、そんなものはないのかな。

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