Many Worlds?: Everett, Quantum Theory, & Reality ペーパーバック – 2012/7/26英語版 Simon Saunders (編集), Jonathan Barrett Adrian Kent David Wallace Amazonレビュー

波動関数の実在性と、そのシュレディンガー発展とを信じる物理学者,哲学者,etcが多世界解釈を認めないとすると...
2022年10月20日に日本でレビュー済み
波動関数の実在性と、そのシュレディンガー発展とを信じる物理学者,哲学者,etcが多世界解釈を認めないとすると、それは何らかの理由で、量子もつれ状態が観測者を巻き込むようなマクロ・スケールに迄 拡大することはないと信じる場合だけである。逆に、量子もつれ状態が観測者を巻き込むようなマクロ・スケールに迄 拡大すると信じるならば、必然的に 多世界解釈を信じざるを得ない。つまり、哲学者フォーダが指摘したように、Aを信じ、AからBが帰結すると信じるならば、Bが如何に奇妙に思えても、合理論者としてBを信じなければならない。

観測対象,観測者,観測機器を含む合成系の波動関数の実在性を信じ、その波動関数がシュレディンガー方程式に従って時間発展し、その結果、観測対象,観測者,観測機器を含む量子もつれ状態が生じると信じるならば、それぞれの測定結果を得た観測者と彼を含む世界(合成系)が 複数 共存するという多世界解釈を信じなければならない。

多世界解釈は、我々が存在する理由を説明しくれる。

多世界解釈は、我々が死ぬとは 何を意味するかを説明しくれる。

多世界解釈は、時間とは 何かを説明しくれる。
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