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サーティワン離婚 忘れられない大恋愛

22歳の時
一つ年上の彼との間に子どもができ
結婚する
いわいるデキ婚

専業主婦となり
そこから20代で3人の母となる

大学を卒業したばかりの彼の給料は
18万円

私は化粧もせず
洋服も買わず
本は図書館
友だちと飲みに行くなんて
本当にしたことがなかった

いつも手作りの弁当を作り
お茶を持って出かけた
ケーキもいつも手作りだった

コンビニもマックも贅沢品

本当にお金がなかった

当たり前に自分のものを買うことを我慢していた

少しでもお金が余れば
その全てを
夫名義の通帳にいれた

私はいい妻であり
いいお母さんでいたかった

だから
自分の欲しいもの
食べたいものを
全て我慢していた

我慢しているつもりもなかった

でも
サーティワンのアイスクリームが食べたかった

ある日、夫にお願いしたら
6本入りとかのラクトアイスで十分だろ
アイスなんて目をつぶって食べればみんな一緒だよ
と言われた

反論してまで
食べる気にはなれなかった

年に一回
サーティワンは募金したら
シングルが食べられるイベントがある

私は一人でそのイベントに行き
100円募金して食べた

涙がでた

それから時がたち
1人の男性と出会う

私がサーティワンが好きなんだと
伝えたら

はじから全部食えよ

と言われて

あっさりと恋に落ちる

これが私の大恋愛となる
ちなみに今の夫ではない

離婚してから
10年経った頃

私はあなたとの離婚を
サーティワン離婚と
呼んでると元夫に
伝えたら

「サーティワンくらい
買ってやれば良かったな」

とつぶやいた

私は何だか救われた気がした

#表現者ルーティン

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