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2024年2月時点で気になった分子生物(薬に関連する)関係のネットの記事

以下3つ+おまけ基礎研究 備忘録的な形で。




1. 猫の腎臓病薬 開発進む 来年後半の治験目指す

AIM医学研究所(東京)の宮崎徹所長ら研究チームは、来年後半の治験開始を目指しているとのこと。すなわち2024年今年からだ。
猫は、AIM自体は主に哺乳類にわたってひろく保存されているが猫科だけがなぜか腎臓の老廃物除去において機能をしていないということが原因とのことで、AIMをネコ型ではない活性型?のAIMを補充することで補うものとのこと。

注)AIM =人やマウスなど動物の血中にあるたんぱく質。スイスのバーゼル免疫学研究所(当時)の主任研究員だった宮崎徹氏が発見し、1999年に論文で発表。白血球の一種「マクロファージ」を長生きさせる性質が最初に見つかり、その性質を意味する英文の頭文字から命名した。

特に日本では室内飼いでも飼いやすいという理由から犬よりも猫を飼う人は増えているので社会的なインパクトは大きいと思う。

2.老化抑える脳細胞特定、マウス実験で寿命延長も成功…5年以内に人への応用目指す

https://www.cell.com/cell-metabolism/fulltext/S1550-4131(23)00462-X

チームは、哺乳類の視床下部にある「Ppp1r17神経細胞」に注目した。遺伝子操作でこの神経細胞の働きを強化したところ、何も操作しなかったマウスより寿命が7~8%延びた。運動量も通常の1・5~2倍に増加したという。

ただちに薬にできるかというとまだまだ解明されるべき点は多いが有力な候補なのだろう。


3 人への臓器移植向けブタ誕生、安全性確認へ 明大発新興

すごいこと始めたもんだなという印象。これは今までになかったカテゴリーのものなので厚労省にはどう認可を通しそしてどのように話がすすむのかが気になるところである。まずサルに移植して試験を行うとのこと。カルタヘナ法とか遺伝子組み換え関係の法律や倫理面では問題ないのだろうか。確かに医療にとってはとてもすごいインパクトのある話だが慎重にすすめられるべき話である。


おまけ 細胞核内のDNAが二重らせんの逆ねじりでゆるむ仕組みを解明―人為的な遺伝情報の読み出し制御による遺伝子治療技術への応用にも期待おまけ 細胞核内のDNAが二重らせんの逆ねじりでゆるむ仕組みを解明―人為的な遺伝情報の読み出し制御による遺伝子治療技術への応用にも期待

もっとおまけ

以下機械翻訳の直訳
タイトル「SARS-CoV-2関連パンゴリンコロナウイルスGX_P2V(short_3UTR)によって引き起こされるヒトACE2トランスジェニックマウスの致死感染」
SARS-CoV-2関連のパンゴリンコロナウイルスGX_P2V(short_3UTR)は、ヒトACE2トランスジェニックマウスで100%の死亡率を引き起こす可能性があり、潜在的に後期の脳感染に起因する可能性があります。これは、ヒトへのGX_P2Vの波及リスクを強調し、SARS-CoV-2関連ウイルスの病原性メカニズムを理解するためのユニークなモデルを提供します。
Lethal Infection of Human ACE2-Transgenic Mice Caused by SARS-CoV-2-related Pangolin Coronavirus GX_P2V(short_3UTR)
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2024.01.03.574008v1.full



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