ラブライブスーパースター一期一話 感想 ガールミーツガール!(ネタバレあり)

ラブライブスーパースター一期の一話を見直したので、その感想を雑然と書いていきたい。
普通にアニメ二期最終回まで一度見ているのでネタバレが嫌いな方はブラウザバックを推奨。




まず思ったのが、主人公の澁谷かのんちゃんのキャラがいいなと。他のシリーズと比べて珍しい主人公だなと。明るくて前向き、とか、内気だけど誰かのために頑張る、熱い思いがある、みたいなわかりやすい、典型的、王道なタイプのキャラから主人公の造形を少し外してきたのが、一週目の時点でも私の好みだった。
特に最初に登校するシーンで、母親から「制服似合ってるわよ」と声をかけられて、「似合ってない」と不機嫌に返すのがツボだった。そのあとペットのコノハズク(名前はマンマル)には笑顔で声をかけるのを含めて年頃の女の子らしさを表現できていたと思う。知らんけど。
第一志望だった音楽科には受からず、普通科にイヤイヤ行く様は、イヤイヤ仕事に行く自分と重なっちゃったよね。嫌な話だ。
あとヘッドホン君、二期で全然見なかった気がするけど、一期では重要なアイテムだったんだね君。ヘッドホンをつけて登校することで、自分の内、殻、内面に閉じこもっていることを象徴していて、登校中にヘッドホンをつけながらだったら自然に歌える、という表現はよかったと思う。ちょうど、最初試験のときに歌えなかったことと対比になっているし。
ここでたまたま歌を聞いた上海からの留学生、唐可可(タンクウクウ)ちゃんを魅了するのが開始からだいたい五分。ガールミーツガール。
色々と情報が盛りだくさんだが、それを感じさせず、主人公のキャラクター、背景を描きながら自然と物語を進めることができている印象。なんとなく面白くなりそうという感覚で一周目も見ていた。

あと、二人とも記憶よりシンプルに可愛いくて、魅力的で驚いた。
可可ちゃんはいかにもアイドル向きというか、「チョコわたるみし」とか、微妙に日本語がおかしいところがあざと可愛い。基本明るくて前向きで溌剌そうに見えるもの良い。
かのんちゃんは、可可ちゃんに「可愛い」って言われて照れているのが可愛い。この辺も普通の女の子を意識したキャラクターの造形がなされているように思う。
というより、私の感覚でしかないけどアイドル活動的なことって、自分が可愛いと思ってないとできないよね。可愛いと思ってないとやるのはしんどそう。
まったくの余談になるけど、サンシャインの千歌ちゃんとかはその辺をスルーしてるの、それって結構すごいから君全然普通怪獣ちかっちではないやろ。記憶違いだったら申し訳ない。

他のメインキャラの話をすると、葉月恋ちゃんは二期を見てからだと、ギャップにビビる。今の段階では典型的なシリーズの会長キャラというイメージ。最初からラブライブに協力してくれる会長キャラがいてもいいんじゃないかね。
反対するのはお約束だけど、ちゃんとかのんちゃんも煽るような言葉を選びになっているところがいいかもね。協力するきっかけの一つになってる。この辺りは意外とかのんちゃんがスクールアイドルをやりたい可可ちゃんに協力しようとしているのが、多分ポイント。歌いたくても歌えない自分と、スクールアイドルをやりたいけど、部員が集まらない可可ちゃんが重なって見えたのか。消極的そうに見えて、自分を主張するのがいいね。

ちいちゃんこと、嵐千砂都さんは今のところよき友達という感じ。幼馴染み枠なので、一筋縄ではいかないのではない、というメタな読みはしてしまうけど。

すみれちゃんは私の推しキャラなんだけど、一話見た感じでは一番ヤバい人じゃん。コミュニケーションとれない人じゃん。まぁ、一週目でもこの時点では推しでもなんでもなかったしな。ただそこはかとない、にこ、ヨハネ枠(かすみも入るのかな)の香りから好きになるかもしれない予感はあった。なぜかこの枠のキャラが推しになるので。

音楽のことはよくわからないけど、曲の歌詞とキャラの心情がリンクしているのはいいと思う。一話の終わり方としては間違いなくキレイだった。すぐに自分の悩みをかのんちゃんが可可ちゃんに相談して、一歩を踏み出したのもテンポが良くてよかった。主人公のキャラの造形に始まって、挫折と復活への一歩をキャラクターの交流を通して描くことができていたので、一つの理想的な一話の形だと思った。

今回の名言「好きなことを頑張るのにおしまいなんてあるんですか!?」
by唐可可
別に名言を求めて見るアニメじゃないけどなんとなくいいセリフだな、と思ってしまったので。まぁ、かのんちゃんが歌に未練が残りまくりなのが見ているから背中を押す意味でもよかったのではないかな、と。
個人的にはおしまいはあると思うから余計に心に響く。
かのんちゃんの「周りもガッカリするし、何より自分にガッカリする」と悩んだ。主人公が人間くさい、弱みや思いをみせるシーンは好きなので。まあでも前向きな言葉というか激励の意味があるこっちで。

面白い一話だったと思う。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?