初めてがっつり吸った日
僕が初めてカンナビスをがっつり体験したのが、初めて吸った19歳の夏から約1年後だったように思う。
”長期休みになると旅へ出る。”
何となく僕らの仲間内で、ルーティーンとなって存在していた。
この3回生の夏は、僕と大ちゃんとこうきの三人でエジプトへ貧乏旅行をしていた。
それなりに貴重な経験をし、無事日本に帰ってきた。
同時期にタイ、ラオス、中国の貧乏旅行に出かけていたつばさと大山は、まだ帰国していなかった。
それから2.3週間後に無事に帰ってきた。
大山はもともと一人でバックパッカーをしていた、僕らの中にバックパッカー文化を広めた張本人であり、
一目を置かれる存在だった。
その大山の旅につばさがついていくことが、とても興味深いことだった。
帰ってきたつばさは一皮めくれているように感じた。
いつものようにつばさの家に、つばさ、しょう、僕でダラダラしていると、大山が到着した。
つばさの家は、おばあちゃんのがなくなった後に住んでいるので、一軒家の一人暮らしという学生にとっては最高に贅沢なたまり場となっていた。
「つばさ。持ってきたで」
大山が93の入ったパケを机の上に置いた。
「おーサンキュー!」
と言いながら、電気を消し、中国から持って帰ってきたでかい蝋燭を中央に置き、火をつけた。
(今から吸うんだ。。)
僕は思ったが、声に出すのぼ野暮だと思い、つばさの準備を眺めていた。
A4の大学ノートをちぎり、ふちを1cmぐらい折り込み囲いを作る。
その中にタバコの葉っぱをほぐし、それに93を混ぜた。
恐らく7:3ぐらいだったと思う。
その後に名刺の厚さぐらいの紙を3cmほどのサイズに切り取り、それをぐるぐる巻いてフィルターを作る。
フィルターにたばこ用の紙を巻き付けその中に、先ほどのミックスした葉をいれ、ジョイントを作る。
つばさは完成したジョイントを僕に渡した。
僕はタバコを吸うように火をつけた。
2、3服して、隣にいた大山に渡した。
恐らく、3周ほどしてそのジョイント吸い終えた。
そんなことを4.5回繰り返していた。
この時明確に”きまる”という感覚を体験したのだと思う。
座っているのが面倒になり、何気なくかかっていたミッシェルガンエレファントの曲の鮮明さに浸り、
何気ない会話で大爆笑し、近くの自販機で買ったミルクオレのうまさに感動していた。
まじまじと”多好感”と言われる感覚を味わっていたのだと思う。
僕とカンナビスの本格的な関係はこの日から始まった。
※この物語はフィクションです。違法薬物の試用、犯罪行為を助長するものでは一切ございません。
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