結ぶリボンの方程式

月のことを考えている。

18時に見上げた月は
はちきれんばかりに膨らんでいた。
黄色でもなく、白でもなく、
少し照れて赤らめた顔のような月。
そっと撫でてやると
中から何かが溢れてしまいそうに見えた。

とろり、

そう言いかけたが言葉が淀む。
違う、光ではないと思う。
恥ずかしがるような顔から、
零れ落ちるのはいつだって涙だ。

ぽつり、

嬉し涙か悲し涙か。
どんな味かは分からないけれど、
その目を細めると溢れる水球の塩辛い刺激だけはずっと昔から知っている気がする。
暫くして雨が数滴肩を濡らした。
空を見上げると、
あの顔は雲の向こうに姿を隠している。
“涙が雨を呼ぶ”
そんな言葉で結ばれる名前のない物語のことを、私はまだ知らない。


月のことを考えている。

22時のビル風に身を任せていた。
鉄塔たちの隙間から覗く空に、
私だけに見せてくれた朱に染まった顔はなかった。
目を凝らしてみる、と、
随分遠いところで小さくなっている。
そしてその姿も時折真白の霞に隠される。
しかし先刻と違って、やけに明るく、妖しく、
黄々として煌めいている。
私から距離を置いた彼女が、
眩しすぎないほどの穏やかな光を帯びている。
ぼんやりと悟る。
あの時、私は彼女を引き留めるべきだったのだと。


月のことを考えている。

24時、部屋の窓からは白い月がぼうと浮かんでいるのが見える。
“空が白む”という表現が夜明けを指すのなら、
“月が白む”という言葉は何を指すのだろうと思いに耽る。
やがて私は“白ける”という言葉に行き当たる。
興味がなくなったとき、
快く思えない空気の只中にあるとき、
そんな言が使われる。
だとすれば、白んだ月は、
あの暖かく染まった色をもう私には見せないのだろう。
この白は、誰にでも見せる、
いつも通りの彼女の顔でしかないのだろう。
私は、赤らんだ君の顔を、
この手の中に収めるべきだったのだろう。

私は月について考えることを、
漸く止めることができた。

ぽつり、

私は私が白み始める音を、
部屋の中で静かに耳にした、
気がしている。



…………というわけでして(???)
おいしくるメロンパンのツアー初日に行ってきた話を書きにここに帰ってきたんですが、いやーーーこれ毎回困るんですよ。
こんな超絶拙文を万が一、いや、億が一にもうっかり踏んじゃった方がツアー未摂取者だった時のことを思うと。
開いた瞬間に書き出すと目に入っちゃうしさぁ。
故に最近は特に意味のない文章を何も考えずに500字くらい作ってから書き出してます。
今回は「18時に見えた赤い月がきれーだったけどうまく写真に撮れなかったな〜(><)」って今日のプチ後悔を元に適当に書き散らしました。つまり最初にできたのが「私は〜収めるべきだった」の一節かしらね。
上手く撮れてたらそれをこの記事のヘッダーにしたかったんですけど。
もし9月29日の月を美しく収めた人はそっと見せて下さい。ちゃんと嫉妬してあげますから。
あ、なので月の動きとか空模様とか、一瞬降った雨とかは全部ノンフィクションですね。
まぁ、そんなこんなで、

以下の文章ではおいしくるメロンパン ワンマンツアー〜結ぶリボンの方程式〜のセットリスト含むネタバレを含んだ文章が続きます
具体的にはこのあとすぐに出てくる「目次」の項目にて全部一目で分かる
だからまだツアーを控えてるにも関わらずこの辺の文章を読んでる人はこのページを閉じて


よし!ここからは(これまでもそうかもしれないですけど)頭の悪い低偏差値文章がひたすら続くわよ〜
イェイイェイ〜p(^_^)q


※適宜記憶が復活したり、私が再度ツアーに参加したりで改訂を加えていく可能性大

※造語とか謎擬音語が多い、注意されたし。間違っても気にしすぎて調べまくったり、ましてやよそで使わないように

※もんすごく記憶力と頭がよくないので、間違ってるところとか、どころか妄想による記憶の捏造とかあるかも。悪しからず
↑これ本当よろしくね!




開演〜SE

今回も新しいSE作ってまっせ〜みたいなフロントマンのお話(お呟きだっけ)を何処かで耳にした気がするのでまぁそうよね〜と。
でも今日見たいな日は、まさしく『Bye Bye Summer』では!??と突っ込んでいる私もいた正直。最近ワンマンで摂取困難なため欠乏していると体が言っている(偉い人へ。CDJの日程をお早めに出して下さい。私より。かしこ)
アルペジオで始まるんですけど、なんか『マテリアル』みをかなり感じた気がする。
なので、前回ツアータイトル「回る日傘の〜」から繋がっているのですね、ふふ、とオタクは勝手に解釈した。いつもの順でお三方出てくる。最近の一回真ん中出て思い思いのポーズを取るの良いですよね。
今回の機材由来曲バレは、上手でローディ様がスペア用意→カポ曲だ!
開演前段階でベースマイクスタにピック確認→どっちかは少なくともやる!
くらいでした


1.斜陽

誰も悪くないんだ……悪くないのはわかっているんだが……やはり音源通りのスタートだとポジショニングで秒バレしてしまうこの曲。まぁ結局好きなのですがね!
イントロの「吸い込んだ」の直前の吸い込んだ音を聴いたやつ挙手。人の呼吸に耳をそばだてる子にお母さん育てた覚えはありませんよ?あれこっちの呼吸止まりそうでしたよね。1Bで動き回る下手さんを見るドラ兄。今日はあまり目があったなかったようで口開けて笑って下さって全部が良かったよ、サンキューです。1サビクライマックスですかってくらいぶち上がっている各位。あれ?最後の曲だっけ。2Aあたりで既にイヤモニが外れているベーシストに最大限の愛を込めて花束を。落ちサビ前のべソロの音作り変わった気したの我のみ?なんていうのかしらね……こう……丸っとした雰囲気に聴こえたのだけど。いつもより刺しに来る、音圧で殺しにくるようなやつじゃなく感じた。好き、包んでくださる。最後の「振り返らないで」のコーラスで照明黄色っぽいのが足されたのさぁ……好。


2.caramel city

いやこれなんですよ。冒頭であんなそれっぽい(ぽくなってるか?)こと書いておきながら本当は本当に今日の月とろり溶け出しそうだったって思ってましたすみません一思いにやっちゃって下さい。この曲はなんと言っても1サビ入る直前で上着の右側を突如ブワッと後ろにやったお峯のことしか考えてはいけません。サビの照明青っぽいのが少し意外なイメージで意表突かれたかも。2Aで圧倒的好き仕草が飛び出す。歌詞がやや飛びして「煮詰まる〜」「……」「濁りきった街灯」「……」という感じになってしまい、まぁこれ自体はご本人悔しいかもなのでそこまでどうこう言わないのですが、問題は1回目の「……」の時の上手の中空(向かって右上)をフッ……と見たことと2回目の時に若干俯き加減に微笑を湛えて指板を見遣ったこと。いつだかあなたが出したお題「余命半年の顔」の模範解答はこれでは、というレベルの愛しさと切なさと抱きしめたさ。「飲み干した」と「苦すぎて」の間のコードの鳴りめっちゃ良きでした。完。この曲全体的に横揺れするvo.見れて好きん。


3.水仙

1Bでドラムさんが入る時の口真一文字感が本当に好きって毎回息呑んじゃうほど愛を叫んでるし今回も叫ぶね。1サビでピック落とした上手様。1サビ後間奏でマイクスタンドから拾う(あれ、ここじゃなかった気がしてきた?)。ここのべのリフとギのサビ入る前の音良いわよね。ギソロではやっぱ初めのジャジャジャが入るところでちょい体反り膝曲げシマになるのが良いですよね。サンセットフィルムショー以降、私がギターヒーローと呼んでるやつですね。あれ、この曲のCメロ歌ってこんなにリバブかかったっけ?アウトロのジャジャジャジャがミュートからだんだん大きくなるところでギター下方からヘッドに向けて段々ストローク位置が上がってくるんけど、今日結構上まで行っててノリノリ……愛……しか考えられんくなってた気がする。


4.夜顔

正直曲入る前にベース兄さんがピックを握ったので察してはいた。イントロの翔さまの首の動きいつ見てもMVと完全一致しちゃっててにこにこしちゃう。1回目のずっとのぽつぽつ溢す感と2回目のずっとのするっと言う感じのあの温度差、いや、温度差というとどっちも温かみはないのだけど……こう……なんていうのかしらね、まぁシンプルにギャップ?差異?で、毎回火傷しそうになるんだね。そしてスーパー大天才照明が復活(?のはず、少なくともIN MY HEADでは)した。そう、2サビの「ふじ」「のや」「まい」のとこよ!今回は「ふじ」で一旦全部消えて「のや」で青い一本の線みたいな照明が点いて「まい」で戻るだった気がする。何はともあれメロンサイダーでのあの美しいキメ打つ照り(以前どっかに書いたはず)を思い出し心が躍る。この照明を渇望したという話は前回の記事を読めばあるよ、多分。2サビ後のアルペジオややピッキング危うい感じで心許なくて、MVの情景思い出して(余談だけど私が2番目に好きなおいしくるMV)勝手に胸が詰まっていた。1クール目は割と前見てたのに2クール目から左手側を前上方に上げて指板を見るあの感じがずっと見れて(伝わってるよね?)たいへん心が叫んでいた。


MC①

MCの記載が少ないわけは以前書いた記事に書いてあるはず。
横浜以前(回る日傘)も来たよね、いきなりこんな素敵な会場で〜とかそういうのだった気がする。


5.マテリアル

最初のセッションが今までとはまた違って、コード感強目の小気味いいやつだった。トワイライトでのCメロ基調のやつとも違うの。前ツアーのアルペジオとかでもなく。軽快だし比較的序盤にこのカードを切ってくることを考えると何か良いよね。やつはいつも通りサビでフロアをあっつあつに仕立てようとする。アゲアゲに煽る。2サビに至っては既に膝から崩れ落ち奏法をされていた。早くない??Cメロ後の間奏のハラー様楽しそうなのにしっかり2人を見ている感じがパパ……ってなってしまうのはなんでなんでしょうか。こんときジャッッカジャカに弾き倒すギタボが左手準備のためか最後開放限中心の引き方になるの鬼のように愛しているやつis  me.


6.水びたしの国

ローディーさんがスペアを持ってスタンバってるのが見えてしまってなるほど……カポありの3択か……となり、カポ3だったのでなるほど……あれか……となる。以下毎回こういう感じのことがあった、ので略。ちなみに余談ですが、この方あまりにも楽しそうにライブを見ているのが何度も見えてすごく良かったよね。ニコニコしたり乗ってたりめっちゃ爆笑してたり。私はライブ聴いてて余りにもぶち上がったりバチバチに変化球な繋ぎが来たりすると結構笑っちゃうんだけど(ニコニコ〜ってやつじゃない。あははは的に)(これ冷静に考えると周りの方にどう見えてるんだろう……怖がらせているかもね)、その感じが何度も出ててこの方とお食事を共にしてライブ感想放出会したいな〜思ってた。1回目のMC入る前の暗転中もお三方のところに出向いて何かを確認していたりしてたな(この時ショセツさんがサムズアップをして応えていたのが大変素敵だた)。
閑話休題。
そして始まる……圧倒的水責めブロックが……。
初め少しだけアルペジオの繋ぎメロを爪弾くパートがあった。原曲のアルペジオはハイポジとか行ったり来たりするけど、この初めのアルペジオすごく落ち着いたカポ直下の運指多めで、良かった(水びたしと知らなければ、もっとどれだけ良かったでしょう。ウェッ)。でも分かっているだけにこんなに新鮮な響きでこの物語が始まるのかと相当胸が躍った。どきん。本当これ毎回書いてるけど「素晴らしいことは何度言ってもいいし素敵な約束は何度結んだっていいし伝えたい気持ちと挨拶は何度届けてもいい」が家訓なので(マジです)また言うけど、1サビ前のボーカルの左手は一生見ていたい。現代アート。そういうインスタレーションかと見紛う。あたし好きなミュージシャンのギターになりたいってしばしば零すけど、これ見るとたびにいや違う、弦になりたいだな、となる。そういえばアップライトベースでないこの曲の音源演奏聴くのあたしは初めてだったのだけど。皆様は違う?どこかで聴いてるかしら。個人的には好みで言ったらアップライトの音の方がやはり好きかもと思った。それは音源と近いから〜とかじゃなくライブであっても。特にラスサビ前直前も直前の音とかアウトロの最後の最後の音が続くところで特に。じゃあ今回の音はどんな音だったんだろうと冷静に考えると、彼の演奏にしては“ベースベースしていない”と言う表現が一番相応しいかなと。常に“ちゃんと”(←結構微妙なニュアンスを伝えんとしている中、かなり的確な表現と思う)沈んでいる音と言いますかね、潜ってるんですよ。だからあたしが個人的にこの曲に出している答えとちょっと違って「はにゃ?」となったのかもしれない。全部は言わないけど水が干上がった中、少し酷に1箇所だけをじりっと照りつけるつぶてのような陽射しを想像しているから。っちゅこって水責めブロックが終わった今となっては「あーーーそゆことかーーー」感があるのだけどこの時は(ふむぅ……分からぬ……)がやや強だったのかも。まぁそんなのお構いなしにボーカリストの声はいつも通り優しく沁みこむように心を内部から爆ぜんとするし、ドラマーの鼓動はいつも通り俺たちの足元を優しく的確にぐらつかせてくるんだがな。あと初経験と言えばワンコード弾いて曲名を呟く始まりじゃないのもそうかも?


7.亡き王女のための水域

はい、犯罪。ダメだってこの流れは。だってギタボがギター交換しているなぁ……うんうんピック抜き取ったなぁ……とか暗闇(といっても私のイメージですけどサンセットのあの時よりは少し中心の光がしっかりあって目視しやすかった)の中で眺めてたら突如あの泡ぷくぷくエフェクトベースが聴こえてくるんですぞよ?ダメですって……だから潜っていたのかお前のベースの音は……と勝手に1人で解決篇に入ってまだ演奏始まってないのに泣いてた。原さんもレインスティックだっけ?あの波の音の楽器出すしさ……。この2曲の繋ぎはサンセットからおさかな2からあらゆるところで唐突にこんにちはするけどあまりに流麗すぎてしんどい。そろそろ法律でこの2曲の繋ぎを取り締まったほうがいいと思う。せめて年一とか。いやでもだめか、年一だとその一回のイベントに居合わせていないと摂取できない……うぅ……畜生……水びた亡き王女繋ぎめ……。ということでこの秋も日本のどこかで、やつは皆さんのとんでもないものを盗んでいくんですなぁ。
ちなみにこの曲で泣いてた私に気づいていたことを終演後嬉々として報告してきたあんちくしょうな貴方は延々とこの2曲の繋ぎだけが繰り返される部屋に閉じ込めて干涸びるまで涙が枯れ尽くすという拷問を受けてきて欲しい(あれ、ご褒美か?)(普通に嗚咽がうるさかたのならすまねぇだ)
そんで始まる。この曲何がエグいってさぁ照明なんですよ。1Aの歌い出しが始まった瞬間に上手だったっけ?の照明が一列ふっと消えたんですよ。この仕様アウトロでもあったの。フッと消えるの。蝋燭吹き消したみたいに。しかもそのなんて言うのかなぁ……メロやパートがガラッと変わるわかりやすい切れ目じゃないとこ?みたいなところでスッと視界が狭まるみたいに(“スッと”って書いたら普通視界が開けるよな?自分の日本語破綻力と自由度の高さに笑ってる)、意識が遠のくみたいに落ちるのだ。あとは何と言っても落ちサビ。ボーカルを上から照らすピンと上手からやや強めに照らす青白い幽霊の残り香みたいな灯。それがほとんど彼に当たるのだけど彼を擦り抜けて(細いしなぁ)進んだ光がまさにおどろしい旋律を歌うベースを幽かに染める。これ大天才ですね。照明小学校があったら取り敢えず1年生にこの映像を見せて夢と希望を与えて、研鑽を積んだ6年生になってから卒業式後の最後のホームルームでもう一度この映像を見せてこのすごさがわかると同時に6年間の学校生活に思いを馳せて涙が止まらなくなってほしい本当に何を言っているんだ??取り敢えず私的ノーベル賞を与えたい。俺の心はダイナマイトのように爆ぜたし。ラスサビで直立で一歩も動かないのに首から下の動きは本当に情緒的なのに口元は緩く歌詞を口ずさむ程度っていう3重のパラドキシカルな自分を一つの個体として併存させる漢、峯。あんた何もんだよ本当に。でもラスサビの太鼓叩きの目が潤むみたいに静かにながれているのを俺が見逃すとでも思ったかい?黒子のバスケのゾーンに入った時みたいに視線の残像が見えるみたいだった。美しい。時系列狂っちゃってるけど2サビの「かわいそうに」の歌い上げ方(歌い捨て方)今日は慈しみより突き放された感を覚えて本当にしんどかった。私が何をしたって言うんですか?
ここで妄想なんですけど、追加公演の渋谷公会堂ですが紗幕に映像流せるんですよ。
参考までに私の愛好きな別アーティスト様のそこでのリンク↓

https://youtu.be/f6Jiw0qQ3zI?si=Sztl_IEPQFkxUl8n

泳げない/TOMOO

なのでこの2曲は是非ともあの映像ーーそう、つまりtheoryツアーとトワイライトのあの映像たちーー越しに演奏をしていただきたいなぁって。


8.波打ち際のマーチ

ほんとうにたいりょくがのこっていなかったのであまりにもきおくがないです。
サビが青と白で綺麗に列を成していて今思うとどう考えても空と雲を想起する感じなのに(頭上にあるわけだし)、何故か海と砂浜があの時見えてた。フシギダネ。


9.シンメトリー

この辺まだ記憶障害が残存していた。帰途でセトリ書き出してから知人と答え合わせしたら普通にこの曲が抜けていて焦った。2サビ後のスライドするリフ弾く時にギタボが半歩下がって上体をやや後方にに軽く反らせる素振りが尊いオブザイヤー受賞候補作品。


MC②

「今日初日だけど2人はどう?」「最高だぜ〜」「今日1番楽しんでたやつ後で俺と観覧車乗ろう」(前ツアー横浜ではゴンドラと仰っていた気がする件のセルフオマージュ。ありがとう)「季節を巡るバンド」「今日はちょっと夏っぽいけど……」「こっから秋」


10.シュガーサーフ

夏リスタートしてまうやん。エンドレスエイト(ナイン?)か。セッションから各々格好良くやって始まる。「言葉は海鳴りに」の真後ろで響くドラムの高速BPM祭囃子みたいな音が今日も今日とて空間を切り裂いていました。1A後の感想でギタボを指さす峯さん。顔が「見逃すなよ??」って言ってるのが(言ってはいない)どうしようもなくライブ小僧で全私がスタオベアンドグータッチ。1Bどうして拍と違うテンポでビョコンビョコンに跳ね回って指はちゃんと動けるんですか?私さぁ、ライブの2Aの一瞬だけ入るお二人のソロ回しが好きなのよ。ギターがチャッキチャキにキレ散らかして場を整えて、オンドラムスがそれを受け継ぎつつ音玉多すぎずにまとめたプレイして、最後にベーがともすれば間延びしたように感じかねないけど、音圧とテンポ感でちょっとズレてくる、こっちを揺さぶりにくる「デューンデューンデューンデューン」ってやつ(伝われ)。興奮冷めやらない中突如氷水ぶっかけられたみたいに心臓ビビって立ち尽くすほかない3×1小節リレー。素敵滅法。べソロはライブ尺でしたね。やっぱりここに沸点を設定してくるっていうのは分かっていても萌えずにはいられないんだなも。


11.look at the sea

ちょっと変わったアルペジオだった気がする……?4フレ5フレあたり弾いてたけど、少なくとも私には次曲lookか〜と直ぐには分からない繋ぎだった。ここが繋がるのってなんだかんだでおさかな2以来??とすると随分ご無沙汰かしらね(フェスやツーマンはわかんにゃいな!)



12.走馬灯

嗚呼……ここでこんな曲をぶっ込んでくるですかと。これ私の記憶違いだったら超絶申し訳ないんですけど1サビってライブでは本来リフ弾きながら歌じゃ無かったですっけ?この日ここコードストロークだった気がするんですが……?有識者求ム。まぁここがどんな弾き方であったとて前回の水族館でのやつでバチバチに脳内アップデートが果たされているので、一気にロックバンドすぎる演奏が来て感情バイバイでした。っていうか今更、本当に今更気づいたんけど、え、この曲って原様のための曲でした?ひょっとして(いまさら)。いつ見ても格好良いしいつ聴いてもて圧倒的になタイトさの中で手何本あるんみたいな雪崩のような音符と、一叩やたった一度のスティック鳴らしなどがどこまでも心の臓を抉り取る静かな狂気とが兼ね備わっていて、正直化け物すぎるとやったら気づいてしまった……ありがとう、この目線で今後この曲と向き合える機会をいただけたことに感謝を、あーメン。



13.garuda

ローディー、スペアギタ、capo2(察してくれ)

はい、ということで本曲。照明の話前回もしたのに今回もしますよ〜プリーズ覚悟。まずはやはりサビなんです白の列が幾層にも渡ってステージを照ら……と思ったら違うんですよ。前の方だけではあるけどフロアも結構照明当たるんですよ(何なら少し熱かったほど)。いやーこんなこと許されるん?なぁ。彼らから見た景色を一度で良いから私たちに見せてほしいな。ただし、1サビね。2サビは私絶対毎度泣くから恥。しかも今日はラスサビも泣くよ?だって「眩しくて」の歌詞を上手様が飛ばしちゃったんだけど、その時に天を本当に一瞬(本当に一刹那だけ)仰いだのがもう永遠に感じた。私があの名著の主人公だったら「あぁ、百年はもう来ていたんだなぁ」ってなってたよ。危っぶない危ない!!2サビ後の間奏の照明で暗転と赤い色が交互に襲ってくるやつしんどいの極みなり〜(・・;)暗転が本当に真っ暗なのすごくない?私が兼ねてから唱えてる「時間経過表す長め間奏」(参考:BUMP OF CHICKEN『Ever lasting lie』すぎて解釈一致ラブずっきゅんでしたとさ。



14.Utopia

セッション挿入されていた気がする。1Aのギターの入りのときいつもは「真ん中あたりでミュート→ヘッド側からスライドイン」だったのが今日は「真ん中あたりでミュート→その場でしれっと形作って音に入る」だった気がする。あ、ギタボの左手の話してますけどついてきてますか?


MC③

「いろいろ変わった」「良いことだと思う」「変わってないこともある」「言葉にするのは難しい」「表現したいという欲ある」「ついてきてください」「こっから佳境」(←確定演出)「盛り上がる準備はできてますか?」「準備はいいですか!??!!?」


15.夕立と魚

ありがとうなぁ……この曲への想いをそろそろ吐露したいけどここでやると長くなるのでいつか何かの機会でやります。希望者は言え。サビの照明見た!?水色と橙。みかんジュースというよりオレンジサイダーってイメージだった(ORANGE RANGEとサイダーガールの対バンかな?)。シュワ。この曲の1Bのコーラス隊の目つき、綺麗な声なのに何故か訴えかけてくるみたいでエグエグのエグ。1A普段は練り歩きながら覗き込むベーシストだが、この日は(まぁ練り歩いていたけど)それ以上に自分の好き世界に没入しているみたいにいつもと違う、誤解を恐れずいうと、ちっともよそ行きじゃない、みんなに見せちゃいけないような無防備で柔和な微笑みだった。俺も見たい。同棲したい。


16.あの秋とスクールデイズ

この時期、このツアーにやらないと私が血の涙を流しながら昼夜を問わず一生MVに齧り付きながら1億万回再生させるYouTube史に残る大事件に発展する危なかったですね。あ、ちなみに1番好きなMVはこの曲です。見どころは何と言ってもドラミスト原。彼がずっと鬼気迫る表情で睨みつけるみたいに叩いてるの本当にイケドラ(※イケてるドラマーの意)すぎた。特に1A折り返しの細かいの刻み始める箇所が良かったんだわいな〜。あとアウトロのギターリフだけの静かになる箇所のカツカツした響き。この日の「炎症」の「えん」とか「鈍痛」の「どん」とかの歌い上げ方よ。音源のストーンと高い音が降ってくるというよりは少しがなるようなアッパー食らう感じ。情緒がK.O.負けしてた。あとさああとさあ!ギターソロ(ここもギターヒーロー奏法。大感謝祭)の直後の情けないなオンパレード!!!バンドみんなが入って来る「情けないな」の前一拍休んだの天才なのかい?なぁおい。あの一拍で心拍数がホクホクになった。茹で上がる。


17.ベルベット

そうかここで終わるよね……だってこのツアタイですものね……。1Bでギタシマの横揺れが見れるので要チェック。



18.色水

終わらない……だと!?ありがとうございました。Cメロでベースドラム愛の空間がいつも形成されるけど今日は2人とも口ずさみリップシンクバージョンではなくて目合わせて何やら楽しそうに。ベーシストが離れるタイミング(「君がぼくにくれた」を歌う直前)で多分だけどドラマー「ぼく!!?」って言ってた。ドユコト?2サビの下出キックが折り返しのタイミングで繰り出されていた。2サビど頭orこのタイミングの2パターンが多いけど、やっぱり後者の方が頻度少ないイメージですし嬉しいわよね。



MC④

グッズ紹介。そっと見えるcapo3ギターで新曲確定し何も頭に入ってこなかったごめんなさい。「新曲作ってきました」「タイトルまだ決まってない」「だからやらない方がいいか」「うそうそ」(この件も『マテリアル』初出時か何かのセルフオマージュだった気がする)



En1.(新曲)

これは大変な曲が来てしまった……。待ち望んだ"緑色のジャケット風味"がぷんぷんとする曲。かなり張り上げるような声だったボーカル。音源だともっと違うかもですが、少なくともライブであまり聴いたことない歌い方だった。内頸静脈がめちゃ見えたもの。「一夜限りの雨が世界地図を白紙」(←圧倒的大優勝)、「千の夢(夜だっけ?)」、ラスサビの「君の涙が雨を呼ぶまで」などの歌詞たち。海にまつわる言葉もあった。とにかく雨が多い印象。あとイントロは『蒲公英』の転調前(1サビ後の)間奏っぽい雰囲気で、『灰羽』みたいなリプが乗っかっていた。圧倒的ときめきセロリ感、心躍らずにはいられない。ツアー途中でタイトル発表とかになったらアツすぎるわよね……。ちなみに冒頭のしゃらくさい文の一部はこの曲の耳コピ何となく歌詞から来ている。



En2.5月の呪い

今日も幸せなラスト。ソロ回しもあったよ。ラスサビでは「歩き出せ(⤴︎)ないよう(⤴︎)な」のメロ変も。美しい時間が終わってしまうのはいつも寂しくなるよね。



あとがき

まぁ今回も書いたわね〜……これたかだか所謂ライブレポなのに「月のことを考えている」で始まるってどないやねん。気取りすぎやろ。

ところで勘のいいみなさんはとっくにお気づきだと思いますが。
今回2ツアーを連続で開催したわけですけど、本編でかぶってる曲は全18曲中10曲あるんですね。
そしてその全てがちょうど半分である9曲目を境に前半と後半で綺麗に入れ替わってるんです。
じゃあ今回の9曲目が何かって?
そう、『シンメトリー』なんですよ。

回る日傘って上から眺めるイメージですけど、その形を点対象とするなら、
結ばれたリボンって線対象かもしれないですね。
この一曲を軸に回ったり結ばれたり、実はそんなツアーだったのかもかも。
何を言っているかよく分からない方(私も喋って伝わると思ってない)は下図;


赤が今ツアー前半曲が前ツアー後半曲の流れ
青が今ツアー後半曲が前ツアー前半曲の流れ



まぁだから何と言われればそれまでですが、ね。


ではでは、Bonne nuitですわよ。
愛する貴様等のツアーが、そしてその後の音楽人生が、
素晴らしきものとなることを祈って、

おいメン。(アーメンおいしくるメロンパン仕様)

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