見出し画像

HEADBANG-Vol.40 hanabie ②

【花冷え。】による『来世は偉人!』の曲解説。

①『 Blast off 』

――何でインストをつけようと思っ たんですか。

💙Matsuri: Overtureを入れるか、もう1曲足すか考えていたんですけ と、私の最初のイメージでは、1曲日から最後の曲までが1本のセトリみたいになってたんですよ。なので、SEみたいな扱いでOverture 1曲目に入れて、それと2曲目をセットにして考えてたんです。

――Overtureを入れる意図は最初からあったんですか。

💙Matsuri:ありました。 Overtureを入れてる海外のバンドの作品を聴いたりしてたし。だから、 まず神聖なOvertureがあって、その神聖な雰囲気のまま同じようなテーマの2曲目につながるっていうイメージだったんですよ。それ”花冷え。”でやるには、ピコピコキラキラしたものから、そういう曲につなげたらテンションが上がるかなと思って。

――そして、全編打ち込みという。

💙Matsuri: とにかくワクワクさせることだけを考えてつくりました。 2曲目の「超次元ギャラクシー」を作ってからこれをつけたんですよ。

――そういう意図があったんです ね。こっちとしてはバンド・サウンドをを当たり前のように想像してたから、いきなり驚くわけですよ。

💗Yuklna:たしかに。

――だから、「心して聴けよ」って いう警告にも受け取れました。

💗Yuklna: 最初は「脳内BGM」ってタイトルをふざけてつけようとしてたんですよ、宇宙に行くための準備、みたいな。結局、「Blast Off」・・・・・発射前の出発の曲になって。
💙Matsuri:一応、最後のベースドロップは音のしない宇宙をイメージしました。そこに向かって発信するていう。

②『 超次元 ギャラクシー 』

――ストレートな楽曲ですね。

💙Matsuri:実は今回、唯一メジャーを 意識した曲です。デビューのタイミン グでしかメジャーを意識したものっ て作らないかなと思って、自分的にゴテゴテに王道な構成にしてます。 最初のリードではタッピングを入れたり、「Want to TIE-UP」の進化版みたいな感じのイメージで作った曲ですね。

💗Yuklna: アニソンっぽいけどめっちゃ ストレート。想像してた以上にストレートな歌詞が来て。

💜Hettsu:今までで一番ストレートだよね。

💙Matsuri:なんか、クサいぐらいな感じの歌詞が合う曲かなと思って。

💗Yuklna:それもなんか新しくていいよね。いつもひねくれたことをしてるから全然関係ないですけど、この曲を作るとき、「First Love 初恋」っていうNetflixのドラマがめっちゃ流行っていたんですが、それを観て泣きながら作っていて(笑)。

💙Matsuri:よく泣きながら歌詞書い てるよね(笑)。

――ちょっとロマンティックな空気 感があるのはそのせい?(笑)

💗Yuklna: そうです(笑)。「なんかいい なぁ・・・・・・」と思いながら。

💙Matsuri: 歌詞のテーマ的には、「海外の人に会いに行くよ」っていうアル バムのテーマの大元になっていて。

💗Yuklna: みんなに届けに行くよ、み たいな感じですね。

💙Matsuri: ストレートにハッピーな感 じの曲。

――プレイに関してはいかがですか?

💙Matsuri: キメとか死ぬほどわかりやすくしてます。全然複雑じゃない。

💜Hettsu: シンプルにカッコよく、みたいな。 繰り返しが多くて楽しい曲で すよね。

💙Matsuri:シンプル・イズ・ベストみた曲かもしれない。

――チカさーはどうですか?

💚Chika:どの曲がどれっていあのがまだ一致してなかて・・・・・

💙Matsuri:(小声で)ハーフビートが一瞬入るとこ・・・・・

💚Chika:ハーフビートが一瞬入るとこらが好きです!

――そのまま(笑)

③  『NEET GAME』

💜Hettsu: 宇宙に行って、いきなりニートになる!

💗Yuklna: ピコピコ感があるってこと で3曲目にしたんです。

💙Matsuri:そう、2曲目を聴いて、その余韻のままピッコピコな曲に行ってほしくて3曲目にしました。これまたわりとストレートめな曲なのかな、楽曲的には。

――今作だと一番ノ一 マルな感じがしましす!

💙Matsuri:たしかにね。

💗Yuklna: 出したときは「ええ~?」みたいなインパクトがあったはずなのに。

――他の曲が異質すぎるんですよ。

💙Matsuri:だから、いい意味で楽曲的 ね(笑)。 にバランスをとってくれてるかもしれない。

――流れで聴くと納得できるというか、この曲を配信シングルとして リリースしたときから、今作の予兆 はあったのかなって。

💗Yuklna: たしかにそうですね。思いっ きり電子音を入れた曲だったし、これが伏線だったんですね。

💜Hettsu:フラグ回収!

④ 『今年こそギャル ~初夏ver.~』

💙Matsuri:キタッ!メインディッシュでせね。

――これがメインディッなの!?

💗Yuklna:メインディッシュですよ!

💜Hettsu:リード曲。これでMVを撮ります。

――これでMV! ヤバいなあ。

💙Matsuri:推し曲ですね。

💜Hettsu:この曲はやっぱり「初夏! 初夏!初夏! 初夏!」ですね。

💙Matsuri: 一応、初夏ヴァージョンなので違うヴァージョンもやると思います。

――そうなんだ !(笑)

💙Matsuri: 真夏ヴァージョンがあるのか。

💜Hettsu:冬ヴァージョンが、あるのか。

💜Hettsu: ちょっとシリーズ化したいなと思ってる曲で(笑)。

――そんなに?(笑)

💗Yuklna: もうちょっと年齢を重ねた ら、「今年こそレディー」みたいなのがあるかも。

💙Matsuri: これは続けていきたい曲ですね。

💜Hettsu:来世は偉人」だから、「今年はギャル」。

――あ!(笑)。

💙Matsuri:無理やり感(笑)。

💗Yuklna:私、めっちゃフェスとかで盛り上がれそうそうな超夏ソングが欲しい、 ダサいぐらいパリピな曲が欲しいって言ってたんですよ。そしたらついにやってくれた!と思って、曲をもらったときはちょっと嬉しかったです。で、普通に〈サマー〉って感じの言葉を入れたかったんですけど〈初夏) になりました。何で初夏かというと、 私たちも夏の始まりにメジャー・デビューするし、初めての夏みたいな意味も込めて、「夏、始めるぞ」みたいな。でも、陰キャなんで”花冷え。”らしく夏バテになって終わるっていう。

💙Matsuri: 結局、ギャルにはなれない(笑)

💗Yuklna: これもライヴで一緒にめっ ちゃ楽しめるんじゃないかなぁ。海外の人に「ショーカー、ショーカー」っ て言ってほしい。

💜Hettsu: たしかに(笑)。

💙Matsuri: サビにホーンが入ってめちゃめちゃ豪華な感じになってるんで、 その華やかさを感じてほしいですね。

💜Hettsu: みんなで踊ってほしい。

――その他に、この曲のポイントは?

💙Matsuri: 1サビ終わりのパートが一番 好きでちょっと昔のクラブノリみたいな。みんなにも踊ってほしい。

💗Yuklna:最後のほうのMatsuriのチャラいギター・ソロもお気に入りですね。

💙Matsuri:サングラスをかけて海外のリゾート地を歩き始めるときに流れてほしいんですよ(笑)。

💗Yuklna:この曲、デモのときから〈陽 キャの季節、サンシャイン〉が入っていて、「陰キャ曲にするしかないじゃん!」みたいな(笑)。

――メンバー的にはギャルへの憧れみたいなのはあるんですか?

💗Yuklna: え~、ありますねぇ。今、Y 2Kが世界的に流行ってると思うん ですけど、やっぱかわいいよね、ギャル。

💙Matsuri:かわいい!

💜Hettsu: 自分らがずっと憧れてきたギャルになれる年齢になったら、もうギャルはいなかったんですよ。でも、 最近リバイバルしてくれて「ありがとう!」って感じですね。

💗Yuklna: 私たちのもうちょっと上がギャル世代だよね。

💙Matsuri:そうだね。あゆとか平成ギャ ルの頃。ギャルって芯が通ってる人が多いじゃないですか。あれがすごいいなと思ってたから、それを伝えるために・・・・・まあ、結局そんなに伝わってないんですけど(笑)。

ーじゃあ、Y2Kを若干意識してるんですね。


💙Matsuri: そうですね。 自分たちから見てもやっぱりかわいいなって思うし、自分たちも取り入れたいなってめっちゃくちゃ思います。

――チカさん、ギャルはどうですか。ギャルなイメージから一番遠い人ですけど。

💚Chika:ギャル・・・・・

💜Hettsu: ギャルになってほしいなあ。

💙Matsuri:チカちゃんは昔、金髪にし てたんだよね。

💚Chika:高校卒業の時かな?結構、白っぽい色でインナーわピンクにしたギャルでした。

💗Yuklna:ギャルでした!(笑)

💚Chika: 見た目だけ・・・・・・(笑)。

―― 途中に出てくる "What a fuck!?”は誰の声ですか?

💙Matsuri:あれはサンプルです。海外の人の声を入れたいなと思ってサンプルわ探してマツリ の人の声 を入れ て、一番キレイな。”What a fuck,!?”を入れました。

💗Yuklna:入れとくだけ入れといて私が、やるのかなと思ってたら、「これはこのままで大丈夫」って言われて(笑)

💙Matsuri:突然知らない人が出てくる感じがいいなと思って遊び要素で入れました。

⑤ 「Tales of Villain」

💗Yuklna: これは、とある世界的に有名なアニメに出てくる海の魔女の曲なんですけど、そういう悪役とか悪のヒーローにスポットを当てた曲を作りたいねってずっと話してたんですよ。前にボツになった曲の中にもそういうのはあったし。それで今 回はちゃんとやりたいなと思って作ったんですけど、まずデモがめちゃ くちゃ暗かったんですよ。

💙Matsuri:たしかに暗いね。

💗Yuklna:だから、「これはカッコよく攻めたほうがいいのかな?」ってテー マ選びからかなり悩んで。それでいろいろ考えた結果、悪役のキャラにスポットを当てることにしました。 その物語も歌声で相手の声を取っちゃうっていう内容なので、この曲にもみんなで一緒に歌うパートがあるし、そういう意味でもマッチしてるんですよ。あと、私がめちゃくちゃ悪役の物語を掘っていって、どんなキャラなのかすごく調べたら、大切にしてた手下が消えて泣いちゃうとか、彼女には彼女なりの思いがあるっていう。そういう悪役なりの正義みたいなものにフォーカスすることにしました。

💙Matsuri: そうやってテーマが決まったので、波の音とか泡の音をあとか足したんですよ。

💗Yuklna: これは結構お気に入りかもしれない。カッコいいんだけど、ユニー クさもちょっと出せたかな。

――泡の音とかそういう小ネタは入れたくなっちゃいます?

💙Matsuri:入れたくなっちゃいます(笑)。 やりたいだけやって、てんこ盛りにし て、くどいところは引くって感じです。

⑥「Warning!!」

――問題作です。

💙Matsuri: これは私の中でちゃんとし たテーマがあって、小さい頃、熱を出したときに変な夢って見ませんでした?夢って、意味わかんないじゃないですか。途切れ途切れになったり、 いきなり違う夢が始まったり。そういう曲を作りたいなと思って。展開がかなり多めなのはそのせいです。

――なるほど!

💜Hettsu:この曲を頭から聴いてる途中で何秒かあとに飛ばしたら、違う曲になったと思われそう。それぐらい全然違う要素が詰め込まれてる。

💗Yuklna: この曲もヘッツが歌うとこ ろがあるよね。

💜Hettsu: これはもう、完全にマツリさんの指示のもと歌いました。マツリの仮歌が入っていて、「そのまま行けってことね、OK!」で歌いまし た。

💙Matsuri:一番好き勝手にやった曲ですね。

――ヘッツさんのパート、めちゃめちゃいいですよ。

💗Yuklna: そこ、めっちゃ残る。いきな 違う声が入ってくるっていうのがまた良くて。

💙Matsuri: 〈Z世代超超最高〉をめちゃめちゃギャルっぽくしたかったんですよ。だからヘッツ・パートにして歌ってもらいました。 

――〈Z世代超超最高〉っていいですよね。Z世代がZ世代の曲わ歌うって。

💗Yuklna:Z世代がZ世代の曲を作りました。

💙Matsuri: 誰も文句言えんだろうと思って。

💗Yuklna: 本当はタイトルを「WarningだZ」にするか迷ってました。でも、それはやりすぎだってことになって。

――たしかにそれはやりすぎですね(笑)。このギャル感、いいです。

💜Hettsu: ギャルって、ちょっと気だる いじゃないですか。

💙Matsuri:そう、「適当でゆるい感じ で歌って」 ってディレクションしたら、 いい感じに歌ってくれました。

――チカ さん、この曲はどうでしたか?

💚Chika: 一番難しかったから最後に倒しました。

――何を意識して叩きましたか?

💚Chika:意識するとかあんまりなかったかも。

💙Matsuri: でも、結構普通に叩けていた記憶がある。 

💚Chika:そうですか?でも、ライヴで出来るか心配ですね。

💙Matsuri:それは全員(笑)

――あはは!

💜Hettsu: この曲、マジで繰り返しが ないし、リフも全部違うんですよ「我甘党」も同じフレーズがなかったんですけど 。

💙Matsuri: そう、それもあったんで、アレンジを(田浦)楽さんにお願いしたんですよ。これ系はもう楽さんだろうと思って。

💜Hettsu:なので、「我甘党」の進化系 みたいになってます。

⑦「我は宇宙最強のインベーダーちゃんである」

――こちらも問題作ですね。

💙Matsuri: ヘッツ曲。

💜Hettsu:これは花を宇宙まで届けたいっていうアルバムの中では妨害電波みたいな感じです。

――あはは!

💜Hettsu:だから、「地球上のみんな聞こえてる?」って。

💗Yuklna:冒頭から爆笑だもんね。「え 〜っ!?」みたいな。

💙Matsuri: 曲の流れの確認をみんなでしてるときも、このパートは何度聴いてもおもろかった(笑)。

💗Yuklna:「キターッ!」つって(笑)。

💙Matsuri:でも、めっちゃいい曲なんで す。短いんですけど、最高潮まで盛り上がって終わるっていう。

💜Hettsu:地球から見えてる星って遠くにありますよね。今見えてるからって本当はすでに爆発して消えてるかもしれないけど、こっちから見るとまだきれいに存在してるから、 実際のところはわかんないじゃないですか。そういう感じで、”花冷え。”は実はもう宇宙まで伝わっちゃってるけど、それがまだ地球には届いてないよっていうことを書いてるんですよ。

💙Matsuri:・・・・・そこまでだったとは知らなかった(笑)。

――あはは!

💜Hettsu:そういう気持ちを結構強めに入れた歌詞です。

――前から思ってたことなんですか?

💜Hettsu:この曲を書くときに宇宙をテーマにすることは決まっていて、 これから”花冷え。”はもっと売れてく れると私は信じてるので、もうすでに”花冷え。”は宇宙に届いちゃってるという設定にしちゃおうって。だから、 すでに天の川もジャックしちゃってるよ、天の川にある星々は全部”花冷え。”のことを知っちゃってるよっていう。

💙Matsuri: なるほどね!(笑)

💗Yuklna:でも、〈侵略中ごめそ〉でオ タクになってるっていう(笑)。

――隠しきれないオタク感が(笑)。

💙Matsuri:しかも、ちょっと古いしね(笑)。

💜Hettsu:結構悩んだんだけど、そこにはそれしかハマらなくて。でも、それが自分らしくていいのかなって。

――ヘッツ・ ワールド全開ですね。

💙Matsuri: これが一番やりたかったこと。

💜Hettsu:ちょっと『マクロス」っぽい 感じも入れつつ。マツリも私も「マクロス』が好きで、カラオケでよく歌ったりするんですよ。

💙Matsuri: そこは意識したかもしれない。

💜Hettsu:それが伝わってきたから、 私もそれを意識して作りました。

⑧「TOUSOU」

💙Matsuri: この曲は「お先に失礼しま す。」の次に出すということで、「お先に~」の再生回数が結構伸びてくれて、みんなそのイメージが強いだろうから、次は「お先に~」とは全違う感じにするほうが面白いだろうなと思って。この曲もかなシンプルだと思うんですよね、クリーンなメロも多めで。だから、正反対とまではいかないですけど、わりと「お先に~」とは対照的な曲に仕上がりました。最初、遊びでサイレンの音を入れていたんですけど、がっつりそういう系にしたほうがおもろいなと思って、フリーのサイトでニュース原稿みたいな文章を読み上げてもらって、それをダウンロードして貼りつけて曲に入れることに なりました。

――それは気づかなかった歌詞で「あぶない刑事」とか出てきますけど、世代的には全然違いますよね。

💗Yuklna:この歌詞は「警察密着24時」をを観ながら書いていたんですけど、 観てるうちにすっごいしちゃって、「これは、警察の曲にしよう」と思って、そこからいろいろ調べました 「踊る大捜査線」は小さい頃に放送してたんですけど、「あぶない刑事」は調べてるときに知りました。

――そうなんだ!

💗Yuklna:なんか刑事モノないかな~と思って、みんなが知ってるようなものを探していったんです。「あぶない刑事」っていうとドラマとしても受け止められるし、普通に”危ない刑事”としても受け止められるし、 いいかなって。

――「あぶない刑事」を知らなくて も成立するっていう。

💗Yuklna:そうです。自分的には遊び要素たっぷりな曲です。追いかけっこソング。

💙Matsuri: この曲、シャウトが警察側 だから、そういう歌詞になってるんですよ。たとえば、〈待て、コラー!〉 は追っかけてる側だからシャウトで、 クリーンは追われてる側だから( 逃げてばかり〉とか言ってるっていう。

――なるほど!

💗Yuklna: こうやって立場の対比でパートを分けるのは初めてですね。 これもやってみたかったことのひとつでした。

💙Matsuri: 最後の最後はクリーンとシャウトを重ねていってひとつになるっていう。

💗Yuklna: インスピレーションを受けたもののひとつに、映画『キャッチ・ ミー・イフ・ユー・キャン』があって、そ ういうイメージもあります。

――MVで最後にヘッツさんの目が光るじゃないですか。あれは次の MVを「我は宇宙最強のインベー ダーちゃんである」で作るっていう伏線なのかなと思ったんですけど。

💜Hettsu:あはは! たしかに! でも、そういう伏線ではないですね(笑)。

💙Matsuri: あのシーンのリファレンスは、 ドリフのコントのオチで。

💜Hettsu:監督の大山さんが、「最後にヘッツさんは爆発させまーす」っ て(笑)。

💗Yuklna:意味わかんなすぎるけど最高じゃん、って(笑)。

💙Matsuri:でも、たしかにヘッツ曲に つながっていていいからね(笑)

⑨「お先に 失礼します。」

💗Yuklna: 想像以上の再生回数に なったり、この曲で結構広がったので、 あのタイミングに出して本当に良かったと思います。〈ペコペコ〉 って?フレーズがみんな頭から離れないみた で、そういう声をよく聞きますね。

💙Matsuri: 和楽器と日本特有のワードっていうことで、わりかしキレイに 日本をテーマにできた曲だと思います。あと、アルバムの最後のほうに重たい曲がもう一度来るっていうことも考えて曲順を組みました。

💜Hettsu: 「TOUSOU」の次っていうことで、現実から逃げていたところから、ちゃんとそこに立ち向かっていくみたいな流れになっていて 。

💗Yuklna: この曲を出したときは「何だ、この曲」って思ってたけどアルバムに入ると、なんかなじむというか(笑)。

💙Matsuri:みんな感覚がおかしくなっ てきた(笑)。

――違和感がないですよね。中盤で すでにぶっ壊されてますからね。

💙Matsuri: ふふふ。

――他の曲もそうですけど、”花冷え。”って歌詞に固有名詞を入れたがる傾向がありますよね。〈するます〉アーニャじゃないですか("するます”は、漫画『SPY × FAMILY』のキャラクター=アーニャの言い回しのひとつ)。

💗Yuklna:歌詞がを見ないとわからないような、ちょっとした遊びに聴いてる人が気づいてくれたら楽しいかなって。作っていて楽しいし、リスナーとしての自分も「この歌詞ってもしかして、これとこれをかけてるのかな・・・?」ってワクワクするので。

⑩「Today's Good Day & So Epic」

💙Matsuri: 私が初めて作ったメジャー ・スケールの曲です。”花冷え。”の パンク/イージーコアはこれだぞっていうのを全面に出した曲ですね。私 、 チャンク (CHUNK! NO CAPTAIN CHUNK!)とかめっちゃ好きで、そういう自分のルーツを出した曲です。

――なるほど。

💙Matsuri:アルバムの最後はハッピーに終えたいっていう。

💗Yuklna: あと、自分たちの所属事務所GOOD DAYとは2022年4月に契約して、 EPIC Recordsとの関係も今年の春から始まってあて・・・・・  

――ああ~っ!ういうことか! 「Today's Good Day & So Epic」 って、なんか違和感があるタイ トルだと思って。あんまり聞かない フレーズだなって。

💜Hettsu: 今しか出せない曲だよね。

💙Matsuri: そうだね。このアルバムに 入れる以外では爆発力のないワー ドだから、今かなっていう感じで。

💗Yuklna: あと、フロアと自分たちの バンド人生を掛け合わせて、そういう意味でも今だからできる曲になりました。

💙Matsuri: 始まり感を意識して作っ たんですよね。”花冷え。”第2章のオープニング曲みたいな。扉がパーンと開けて、桜が風で舞ってるようなイメージです。

――そんな爽やかなイメージだった んですね。アレンジ にはNAMBA69のko-heyが参加してますね。

💙Matsuri: ko-heyさんしかいないと思って連絡したら、「やるよ」って言ってくれたので、ゴリゴリに打ち合わせしました。

――クラウドサーフが怒濤の勢いで起りそう。

💙Matsuri:〈サークル〉 って言ってるのも、お客さんに回ってほしいっていうユキナのイメージで書いてます。

💗Yuklna: 実際に走り回ってほしい パートで〈サークル〉って入れてるんですけど、これは「ウチらも円になって頑張っていこう」っていう思いも込めてます。超ライヴ曲のショート・ チューンですね。

💙Matsuri: パンク曲だと、短く勢いよく終わらせるのが好きなんです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?