きのこのーと#112
こんばんはきのこです
また投稿遅れてしまいましたが今回はしっかり書きました笑
毎度のことながらまだ見たい映画溜まってるんですが最近はMARVELの新作の特報などがあり楽しみになりながら過去作おさらいしたりしてますね。
それでは映画紹介に移ります。
映画
『ナミビアの砂漠』
出演 : 河合優美、金子大地、寛一郎、新谷ゆづみ、中島歩、唐田えりか、渋谷采郁、澁谷麻美、倉田萌衣、伊島空、堀部圭亮、渡辺真起子、他
監督・脚本 : 山中瑶子
Story
世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。
優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。
もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか・・・?
いじわるで、嘘つきで、暴力的。
そんな彼女に誰もが夢中になる!
カナの退屈な人生をそのまま映像にしたような映画でした。
カナ想いで優しくて尽くしてくれるホンダはカナから見て面白くない退屈な男。
なんとなく自分を見ているようでした。
ハヤシはホンダと正反対のような男で刺激を求めるカナにはちょうどいい相手だったのかなと思います。
カナとよく言い合ったり喧嘩もするのに何故こういう男に惹かれてしまうんでしょうね。
クリエイターとして映像制作に没頭するハヤシは構ってほしいカナに映画でも見ててと言うが「映画なんて観てなにになるんだよ」と返すカナ。
映画好きには想像もつかないようなセリフで普通制作者から生まれる言葉じゃないんですけどこういう視点は絶対大切で持っていなければいけないなと思いましたね。
タイトルの意味的には広大なとか何もないという意味で、ホンダやハヤシがカナに水を飲ませようとしていることからカナ自身が生きているけど何かあるわけでもなくただ日々が過ぎているだけのような意味を感じられました。
どうしようもない鬱憤を抱えてのたうち回るのは若者の特権であり必然。それは時代の空気を映す鏡であり、あらゆる社会で生じる軋轢の縮図でしょうね。
現代ではこういう人がたくさんいると思います。若い人に限らず躁鬱とか無気力と言ったどうしようもない感情を上手くコントロールできなくて人生を諦めたりどうでもよくなってしまったり好きなことしかできなかったり好きなこともできなくなったり、そういう人がいるとわかってほしい映画という側面もありました。
普段自分たちが生活の中で我慢していることや胸の内にしまっているような本音を全開にして見る人が色んなところで共感したり日々色んな葛藤をしながら今を生きていると感じることができるような作品でした。
河合優実の使い方が1番上手くて紛れもなく彼女の代表作と言えると思います。
ただ僕の個人的な好みとかストーリーを加味するならあんのことのほうが好きですね。
原作ものの企画を降りて5ヶ月でクランクインというギリギリのスケジュールでもこんな作品が作れるのかという驚きとモノづくりに対する姿勢に尊敬しましたね。
難解だったからという部分もありますが、久々にもう1回2回と見たいと思える映画でした。
音楽
まとめ
なんか不思議な感じもありながら総合的に好きな作品でしたね。
思わずパンフレットも買ってしまいました。
更新できるかわかりませんが一応来週も書けたら書きます。
次回の更新は10/4を予定しております
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