私がマスクをしない理由

3月13日からマスク着用が個人の判断に委ねられることになった。

蓋を開けると、道行く人たちのほぼ9割以上の人が着用している。

日本で初めて緊急事態宣言が出された2020年4月。
まさに初めての妊娠初期だった私は「外出を控えよ」の令に素直に従っていた。

たまの外出、スーパーに行くときにマスクをしていたら、悪阻のせいか呼吸が浅いからなのか、途中で吐き気をもよおす。

 コロナ禍と言われる以前は、着け心地のいいマスクをしたい時にして外出していた。その時、マスクをしている人は他にほとんどいない。着けたい人が着けたい時にするもの。本来マスクってそういうものだと思っていた。
 
 そんな私も、もちろんコロナ禍はマスクをしていた。正直にいうと『忖度マスク』。仕事中は着用。大切な人にうつさないために、などという令にも一応従う。
 と言うのも、ひとたび調べると、マスクの無意味さがそこここに目に入る。海外の論文や研究結果を読み漁る日々を送った。
 
 そして、昨年夏、家族(夫)がコロナに罹患したことも大きい。治癒したあと、今まで見たこともないくらい夫の顔色がよくイキイキしていた。また、私も子供もその時は一切うつらなかったことも大きい。身体を守ってくれるのはマスクじゃなくて免疫力であり、かかることが悪い、かからないことがいい、でもない。実体験として感じられた。コロナってそんなに怖いのしょうか?
 
 そんなこんなもあり、昨年夏あたりから、忖度マスクがしんどくなってきた。
 したくない時はしない。つけたい時はする。以前の私に戻した。
ただ、唯一外せなかった場所がある。それは

『保育園の送迎』
 
 0歳~2歳児のみの少人数保育。アットホームな園で先生の数も大変多く、子どもたちはいつも笑顔いっぱい。その傍ら先生たちはもちろんマスク。
 2021年4月、0歳から登園を始めて約2年。先生方の素顔をみたことは一度もなかった。そんな今年2023年の1月、お遊戯会があり観覧にいくと(昨年は動画配信)、先生方がステージの上で全員素顔!!園児と先生、素顔の人しかいないステージ。上からの指示なのかもしれないけれど、初めて見た先生方の笑顔に私も心躍った。

そんな園から2月の終わり「保育士のマスクの着用は3月13日から個人の判断に任せる」というお知らせがきた。
 やっとか!嬉しくて嬉しくて。
 
 待ちに待った3月13日。ワクワクして初めて素顔で登園するとすれ違う保護者、先生たち 全員マスク。
 花粉の舞う時期もあり、もちろんひどい方もいらっしゃると理解している。ただ、お一人くらいいらっしゃるかな、と思ったのだけれど。

 さて、前置きが長くなってしまった。
私がマスクをしない一番の理由。それは

将来子どもにマスクをさせたくない

これが一番の理由。
 いろんな理由は他のもたくさんある。衛生面、健康面、口腔環境面、子どもなんて風邪ひいてなんぼやんか、とか元気な人が飛沫?防いで何になるねん、とか、マスク代もバカにならないし洗うの面倒だし、などいろいろ。

 ただ、何よりも自分の子供に顔の半分を覆われた状態で今後の人生を過ごしてほしいと全く思わない。

 思い出してほしい。例えば上司に取引先の社長を紹介されて、初めてご挨拶をするとき、もしその時自分がマスクをしていたら外しませんでしたか?
 顔を隠したまま挨拶をすることは、失礼に当たっていませんでしたか?(そもそもマスクをしている人がいなかったけれど)

 これは異論があることは百も承知。ただ、私なら外していたと思う。それは今も変わらない。

きっと、今マスクをしている方にも考えがあるのだろう。
ただ、現在、コロナが本当に怖い人はどれくらいいるのだろうか?
変化することが面倒なのか、考えることを放棄しているのか?

マスクをしないことが失礼だと思わされてしまった3年間。

この3年で、人の価値観は3年もあれば簡単に書き換えられるということが露呈した。
恐怖を与えられ、怯え、従った結果がこれだろう。

でも、3年で価値観が変わったのなら、時間はかかってもまた変わると私は信じたい。
 たから今日も私はマスクはしない。

 

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