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ツイステ:7章Chapter4の考察

※本記事の内容は主観的見解であり、確定情報ではありません。性質上、ツイステ本編、パソスト、イベストなどのネタバレが多く含まれていますのでご注意ください。
 勿論キャラを貶す意図は全くありません。

 結論から言いますとChapter4でグリム監督生シルバーセベクの4人が体験しているリリアの夢は、"リリアの実際に体験した過去にマレウスが介入して脚色を加えた御伽話であり本来の歴史とは異なっているのではないか"という考察です。

Chapter4までに明らかになっていること

・リリアは寿命が差し迫っており、瞬間移動や攻撃魔法を撃てないほど魔法力が低下している。

・NRCの入学許可証がリリアに送られたのは500年以上前で、当時はその手紙を捨ててしまったが"あやつ"が王室書陵に保管していた計らいでリリアはNRCに入学することができた。

 → 王室書陵にアクセスできる人物なので可能性としてはマレノア>レヴァーン>マレフィシアの順で3人の内の誰かです。

7-35 遅参ゲスト!
7-65 着目エイジ!



 リリアにNRCからの入学許可証が届いたのは500年以上前です。
 Chapter4で明らかになったリリアの夢の年代は400年程前のものであり、入学許可証が届いてから低く見積もっても100年近く経っています。
 そのような状況で右大将時代のリリアが監督生達をNRCからの使者として認識するでしょうか?

 更に細かい点ですが、400年前は"茨の国"と呼ばれていたのならば昔を懐かしんで手紙の事を思い出すのなら、"茨の谷の王城"では無く"茨の国の王城"と言うのが自然なように感じます。
 "茨の国"という名称が出てきたのがChapter4からなのでもしかしたら"茨の谷"はマレウス達の住む地域のことを指していて現代でも"茨の国"と呼んでいる可能性はありますが・・・。

リリアはシルバーの出生についてどこまで知っているのか?

7-14 整頓デパーチャー!

・指輪は赤子のシルバーの首にかけてあったもの。リリアがドングリのブレスレットと一緒にお菓子の缶の中に保管していました。
 オーロラ色の石がついた指輪には不思議な力があり、現実世界でシルバーは指輪を見ただけで強烈な眠気に襲われ、夢の世界ではマレウスが仕向けた"闇"を打ち払うことが出来ます。
 指輪の光をシルバーがあたたかい光と感じる事から、敵意は無くシルバーの味方になってくれるものとして描写されていました。

 しかし、指輪を見たシルバーが強烈な眠気に襲われてもリリアはその症状と指輪を関連づけていません。
 この事からリリアは指輪に特別な力が宿っていることを知らない可能性が高く、シルバーの出生についても詳細は分かっていないように思えます。

 ですがリリアがシルバーの出生を知らないのであれば、Chapter4で示唆されるシルバーの出生について矛盾が生じます。

 シルバー達は過去の世界へ行ったのではなくリリアの夢の世界に転移したのであり、夢の世界はリリアの過去の記憶を元にしています。ならば、リリアの知り得ない事が夢に反映されることは無いはずです。

 ですが、"夜明けの騎士"についての情報はシルバーとの繋がりを示唆するものばかり。リリアの過去の夢が現実と同じ正確なものであるなら、リリアは"夜明けの騎士"とシルバーに繋がりがあることを知っていた事になります。

シルバーの出生について

 Chapter4で示唆されているのは

・"夜明けの騎士"と"レイア"の息子
・"夜明けの騎士"と"レイア"の遠い子孫。
・"夜明けの騎士"本人が何らかの影響で若返った姿

という可能性です。

夜明けの騎士について判明していること
・「銀の梟」の警備隊隊長。
・"昼の眷属"に美しさを贈られたと言われるほどのとんでもない美形。
・髪の色は金髪。
・「銀の梟」の頭領であるヘンリク卿の妹、"レイア"と恋仲であるらしい。
・見た目は恐らくシルバーと酷似している。

7-67-8 遂行ミッション!8話


 これから"夜明けの騎士"は"マレフィセント"に登場するステファン、"眠れる森の美女"のオーロラ姫、フィリップ王子といった多くのモチーフを内包したキャラのように思えます。 

 リリアの過去をなぞった夢ならば、上記の"夜明けの騎士"に関する情報は実際にリリアが見聞きしていた"過去にあった事実である"可能性が高いように見えます。

 しかし現在はマレウスがオーバーブロットを起こし、賢者の島の全ての生き物を眠りにつかせ、その夢をマレウスが管理している状況です。

 そして、イデアが見ている夢で描写されたのは本来のイデア式典服のパソストでは入学式に参加できなかった筈のマレウスが式典服を着て寮長としての務めを果たしている、という明らかに現実に起こった出来事(イデア式典服PS)とは異なるものでした。

 マレウスは眠らせた者達の夢を管理すると同時に、その夢を自分にとっても良いように書き換えることが出来るのだと思います。

 また、イデアが見ている夢ではヒューマノイドのオルトは存在せず、生者の本来の弟のオルトがRSAに入学しているという設定になっていました。そして、イデアの夢の中のイデアも含めた生徒達もヒューマノイドのオルトがいない事を疑問に思っていません。つまり、夢の中に登場する人物は「何故ヒューマノイドのオルトがイデアのそばにいないのか」などのイレギュラーの反応をすることは無いNPCに近いものと考えられます。

 だからこそ、この"シルバーは"夜明けの騎士"と酷似した見た目をしている"と鉄の者達が認識していることに疑問を感じました。
 この世界は過去の世界にタイムスリップしたのでは無く、リリアの夢の中の世界です。 
 どういうことかと言いますと、現代のリリアが『"夜明けの騎士"はシルバーと酷似した見た目をしていた』と認識していなければ、過去の記憶の鉄の者達がシルバーを見て"夜明けの騎士"と勘違いするリアクションをとることは無いのでは?ということです。

  "夜明けの騎士"とシルバーの間に繋がりをリリアが感じていたのであれば、過去の宿敵でもある相手の子孫と思える子供について何も調べていないことや、我が子同然に育てている葛藤といったものが7章での別れの寸前でも全く見えないのは不思議です。
 現代では「銀の梟」も"夜明けの騎士"の逸話も全て残っておらず、シルバーの両親を調べる術すら無いとも考えられますが、それを踏まえてもマレウスの母親と因縁のある子孫の可能性があるシルバーをマレウスの護衛に就かせるという選択は個人的に理解し難く思いました。

シルバーは"夜明けの騎士"と"レイア"の息子?

 映画"マレフィセント"を元に考えれば、

 ヘンリク卿=ヘンリー王
 夜明けの騎士=ステファン王
 レイア=レア王妃
 オーロラ=シルバー
 マレフィセント=マレノア

 となります。
 功績により"夜明けの騎士"はレイアと結ばれ、息子のシルバーの生誕を祝う式典で生き残っていたマレノアかマレフィシアに呪いをかけられ……が元ネタに近くはありますが、その場合でもマレノアに仕える臣下のリリアはシルバーが"夜明けの騎士"の息子であったと知っていると考えられます。

 しかし、シルバーは400年前の人間の子供であり、父親が女王の怒りを買ったことで呪いにかけられたが指輪の加護で現代まで生き延びた、の流れからリリアが孤児となったシルバーを見つけて代わりに育てた、はかなり違和感のあるストーリーです。


 それらが事実であったとしても、マレウスが全く知らされていないなどあり得るのでしょうか?
 今までの本編やパソスト、ホームボイスから見てもシルバーはリリアが拾った子供であるという認識は崩れていません。
 マレウスはリリアからシルバーの出生に関しては何も伝えられていないと見てよいでしょう。

 幼い頃からシルバーと一緒にいるセベクの祖父であるバウルが先代女王の仇であろう"夜明けの騎士"の顔を忘れるとは思えません。(見ていないので知らなかった可能性はあります)
 リリアがシルバーが"夜明けの騎士"の血縁者である事実を全員に隠して育てていたのならば、そうさせる程の何らかの関係が"夜明けの騎士"との間にあったと考えられますが、現代でそんな素振りを見せたことは無かったように感じます。

 現代のリリアは人間と妖精が仲良く暮らせる世界を願っています。ヒトの命は儚く、儚いからこそお互いに結びつき、折り重なる事で強くしなやかな歴史を紡ぎ出すことが出来る、それが"夜の眷属"の隣人、人間であると語っていました。
 そう思わせるきっかけが"夜明けの騎士"との間にあったのならば、尚更シルバーの出生に関する情報を一切シルバーに伝えずに学園を去る行動は不可解です。

→長く生きる中で人間と妖精が仲良く暮らせる世界を望むようになったとも考えられるので一概に"夜明けの騎士"がきっかけとは言い切れない。今後の話が進めばその辺りの深掘りが来るかも?

シルバーの眠り病について

 シルバーは日常生活の中で急におとずれる眠気に抗えず、誰かと話している最中でも眠ってしまう程の病に悩まされています。 

7-66 関係コンフィード!


 リリアは何度も色々な魔法医術士にシルバーの眠りの病の原因を調べて貰いましたが、その原因は誰にも分からなかったとシルバーは語っていました。
 マレウスやセベクもシルバーが眠りの病に悩まされていることを知っており、同じく原因は分かっていません。
 過去のPSではシルバーの眠り病をリリアが案じる描写があり、この認識はシルバーとリリア間での齟齬は見られません。

 リリアが"夜明けの騎士"の顔を知っていて、過去に"夜明けの騎士"とマレノアとの間に何かが起こり、"夜明けの騎士"の血縁者だろうシルバーを400年後に孤児として拾ったが、眠りの病の原因に何の検討もついていない状況は不自然に感じます。

なので、現代のリリアはシルバーの眠りの病の原因について本当に何も知らないのだと思っています。

仮説

 Chapter4で様々な新情報が明かされたが、リリアの夢の中で夢から醒めているグリム監督生シルバーセベク以外から語られる情報は正しいものだとは限らない。

という仮説です。

 "夜明けの騎士"は実在したがシルバーの血縁者のように思える設定はマレウスが付け足したものであり、事実とは異なっている。現実のリリアは"夜明けの騎士"とシルバーに関連性を見出してはおらず、指輪の能力も知らない。 

 では何故リリアの夢では"夜明けの騎士"がシルバーの血縁者であるような示唆をされているのか。それはグリム監督生シルバーセベク達の心を折って闇に沈める為にマレウスが作り出した"リリアの過去を元にした御伽話の夢の世界"だからではないでしょうか。


 シルバーはマレノアを殺害した"夜明けの騎士"が自分と酷似した顔をしていた事から血縁者であると感じ、リリアやマレウス、セベク達の悲しみの根本は自分にあるように錯覚したことで"闇"に囚われてしまうのではないか、と予想します。
 助けとなってくれたと思った指輪も"夜明けの騎士"由来であったと知り指輪の助けすら拒んだ所で約束をしたセベクや監督生、父親同然のリリアに助けられる……が今後の筋書きかなと。

余談の考察
 ドングリのブレスレットは誰かから"賜ったもの"でありマレウスですら羨んだ品物。
→マレウスが羨み、"賜る"という言葉を使う事から恐らくマレウスの母であるマレノアから貰ったものです。

マレウスの卵の年数の齟齬についての考察 

 Chapter4で明らかになりましたが、マレウスの年齢は178歳です。
 リリアの過去の夢の舞台設定は400年程前で、マレウスのものらしい卵は既にあり、あと2〜3年で孵るだろうと言われていました。
 しかし、作中でも監督生達が疑問に思うようにマレウスの実年齢とは200年以上の空白があります。

7-18 追想メモリーズ!

 ドラゴンの卵は親からの愛情と魔力が無ければ孵化しないのにも関わらず、マレウスの認識は卵の殻を破る前から1人であり、生まれてからはリリアがそばにいてくれた、となっています。
 マレウスが孵化する為に既に亡くなっているのであろうマレウスの両親以外の誰か、マレフィシアかリリアが代わりに愛情と魔力を注いでくれたのならば、卵の時代から1人だったとマレウスが断言しているのは不自然です。

7-48 通信アチーブ!

 主任はマレウスについて妖精には自然から魔法エネルギーを取り込める者がおり、彼もその性質をもっていたらオーバーブロットによる魔力切れが見込めないのではないか、という推察を立てていました。もしこの推察が正しいものであれば、マレウスが卵の殻を破る前から1人だったという言葉から考えられるのは

マレウスはマレノアの死後、自然から魔法エネルギーを取り込むことで時間はかかりつつも自力で孵化を果たした異例の存在であるという可能性です。

 女王であったマレノアが亡くなり、夫であるレヴァーンも行方不明の混乱の中にある茨の国を守る為にリリアもマレフィシアも多忙を極め卵の孵化を先延ばしにする中で、卵の中の子供は自力で孵化をしようとする強大な力を秘めていたのならば、マレウスの卵の殻を破る前から1人だった、も孵化するまでの年月の齟齬も説明がつくのではないかと思いました。

 現代のリリアが以前赤竜の国を訪れた際は重大な使命を持っていた、という台詞から赤竜の国の龍に孵化を手伝って貰ったという可能性も捨てきれませんが……。

まとめ

・リリアの過去の夢で語られる情報は真実とは異なる可能性が高く、信憑性が高いのは現実世界にいる人物が話していたことと、夢から醒めているシルバーとセベクが話す情報。

・右大将時代のリリアがバウル達と共に「銀の梟」と戦ったのは事実だが、"夜明けの騎士"に対する認識にはマレウスの手が加えられている。

 "夜明けの騎士"がシルバーに酷似した見た目をしているのはミスリードであり、恐らく夢の侵食に対抗できるシルバーの力を削ぎ、監督生達を夢に捕える為にマレウスが仕組んだ罠。

・マレウスは自ら魔法エネルギーを取り込むことで卵から孵化した為、生まれる時期に齟齬が生じた。

 マレウスの両親が「銀の梟」との戦いで亡くなった事が真実ならば、両親から愛情を受けていたことは事実だが、両親が亡くなってからは1人で孵化の準備をしなければならなかった為、孵化に200年以上の年月を費やした。

・シルバーと監督生とミッキーの関連性は8章に持ち越されるのでは?

 "夜明けの騎士"と何らかの関わりがあっても無くてもシルバーと監督生とミッキーとの関連性が謎であることに変わりはなく、リリアの過去にミッキーが絡みそうな雰囲気も無いので何となくです・・・。

 勿論Chapter4で判明した情報が全て真実である可能性もあるのですが、そう考えると個人的に納得出来ない点が多いので無理矢理に辻褄を合わせてみました。
 Chapter5以降でまた明らかになることも多いと思うので配信を待ちたいと思います。

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