すべきは呪いの言葉


世の中は未だ「アイデア」が他人を苦しめることに無自覚だ。
「アイデア」とは経験談や私見のこと。

20代のうちにやっておくべき30のこと、夫婦間で守るべき7つのルールなどがそうだ。
たとえ研究結果が伴っていたとしても人様に強要できるものではない。
編者は時に悪となり得る。

いくらかの人は「すべき」でてきていると思う。「べき厨」の仕事の賜物だ。

ところが「すべき」役に立たないどころか、絡まった縄跳びのように動きを封じる。
それは呪文なのだ。

「べき厨」は気をつける「べき」だ。誰かの自尊心を砕いているかもしれないのだ。

「べき」の採用、不採用は自分で決めればいい。そう思うかもしれない。

では全てのことを自分で決めるべきなのだろうか?一人だけでは存在し得ない人間が。

全ての情報遮断したとしても不可能ではないか。そんなことをすれば生命が途絶えてしまう。

誰がが放った「べき」が知らない人を苦しめる。
「べき」は他人のもの。
「べき」は自分の中に置いておくもの。

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