ハンドレビュー(コンティニュエーションベット)


前置き

よりスキルアップにつながるハンドレビューの在り方は、相手プレイヤーが「バランスの取れたプレイ」からどの程度逸脱したプレイをしているかの仮説を振り返り、その仮説に対して均衡が取れたプレーができていたかを検証することです。

でも、各シチュエーションにおける「バランスの取れたプレイ」がわからなければ、相手の逸脱の程度の仮説を立てられないですし、それに対してバランスの取れたプレイはできません。

そのため、ここでは①対象のシチュエーションにおいて「バランスの取れたプレイ」をする相手に対する「バランスの取れたプレイ」を知ること、②そのプレイがバランスが取れている理由を理解すること、の2点を目的にハンドレビューを実施します。

①バランスの取れたプレイの判断はSnowieの結果を採用し、②バランスが取れている理由はSnowieのRangeAdviceの結果を頻度ベース戦略の視点から筆者が考察します。


本日レビューするハンド

CO(Hero) vs BTN。フロップでのCBがバランスが取れていないと判定。その理由を確認していく。

フロップ

ボードテクスチャ

ツートーンのペアボードで動的なボード。

アクション

バックドアフラッシュ/ストレートドローがあるツーオーバーハンドで1/3potサイズでCB。

結果判定

バランスが取れていないアクションだった。(チェックすべきだった)

ハンドレンジ確認

▼自分のハンドレンジ

<頻度>
CB頻度は約13%。(ほぼチェックすべきシチュエーションでCBを打ってしまった)

<ベット構成>
・バリュー:セット、AA。
・ブラフ:バックドアフラッシュ+バックドアストレートの一部、バックドアフラッシュ+ツーオーバーの一部。

<チェック構成>
・バリュー:4カード、フルハウス、TT-KK、9ペア、ローポケ。
・役無し:フラドロ+ストドロ、フラドロ、クズ手。

考察・学び

<アクションのバランスが取れていなかった理由考察>
・ペアボードは基本チェック(ツートーンかレインボーかに関わらず)。
・ベット構成はバリューならトップペア以上ナッツ以下のマージナルハンド、ブラフなら強いバックドアフラッシュが候補となる。今回のケースだとAが♦️ならブラフベットしてもよかった。

ターン

ボードテクスチャ

ターンカードはA♠️。A持ちがペアに発展。

アクション

Aペアでハーフポットでダブルバレル。

結果判定

バランスが取れたプレイだった。ただしサイズは1/4が最適だった。

ハンドレンジ確認

▼相手のハンドレンジ(1/4pot)

<頻度>
計測不可。

<レイズ構成>
・バリュー:弱いセット、ツーペア。
・ブラフ:ナッツフラドロ。

<コール構成>
・バリュー:フルハウス、強いセット、AA、KK、QQ、JJ
・役無し:フラドロ、ストドロ

<フォールド構成>
・ボードに絡まないクズ手

▼自分のハンドレンジ(1/4pot)

<頻度>
ダブルバレル頻度は約88%。

<ベット構成>
・バリュー:セット、Aヒット
・マージナル:KK、QQ、JJ、TT。
・ブラフ:モンスタードロー、すべてのフラドロ、ストドロ。

<チェック構成>
・マージナル:9ペア。
・役無し:フラドロすべて、ナッツストレートドロー、

考察・学び

相手のコールレンジにはナッツ級、マージナルハンド、ドローが含まれている。マージナルハンドとドローがバリューターゲットになるため、Aペアはベットで良い。

考察・学び まとめ

・ペアボードのフロップはチェックが基本。
・ペアボードのCBにコールされるケースはナッツ級、マージナル、ドローが含まれるため、ターンではセカンドペア以上でダブルバレルを打つ。


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