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店舗ではなく住宅を工房にしたわけ

ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。

去年noteを始めて半月で工房の立地のことを書きました。

この前、過去記事を読んでくださる方がいらしたのですが、まだスキが3。
あれ?こんなに少ないのね。

そこでもう一度書いてみようと思いました。

大通りに面した店舗は一人で仕事する私には不向きです。
お休みも多いので、注目度が上がらないし、通りすがりの方がいらして接客するのはなかなか大変です。

家賃も桁が違うはず。最初から探しませんでした。

なにより作るための本拠地がほしかったのですから、お客様の利便の前に私自身の満足度のほうを優先しました。

一番ほしかったのは庭です。
よく紹介しているように、花を育てるのが大好きなのです。

地味に見えた看板まわりにバラが咲いて華やかになる春

作ることに疲れたり、発想が浮かばない時に庭に出て作業するのはいい気分転換になります。

命に触れる時間。

メダカたち


そして、土や緑を手にする時間。ご近所さんとのふれあいの時間も。

工房ではだいたい2,3種類の作品を同時並行に作っています。
一つのパーツを乾かす間に次のパーツを作っていたり、新しいアイデアのために資料を眺めていたり、、、

年とともに、集中できる時間が短くなっています。
それは仕方のない現実として受けとめて、作業時間は短くてもしっかり集中できるようにと思っています。

一番いいのはいい気持ちになって作業に入ることです。
義務的に作業に入っても作ることなどできません。

春は庭の手入れも多いので、まずは庭で水やりしたり、メダカの面倒を見たりして気持ちを整えてから始めます。

来客は9割以上が約束の連絡をしてきてくださいます。


住宅街にあるので、静かです。
たまにお休みの日には子供たちの声が聞こえることもありますが、子供の声は騒音ではありません。

時にはここで寝転んでいたいなぁという人もいます(笑)
ご本人がよければ寝ていてもらってもいいのです。
それくらいリラックスしていただける空間になっています。

一つにはきれいすぎないからくつろげるのだろうと思っています。
スキのないモデルルームのような整頓された部屋では寝っ転がるのも気が引けますよね?

片付け下手な私は部屋の隅などに次に使うものなんかを平気で置いています。テーブルの上も乱雑。

毎日、工房をきれいに片付けるのが職人のすべきことと聞いたことがありますが、そういう意味では私はまったく失格です。

今作っている作品のイメージを消したくなかったり、座ったままで使いたいものが手に取れるようにしておくのが好きなのです。

一つの作品ができあがると片付けますが、また次の作品のために材料や道具や資料がテーブルの上に置かれます。帰る時もそのままです。

そんなことをしていてもいいのが工房。
自宅のテーブルは必ず片付けないといけなかったので、苦痛でした。作品を作るイメージがそこで一度消えてしまうからです。

私もお客様もゆったり会話を楽しみ、作品を愛でてくださる空間を作り上げたと思っています。

コーヒーや野草茶などお出しして時間をかけて会話するとお買い上げいただかなくてもなにかしら気づきがあり、幸せな気持ちになっていきます。

一般の住宅ならではのくつろげる空間を手に入れました。


次々とお客様がいたしたら、儲かるんでしょうが、そこを目指すより心安らぐ庭と部屋を目指しました。遊びにいらっしゃいませんか?

ミニチュアちさと工房
松江市山代町425-7
駐車スペースは2台分
☎ 070-5678-5427
ryosyun4106@gmail.com

サポートしていただけたら、作品のための素材購入などに当てさせていただきます。よろしくお願いしますm(__)m