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データだけで判断することの愚かさ  世界陸上での悲劇

ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
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世界陸上、今日が最終日です。


短距離競技のスタートは見ているほうもドキドキする瞬間です。

選手は早いスタートを切るために多くの時間を費やし、精進しています。

ところが、今年の大会で反応速度が速かったというだけでフライイング扱いにされた選手がいました。

「人間は、音を聴いてから行動するまで最低でも0.1秒かかる」という医学的なデータがあるために、0.099秒のリアクションタイムは失格と判断されたというのです。


努力して速いリアクションでスタートできたことは褒められるべきことではないのでしょうか?


医学的データっていうのは、0.099秒のデータがまだなかった時のデータです。

決まり事に縛られて、素晴らしい選手の記録を認めないってどういうことなんでしょう?

人間の力を素直に認めることなく、「医学的データ」を優先するって恐ろしいことだと思います。


工房庭2

先日、私の母の血液検査で一つだけデータが思わしくないから、注射をしませんか?とかかりつけ医が電話をしてきました。


貧血の兆候があるというのですが、ふらつくわけでもないのです。

でも、このままではボケますと言われて失笑しました。もう数年前からボケていて介護認定もされているのに、今更?


また、もう90歳なのに、寿命が注射をするとあと10年。注射をしないと5,6年になってしまうと真剣に言われました。


母の様子を見ての判断ではなく、検査数値を見ての判断。


数値が思わしくないから、正常値に戻すために注射をするというのが母のためになるというのでしょうか?


こういう説明の穴を見つける事なく、お医者様の言われることだからと唯々諾々と従うことが当たり前になっていることが残念です。


90歳まで生きただけでもお見事と思っていますが、薬で延命するなんて、必要ありません。


一つの数値を正常にするのが医師の仕事なのでしょうか?

人の人生が心地よくある手助けをしていただきたいと私は思います。

まして、高齢の母にいらない注射なんてかわいそう。

血管が細いので、若い時から注射が大の苦手。見ている私がかわいそうになるくらい注射のラインが取れない人なのです。


食い下がって、注射を勧められましたが、必要のない治療は断っていますから、譲りませんでした。


この注射事件も最初のフライイングと根っこが同じだと思います。


どちらも人や、人の努力や様子を見ようとせず、データだけを信用したからのこと。


「木を見て森を見ず」の典型です。


世界中でこんなばかばかしい判断が毎日のようになされていると思います。


母のような例は家族が納得しなければ、断ることができますが、フライイングは取り消されなかったのです。


どれだけ努力してきたかを想像すると、本当にかわいそう。


えらい人、お医者さま、公的データがすべて正しいわけがありません。

納得のいく改善がされていくといいなぁと思います。

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