ブンブンレオレスキューもブンブンレオンもブンブンジャーロボ119も、全部ストレートにカッコいい【ブンブンジャー】
発売日:2024/07/20
価格:5280円(ブンブンレオレスキュー)
/4620円(ズンズンショウカブラスター)
これまでさまざまなブンブンカーが発売されてきましたが、ついに初の大型強化ブンブンカーが来ました。これまでにも大型のブンブンカーはブンブントレーラーやビュンビュンマッハーが存在していましたが、これらはそれぞれが独立してロボに変形していたため、大型車両同士を合体させることはありませんでした。今回のブンブンレオレスキューの登場(納車)で、ブンブンジャーの合体遊びがどのように変化するのか、これから見ていきます。
ブンブン消防車
これが、レオレスキューを呼び出すスターターとなるブンブン消防車です。レオレスキューは大型サイズのブンブンカーでありチェンジャー/ブースターに対応していないため、通常のブンブンカーと同規格であるブンブン消防車をチェンジャーに読み込ませることになる。
ここで、ブンブンカーを熱心に集めている人なら引っ掛かる節があると思うが、実は消防車のブンブンカーは既に発売されている。
それが、2ヶ月も前に登場していたブンブンはしご車である。消防車にしては珍しく青色を採用しており、名称もはしご車とわざと王道をずらしたような仕様になっていたが、今回の発売で答え合わせとなった。ちなみに、当記事ではブンブンはしご車を勝手に赤色にリペイントし、あろうことかブンブン消防車と名付けている(意図的ではなく完全に偶然)。
ブンブン消防車もDXブンブンカーの端くれであるため、当然瞬間変形機能を備えている。スイッチを押すとフロント部分が展開し、放水口のようなものが露出する。
ここからさらに手動で変形させることができ、後述するブンブンレオンやブンブンジャーロボへの合体待機状態になる。ちなみに、ここのクリックは2段階あるが、1段階目のクリックはかなり固い。
ブンブン消防車は、一回り大きいブンブンカー:ブンブンレオレスキューに完全に格納される。この乗り込みギミックが個人的に刺さる。
ブンブンレオレスキュー
ブンブン消防車を空洞に格納すると、完全なブンブンレオレスキューが完成する。ブンブン消防車で真っ黒だったフロント全体がレオレスキューのフロントガラスのデザインの一部に取り込まれている構図が面白い。
他の大型ブンブンカーと比較すると図のようになる。
レオレスキューは大型ではあるが、ロボに変形する他2種に比べると中型といった印象を受ける。個人的には、ボリューム感と取り回しやすさのバランスが丁度良い適度なサイズに感じる。また、ブンブントレーラーはデザイン的には6輪であったものの実際は中央の一組がダミー造形であったため、レオレスキューは回転する6輪を持つ初めてのブンブンカーとなる。回る数が多いと、コロ走行もそれだけ豪華に感じて楽しくなっている。
単体での遊びとして、レオレスキューははしご部分がクリック可動する。また、少しだけならラダーを伸ばすこともできる。はしご車という名前を持ちながら無可動ラダーであるブンブンはしご車の完敗である。
こちらのラダー先端にはさらにギミックがあり、ブンブントレーラー同様に他のブンブンカーを瞬間変形させる機能を持っている。ラダーを伸ばすと突起が飛び出し、ジョイントにセットしたブンブンカーのスイッチを押して瞬間変形を発動させる。
実際に他のブンブンカーを使用すると図のようになる。
ラダーを伸ばすことで、ブンブンカーが連動してアタックモードに変化する。トレーラーのゲートモードと比べると非常にシンプルな画ではあるが、その分取り回しは良い。トレーラーによる瞬間変形は、ゲートモードに変形させる手間や手順の多さから利用が億劫になりがちであるため、ラダー先端だけで同じことを完結させられるレオレスキューには一定の需要がある。
ブンブントレーラーとビュンビュンマッハーはそれぞれ独立してロボに変形することができたが、こちらのブンブンレオレスキューも単体で変形することができる。
『チェーンジ!ブンブンレオン!』
ラダーを後方まで展開。
後ろ足を2クリック可動。
前足も2クリック可動。
変形させたブンブン消防車をフロント部分に後ろ向きに装着。
ブンブンレオン
赤い消防車が単体でライオンメカに完全変形。フロント付近の造形が一段盛り上がっており、たてがみの意匠を表している。劇中ではこの部分が横に展開していたが、パーツ分割の都合上玩具では構造的に不可能だったと思われる。
足がクリックで前後するので、お座りだったり吠えていたりしているように見立てることもできる。
ブンブンジャーロボの性質を受け継ぎ、ブンブンレオンにも全身に多数のレールジョイントが搭載されている。ラダーによる瞬間変形機能も共通しているため、ブンブンジャーロボを持っていなくても同様の遊び方ができる。
劇中では、初登場から4台のブンブンカーを一斉武装した姿を見せてくれた。パトカー2は2つに分離するため、露出した5つのジョイントを全て埋めきっている。
ブンブンジャーロボは未だ劇中でブンブンカーの大量武装を見せていないため、後発のブンブンレオンが先に達成したことが意外だ。
また、動物型のメカということで、ブンブンマリンとはかなり相性が良い。
上手くバランスを取ってやると2足歩行で自立するため、恐竜のようなシルエットにも変化する。
単品だけでもここまで遊べますが、一番の見所はブンブンジャーロボとの強化合体。
ブンブンジャーロボ119
『ガンガン助けタイヤ!』
読み方は119(ワンワンナイン)。ブンブンレオレスキューのパーツが分離し、ブンブンジャーロボの手足や肩に装着され、純粋にパワーアップしたことが感じられる。ブンブンジャーロボナイト以上に赤色の割合が増加し、王道なヒーローロボとしてカッコ良く纏まっている。
顔のアップ。額には素のブンブンジャーロボを意識したホイールの造形がある。
これまでの派生形態の顔と比較すると、派生形態で共通するのは目のデザインくらいで独自性が強かったが、119の顔は元のブンブンジャーロボの面影をかなり残しており、正当な強化であることが窺える。
ここで注目したいのが、各所のデザインの一体感。例えば肩アーマーでは、元ある肩垂れの横側の突起と、レオレスキューの銀色の足先がピッタリくっついている。また、どちらの肩アーマーにもメーターのようなデザインが共通しており、ブンブンジャーロボがそのまま拡大したような印象を受ける。
肩アーマーはどちらもクリックで可動するので、どのような角度でもデザインが繋がるようになっている。
また、ブンブンジャーロボの脚の黒い部分とレオレスキューのウインドウの黒い塗装のある部分が丁度重なるようになっている。レオレスキューのパーツがブンブンジャーロボの脚の凹みの造形に入り込むように折り畳まれるのも、合体させていて気持ちが良い。
ブンブンジャーロボに元々あるデザインと、ブンブンレオレスキューで追加されるアーマーのデザインが各所で上手く繋がるようになっており、見ていて心地良い。
頭部を担当するブンブン消防車は、ライオンの顔部分を回転させることでロボの顔が出現するが、その回転を途中で止めることで擬似的な首可動を再現できる。
正位置ではないため額のホイールの意匠は途切れてしまうものの、より自然なポージングに貢献している。腕にラダーが来ているのも、王道ではあるがラダーを伸ばして攻撃する様が連想されて格好良い。
オリジナル合体
ブンブンジャーロボ119の合体は、ブンブンジャーロボが元々持っていたレールジョイントを全て埋め尽くすことで成立するが、本商品は抜け目がない。ブンブンレオンの武装で使用していたレールジョイントが、合体時にはブンブンジャーロボ本来のジョイントの位置と近い場所に配置されており、合体状態でもほぼ同様にブンブンカーを追加することができる。
ここでは、各部のジョイントを利用してこれまでの派生形態とブンブンジャーロボ119を掛け合わせていく。
ブンブンジャーロボブンブン119
ラダー先端にブンブンカーが装着できるようになっていることで、バクアゲドライバーのリーチが増している。バクアゲハンドの手甲部分にレオレスキューのパーツをシールドのように装着させられるのもポイントが高い。
ブンブンジャーロボポリス119
肩部のジョイントは回転可能なので、消防車の放水口やパトカー2の銃口を前に向けることができる。肩キャノンを自然に実現できるようになったのが便利だ。
ブンブンジャーロボビルダー119
シールドを右腕に移動させ、パワータイプ感を演出している。ラダーは肩ジョイントに置いてもかなり似合う。
ブンブンジャーロボナイト119
ロボナイトもロボ119も赤色で統一されているため親和性はかなり高い。真っ赤に燃えるようなカラーリングで正直めちゃくちゃカッコいい。
消防車は右腕に移動させ、ライオン型アームのように見せている。斜めからのアングルも似合う。
ブンブンジャーロボモンスター119
ロボモンスターでは合体方式を少し捻り、より異形感のあるシルエットにしてみた。下駄パーツによって足の接地面積が拡張され、これまで以上に前傾姿勢をとっても倒れないようになった。
オリジナル合体遊びをする上でかなり便利だったのがこの肩パーツ。
レールジョイントの凸側と凹側の配置が近く、凸側のジョイントは回転するようになっているため、ブンブンジャーロボなどの任意のジョイントの間に挟むことでそのジョイントを回転可能なジョイントに変換することができる。ブンブンジャーロボの肩や腕のジョイントは向きが固定されているため「このジョイントの向きを変えられたら…」という場面があったが、このパーツを間に挟むことで問題が解決する。
これによって、肩ジョイントに取り付けた武装を前に向けたり、腕の可動が増えたように見せかけたりすることができる。
最後に、個人的にやっておきたいオリジナル合体を2点やっておく。
ブンブンジャーロボレスキューポリス119
レオレスキューに合わせて緊急車両ブンブンカーを総動員して合体させた。ラダーを計4つも備えている。世の中には様々な車両があるが、人命を直接守る緊急車両とヒーロー番組の相性が良いのか、特に緊急車両のラインナップが充実している。
別会社の車系ロボシリーズのジョブレイバーでは配送トラックやごみ収集車も出ているので、ブンブンカーでもこのあたりを期待したい。逆に、ジョブレイバーでは未だタクシーが出ていないのが意外だ。かなり有名な車筆頭なので発売されてもおかしくはない。
GPブンブンカー03
(記事にするタイミングを逃したのでここで消化させてください。消火だけに。)
ブンブンカーでは、7月前半辺りに出たGPブンブンカー03にタクシーが既にラインナップされている。
これまでのGPやSGのブンブンカーは基本的に無塗装モナカ割りのシンプルな作りをしていたが、本弾のGP03や同じく7月発売のSG02には塗装がされているものや分割線が目立たないパーツ割りのものもあり、わずかながら仕様が豪華になってきている。
ガチャのコンプには1弾2弾と同じく9回(3600円)かかった。9で確率が収束するように誰かにコントロールされているかもしれない。
ーー
次はおそらく気になっている人も多いであろうこの組み合わせで合体させていく。
戦隊ロボのラインナップの話題になると必ずと言って良いほど出てくるのが「全合体」の話だ。遊んでいる人なら薄々感じていると思うが、ビュンビュンマッハーロボは全合体のパーツとして見ようとすると、実はかなり難しい。話題になったので知っている人も多いと思うが、ビュンビュンマッハーロボは素体パーツとアーマーパーツに分離する。加えて素体パーツはさらにバラバラにできるため、ここに全合体の布石を感じてしまうことだろう。しかし、実際にはアーマーパーツの形状の特殊性が強く、本来の部位以外の場所には中々合わない。
可能性があるとすれば、ブンブンジャーロボとビュンビュンマッハーロボがそれぞれ独自に最終合体形態となって並び立つ展開だと思っている。ブンブンとビュンディーがどちらもキャラクターとしてまとまっている(分解不可能)ことと、2号ロボは大抵1号ロボの強化パーツとして最終的に取り込まれてしまうパターンが多いため、先述した展開も見てみたいと思っている。
ウイングブンブンジャーロボ119
とはいえ、有るものを全て合体させたくなる気持ちも無くはないので、ブンブンジャーロボ119に上乗せする形でビュンビュンマッハーロボを合体させた。基本はウイングブンブンジャーロボの合体を踏襲し、余ったビュンディー部分はキャノン砲に変形させて肩に乗せた。バクアゲチャージャーを持たせると腕の武装が干渉してしまうため、ラダーを肩に移動させつつ左右のキャノン砲としてバランスを取った。
ビュンディーは分解してもう少し各所にバランス良く配置することもできなくはないが、今回は『戦隊ロボの合体らしさ』を意識して、なるべく分かりやすくシンプルな形で合体させた。
(余談)
ブンブンレオンは単独でもロボ形態に無理矢理変形できる。人型ロボというよりはサポートメカポジションのロボらしさがある。
パーツ数の都合上ブンブンカー1台が必要になるが、バクレツキョウリュウジンで急に生えてくるブンパッキーらしさがあってコレはコレで良い。
ズンズンショウカブラスター
なりきり玩具のレビューは基本的に音声を一通り鳴らして終わりなので、文字ベースのメディア媒体とは絶望的に相性が悪い。よって、ここでは詳細な音声確認は乗せず、感想について軽く触れていく。
ポンプを3回引き、マルカンを引くことで変身音が発動する。
ポンプアクションもマルカン操作もそれぞれ独自の操作感があって気持ちいい。マルカンは長押し(長引き?)することで「スロット部にチェンジャー/ブースターが装填された」判定になってしまうが、装填時の『バクアゲフュージョン!』が鳴るまでにマルカンを戻せば短押し(短引き)判定となって変身音に移行するため、意外と猶予は長い。
実際にブンブンチェンジャーとブンブンブースターを装填すると画像のようになる。
現状ズンズンショウカブラスターを使用するのはブンレッドのみなのでブースターを使用するかは分からないが、個人的にはこちらの方が緊急車両繋がりで似合っていると感じる。ブースターを鳴らすことでパトランプ部分が発光し、消防車のサイレンのようになるのも相性の良さを感じさせる。
ひとつ気になることがあるとすれば、ロボ周りの音声が全く含まれていない所になる。自分は変形合体ロボが好きで、合体音声もライダーの変身音と同じくらいに重要視しているため、昨年のオージャクラウンランスやこれまでのブンブン玩具で合体音声が充実していたのもあって非常に惜しい。
レジェンドキングオージャーやウイングブンブンジャーロボのように「設定上そもそも存在していない」のであれば特に気にならなかったが、番組本編やCMを見る限りではロボ関連の音声が存在していることが分かる。
現在確認できるものだと、本編でブンブンレオンに変形した際に『ブンブンレオレスキュー!』と鳴っていたり、CMで『ブンブンレオーン!』や『ガンガン助けタイヤ!』の音声が使われていることが分かる。
現状、玩具で再現できる劇中音声は「ブンブン消防車のチェンジャー連動=ブンブンレオレスキュー召喚」のみとなっている。
ネガキャンで終わりたくないので最後にこの玩具の魅力をまとめておくと、①遊ぶハードルが低く気軽にいじれる、②ポンプアクションやマルカンなどをガチャガチャ動かすのが気持ちいい、③音声が良いことが挙げられる。
③について深掘りすると、変身や必殺技の待機音に、印象的な劇伴(ブンブンジャーが立ち上がるときのテーマ)と同じテイストを感じ取ることができる。
かなりブンブンジャーらしさを感じる音声なので、気軽に遊べていつでも聴けるのは結構魅力的だ。
総括
今回はブンブンレオレスキューを中心に見ていったが、これはかなり魅力的だ。そもそも赤い大型消防車の時点で一定のかっこよさが担保されており、小型車両を中に格納している所にもビークル玩具としてのロマンがある。さらに動物ロボに単体変形した上でブンブンカーを各所に武装することもでき、瞬間変形機能も含めてブンブンジャーロボと同じような遊び方が本品単体で可能になっている。
単体だけでも強化用メカにとどまらない魅力があるが、その上でブンブンジャーロボと連動して燃えるようにカッコいい強化形態を完成させられる。強化後もブンブンジャーロボの拡張性が据え置かれているどころか、肩アーマーの回転ジョイントの利便性によってオリジナル合体の幅がさらに広がっている。
これによって、DXラインのブンブンカーは計13台になった(トレーラー、オフロード、ワゴン、パトカー1、パトカー2、ショベル、ドーザー、レーシング、クラシック、マリン、サファリ、ビュンビュンマッハー、レオレスキュー(消防車含む))。先程のオリジナル合体パートではトレーラー+マッハー+レオレスキューの大型車を中心に合体させていたが、せっかく沢山ジョイントが余っているので、最後に他のDXブンブンカーも載せて締める。
右肩の負荷がヤバい…!
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