最悪な1日の捉え方
生きていると、予定していたことが全てうまくいかないという日が度々ある。
この間面白いくらいに散々だった日があるので、長いけどちょっと聞いてほしい。
大阪まで、推しのライブに行った日。
全公演ハズレて、唯一当たった大阪公演。
正直めちゃくちゃ楽しみだった。
ライブは日曜の夜。友人が翌朝に抜けられない仕事を入れられてしまったため、帰る手段に悩んでいた。
当日終電で帰るか、夜行バスか、翌朝始発で帰るか。
1つ目だと終演後、間に合うか間に合わないかの瀬戸際。
2つ目3つ目は、アラサーの鈍った体にはキツすぎる。
どれも微妙すぎる。うーん。どうしよ。。
そんな時、寝台列車という選択肢を見つけた。
大阪から東京まで、ベッドに寝っ転がって快適に帰れるらしい。
0時半大阪発、7時に東京駅着。
これなら余裕を持って帰れるし、仕事も間に合う!
これじゃん!完璧すぎる!ありがとう神様!!
そう思ったが、寝台列車は実は超がつく程人気らしく、私たちが見つけた時にはすでに満席だった。
『これ乗れたら完璧なのにね〜☹️』
そんな会話をしてから数日が経った頃、友人からLINEが来た。
どうやら寝台列車に空きが出ていたらしい。
ウェーーーーイ。ラッキーーーーッ(*゚▽゚*)!
完璧な布陣じゃん。などとテンションが上がってそのまま席を予約してもらった。
当日。もちろんライブも楽しみだったが、それと同じくらいに寝台列車というものにワクワクしていた。
列車の中で酒を片手にライブについて語らい、そして寝落ちしたまま東京に辿り着けるとは、なんて素敵な旅なんだろう。と、私の心は幸せMAX。
帰りも楽しみだねーーー時間あるからライブのあとお風呂いこーーー♪
なんて楽しく話しながら、大阪に到着。
寝台列車には席の予約とは別で新幹線と同じ乗車券が必要だったので先に発券してもらおう。そういって窓口に向かった。
すぐに乗車券ゲット。余裕じゃん〜。さて、ランチでもして会場に向かいますか。
そう思って歩き出そうとしたその瞬間、突然駅員さんがテンパり始めた。
パニックパニック。
そんなうちらを見て何故か駅員さんも余計にパニック。
3人でパニック。
という謎の宣言を駅員さんにして、途方に暮れたまま歩き出した。
、、、詰んだ。
とか笑って返したが、心臓はバクバクである。
いろんな思考が駆け巡ってパンクしていた。
という謎の怒りも湧いてきた。
とりあえず邪魔なスーツケースを預けようとしたが、コインロッカーが死ぬほど空いてない。あっちの駅は?空いていない。じゃあこっちの駅行こう。空いていない。そりゃそうだ、ライブがあるんだもん、7万人来てるんだもん。あと外国人多い。
その後走り回ってなんとか預けられたが、1時間半くらいかかった。大幅に時間をロスしたため、飯を食う余裕などない。
空腹と焦りを抱えたまま、今の最適解を探しながらとりあえず会場に向かう。
最悪である。パニクっている時というのは、大抵のことがうまくいかなくなる。まさに泣きっ面に蜂である。
しかし、この状況下で正常な判断などできない。諦めたくない、何とかしたい、と考えれば考えるほどことごとくミスっていくものだ。
そしていよいよ諦めて、
「時間怖いけど新幹線予約するか、、」
と思ったら、、
さっき謎に駅員さんに発券してもらった乗車券を持っているせいでネット予約が出来ない。(スマートEXは指定席だけの購入ができないらしい。)
え、なにこの乗車券、邪魔すぎる。
なんなん、ほんまに。
冷静になって振り返れば駅員さんと話した後、大人しく新幹線で帰ろうとすぐに決めて、その場で予約すればよかったのに。
もう会場にいるので手遅れ。
つまり、終電よりももっと早く新大阪に戻って、発券機で席を取るしかない。
ということは、予定よりも大幅に早くライブを抜け出さなければならない。
挙げ句の果てに、開演数分前、スタジアムライブなのに雨が降ってきた。
しかも本降り。こんなことある?
雨は止むことなくライブは進行し、そして結局何も食べれていない餓死寸前の私たちは、かろうじて持っていたつぶグミを分け合って空腹を凌ぐ。
雨の中、、。ひもじい。
それでもライブは楽しかったけど、、。
そして、終焉30分以上前にアンコールを全て見逃して、びしょ濡れのまま走って帰った。ちなみに推したちのライブはアンコールが長い。それが醍醐味なのに、、。
みんなの楽しそうな歓声をバックに、
『ふぇぇぇん😖。』となりながら会場を後にした。
スタジアムを背に走りながら、この行き場のない気持ちを、どうしても言いたい。と思った。
いや、友人が全て悪いわけではない。わかってる、わかってるけど、、せめてオブラートに包みつつ一言言わせてくれ。
と思ったが、大人なのでそれは胸に留めておいた。
予約の日付を確認しなかった私も悪い。
一応終電の3つ前の新幹線に乗れたが、
空席はほとんどなく友人とは号車も違った。
新大阪で、「じゃあ、、」と言って別れ、品川で一瞬だけ、「オハァ」と挨拶し、「んじゃ、、」と言ってそれぞれ家路についた。
ライブの感想など言い合う暇もない。
怒涛の1日を過ごしたせいで、翌日動けなかった。
雨のせいで風邪も引いた。
とまぁ、こんなことがあった訳だが、、、
『こんな最悪な日があったんですよぉ、んもう最悪ゥッ!!』と愚痴りたいから書いたのではない。
いや、愚痴ってるけども。
(ちなみに私にはこんなのよりもっとでかいハプニングが結構起きる。)
じゃあ何なのさ?と言われれば、笑えるネタにしたい。
私は仕事柄、お客さんと沢山話す機会があるのだが、逐一こういった出来事を面白おかしく話す。たまにちょっと盛る。
みたいなノリで話す。そうすると大体みんな笑ってくれる。そして私の話に乗っかって、昔あった最悪な日みたいなのを面白く話してくれる。
それでいい。大なり小なり、起こった瞬間はマジで最悪だ、と思うことが人生には必ず起きる。でもそれを後から振り返って、いいネタができたなと思って、それを笑いに変えられれば私はそれでいい。
むしろうまくいきすぎる人生より、何かハプニングが起きた方が味のある思い出になる。(と、思う。)
受験に失敗した話も、元彼に浮気された話も、取引先にひどいキレられ方をした日も、病気になって痩せ細った話も、海外で食中毒で死にかけた話も、職を失ってニートになった話も、幼い頃に辛かった経験も、私は全てネタにして生きてきた。
だから私には、思い返して苦しくなるような経験はほとんど存在しない。
よく、「お前の周りって面白いことばっかり起こるよな?」と言われる。
でも違うと思う。捉え方が違うだけだ。面白い、という視点で物事を見ているだけだ。みんなの人生にも絶対面白いことは沢山起きている。
だから嫌なことがあった時、落ち込むだけ落ち込んだら、
『また良いネタができちまったぜ(^_-)⭐︎』
と思って、笑いに変えてしまった方が楽だったりする。
そうすればみんなが笑ってくれる。そうすれば自分もつられて笑ってしまう。
だから、『人生は、ネタ集め。』
そんな風に生きてる方がきっと楽しい。と、私は思う。なので今回の話もネタにさせてもらいました。
という、長く語っといて結論はそういうお話でした。
みなさんはなんか笑える失敗談ありますかね?
おしまい。
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