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人との出会いが教えてくれたこと-神戸での出会い-

  2024年3月23日兵庫県神戸市にいる友達のところへ遊びに行った話。
  本当に楽しくて、非常に有意義だった。

 相当な努力を重ね、深い悩みにぶつかりながらも、積極的に行動を起こし、目に見える結果を出し続けている、ぼくと同い年のある人物を見て、非常に刺激を受けたのだ。その人物の姿を見て、自分自身がまだまだ成長の余地がたくさんあると痛感した。ヘラヘラしている場合ではない、もっと一生懸命頑張ろうと強く心に誓ったのだった。

インドア人間の大冒険

 この神戸視察の機会は、神戸市で訪問看護ステーションを経営されている日髙さんからのお誘いによってもたらされた。日髙さんとぼくは同い年で、インスタグラムを通じて知り合った。
 先日彼から「吉岡さんと神戸で会う予定なのですが、ご都合はいかがでしょうか?」という連絡を受けた。吉岡さんとは、三重県伊勢市で訪問看護ステーションを経営している男性で、彼ともインスタグラムで繋がっていた。SNSを介したつながりの力は本当に素晴らしい。
 お誘いを受けた当初、家族の予定があるため難しいかなと思い、お断りを入れた。なによりも、ぼくは本来、内向的であまり外出しない性格だ。だが、断った直後から心の中がモヤモヤし続けていた。まるで地元の不良の先輩から「来るよな?」と言われているような、そんな気持ちだった。「はい」か「イエス」しか答えられない例のアレだ。その翌日、心を決めて「やっぱり行きます」と返信し、結果的にこの神戸訪問が実現した。
 繰り返しになるが、ぼくは本来、インドアで家にこもりがちな性格で、遠くの友人に会いに行くなんて非常に珍しいことだった。一人で新幹線に乗るだけで大冒険だ。

訪問看護ステーション視察

 3月23日の朝、新神戸駅に到着すると、日髙さんとマネージャーがぼくを出迎えてくれた。これがおもてなしツアーの始まりだった。その後、吉岡さんと合流し、彼らの本社とサテライトオフィスを見学させてもらった。
 ぼくは普段地域包括支援センターに勤めているため、訪問看護ステーションの実際の運営についてはあまり詳しくなかったため、この見学は非常に興味深いものだった。神戸市は訪問看護ステーションが多く競合する激戦区であり、その中で日髙さんのステーションが大きなシェアを占めていることを知った。彼らの成功の秘訣は、徹底したシステム化と迅速な改善にあると感じた。公的機関に勤めるぼくたちのように、何かを実行する前に上司の承認を得る必要がある組織では、そのプロセスに時間がかかり過ぎてしまうことが多い。

おもてなしと人間力

 日髙さんは、ゲストであるぼくらに対して、微塵も不便を感じさせないようにするという、驚くほど細やかな気配りを見せてくれた人物だ。「気を遣わせないように気を遣う」これがスマートにできる人はかっこいい。ぼくは自他共に認める図太い性格で、少々生意気な面もあるが、その点も彼は大らかに受け止めてくれた。(たぶん)
 また、マネージャーさんも非常に心配りができる人で、彼女の仕事ぶりからは、プロフェッショナリズムが強く感じられた。特に印象的だったのは、彼女の観察力の鋭さだ。「ライトさん、ますかけ線があるんですね?」と言われた時は本当に驚いた。彼女がいつの間にかぼくの手相を見ていたなんて。
 ますかけ線とは具体的にどのようなものかぼくにはよくわからないが、なんかレアな手相らしい。ちょうどいい例えが思いつかないが、なんかすごいらしい。詳しくはよくわからないが、とにかく結構すごいらしい。よくわからんけど。
 日髙さんにもその手相があるそうだ。スーパー経営者の日髙さんとオソロだ。

人と会うことの効果

 人との出会いは、本当に素晴らしいものだと思う。一見、月並みな言い方かもしれないが、実際に直接会うことのメリットは計り知れない。以前のぼくなら、「Zoomで充分じゃないか」と考えていたかもしれない。しかし、昨年からは、「リアルで会いましょうキャンペーン」を積極的に実施している。これは、できるだけ直接対面で話をすることの大切さを伝えるものだ。リアルでの会話が良い理由は何か?それは、空気感を共有できるからだろうか。その空気感を通じて、より深い話ができるからだろう。正確に言葉で表現するのは難しいが、得られるものが多いのは間違いない。

 一方、日髙さんは、ぼくとは逆のキャンペーンを展開しているようだ。最近の彼は、「広く浅く」ではなく「狭く深く」というアプローチを展開している。これを聞いて、彼がぼくと会ってくれるということ自体が、非常に特別なことだと感じた。そして、新しい人との出会いを制限している日髙さんが、大切な先輩を紹介してくれたことは、彼の人としての深い情の厚さを象徴している。その先輩、川西市で訪問看護ステーションを経営しているひろしさんは、日髙さんにとって兄貴分的な存在だ。日髙さんが彼のいない場で、ひろしさんの人柄や熱意、泥臭い姿勢について熱く語ってくれた。ひろしさんと比べたら、その辺の経営者は努力と根性が全然足りない。と。
 そして、実際にひろしさんに会った時、彼は事前に聞いていた通りの素晴らしい人物で、面白くて魅力的な方だった。ひろしさんとの出会いは、まさに日髙さんの紹介無しにはあり得なかったことであり、そうした大切な人を紹介してくれる日髙さんの深い人間性と温かさに改めて感謝した。

神戸視察を終えて

 今回の神戸視察を通じて、日髙さんが全国を舞台に活躍されることは間違いないと確信するようになった。彼のビジネスに対する姿勢、人への配慮、そして実行力は、まさにスーパー経営者そのもので、その全てに驚かされた。(マジで同い年かよ?)そして、彼のような人物と同じ空間で時間を共有できたことで、自分自身の小ささを痛感し、もっと多くのことに挑戦し、より一層努力しなければならないという気持ちに駆り立てられた。

 神戸視察を終えて帰宅した後、ワイフから「どうしてそんなにすごい人たちが一般人のあなたと会ってくれるの?」という質問をされた時、ぼく自身もその答えを探しているような気がした。地域包括支援センターで働くただの社会福祉士であるぼくが、彼らから何を学び、何を与えることができるのか?一瞬だけ劣等感に苛まれた。本当に一瞬。2秒ぐらい。(自分自身の自己肯定感の高さに驚いた。)
 結局のところ、自分が何者であるかよりも、どのように接するか、何を学ぼうとするかが重要なのだと改めて実感した。人との出会い、そしてその中での学びと成長は、どんな職業に就いていようと、どんな立場であろうと、人生を豊かにする貴重な経験なのだと心から感じたのだった。


 「会いたい」と思ってもらえるような人間になろう。


日髙さんと吉岡さんから「にぎりっぺ」されるライト氏

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