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レドリー・キングを知ってほしい

 こんにちは。Mi2です。
 本来であればバタバタしている時期なのですが、諸事情により1人の時間ができてしまいました。そんな中、サポクライベントの日程の発表もあり、スパーズの来日ツアーが本当にあるんだなとより実感するようになりました。
 しかし!私が気になるのはレジェンドナイトやフットサル大会に来るレドリー・キングに集客力がないんじゃないかと言われてしまうことです。これはとても悲しい…!確かにキングが引退したのは2012年のことであり、その後にスパーズファンになった方も多いと思います。でも、キングがどれだけすごい選手だったのか、どれだけ特別な選手なのかをキングに会えるチャンスを前に知ってほしいなと思い、筆を執ることにしました。

1 レドリー・キングとは
 キングは17歳でスパーズユースに入り、1999年にトップチームデビューを果たします。当初はボランチでしたが、名前を言ってはいけないレガシーナンバー602番がお隣に移籍をしたことでセンターバックにコンバートされます。2005年からはキャプテンに就任し、マイケル・ドーソンやジョナサン・ウッドゲードとのコンビは鉄壁でした。そんなキングですが、怪我がとにかく多く、特に慢性的な膝の負傷によりそのキャリアはかなり厳しいものになってしまいました。そんなキングはスパーズ一筋で13年プレーし、引退後はコーチやクラブアンバサダーを務めています。

2 レドリー・キングのプレー
 彼はフィジカルとスピードを兼ね備え、両足でボールを蹴れるため、本当に万能なディフェンダーでした。特に有名なのは、06-07シーズンの某青戦で完璧にラインを抜け出したロッベンに対して後ろから追いついて決めたタックルでしょう。あれは今でもプレミアリーグ史上最高のタックルの1つに数えられるスーパープレイです。この有名なタックルはクラブ公式が動画を上げてくれています。

 キングのプレーの中でもタックルは本当に美しく、後ろからでもほぼ確実にボールを捉えていて、足を高く上げることもなく非常にクリーンでした。当時の私はキングのタックルでご飯3杯は食ってましたね。タックルはロメロより上手いと思います。
 キングのプレー集は私の大好きなスパーズビデオメーカーのyidvidsさんの動画がおすすめです。

3 レドリー・キングのここがヤバい
 キングは慢性的な膝の負傷により、1週間に1試合のプレーをすることしかできず、しかも試合に向けてはずっと別メニューでフィットネス調整を行っており、練習はしていないんです。それでも試合になれば頼れるキャプテンとして、多くのピンチからチームを救ってくれました。そんなキングについて、我らが狸ジジイことハリー・レドナップは「1週間練習せずに、土曜日に最高の選手になれるなんてイカれてる。」というコメントを残しています。
 また、レジェンドナイトでキングが登場した時に歌うであろう彼のチャントは彼の凄さを表しています。私もこのチャントはお気に入りです。ぜひ大きな声で歌ってキングには笑顔になってほしいですね。

♫Ooh Ledley Ledley
He's Only got one knee he's better than John Terry
Oooh ledley ledley.♫
(おぉー、レドリー、レドリー
彼は膝が1つしかないが、ジョン・テリーよりいい選手だ
おぉー、レドリー、レドリー)


4 人間臭いよ、レドリー・キング
 そんなレドリー・キングは前述の通りすごい選手なわけですが、とても人間臭い人で、そこも魅力です。彼はファンデ・ラモス時代にケチャップ禁止令が出た際に選手代表として、ケチャップ食べたいです!とラモスに直訴しています。キャプテンとしてこの行動はいただけないですよね。しかし、彼はとても優しく人が良いので、ロッカールームの圧力に耐えられなかったんだと思います。
 また、2009年にはナイトクラブで泥酔して暴行事件を起こしており、ハリー爺さんから苦言を呈されています。この時期は膝の具合もよくなく、本人も精神的にかなり追い詰められていたんだろうなと思います。

 また、モウリーニョ時代にアシスタント・コーチに就任してましたが、全く存在感を示すことができませんでしたね。これでコーチに向いてないことが露呈してしまいました。
 様々な苦悩の中で、スパーズでのキャリアを全うしたキング。その後のキャリアもうまくいかないこともありましたが、今のクラブのアンバサダーという役目は誰よりもスパーズを知り、心優しい彼にはピッタリの仕事だと思います。そんな彼に会えるのはスパーズファンとしては、とても嬉しいことであり、彼の現役時代を知らなくてもぜひ彼を愛してほしいなと思います。
 最後にキングがトロフィーを掲げる姿はスパーズを応援するようになって日が浅かった私ですら涙を堪えきれませんでした。そんな彼の姿を貼って、この話は終わりにしたいと思います。

 お付き合いいただき、ありがとうございました!スパーズ来日、盛り上がりましょうね!COYS!

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