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この一瞬に超集中!「超ミニマル主義」要約・所感

おはようございます。本日は四角大輔さん著者の「超ミニマル主義」を取り上げたいと思います。

四角さんは非常にスケールの大きな方で肩書は、ホームページによると↓
執筆家/森の生活者 /Greenpeace Japan & 環境省アンバサダーと他にも多岐にわたります。
 元々大手のレコード会社へ就職され、音楽プロデューサーとして10回のミリオンヒットを記録された後に退社。元々の趣味であるアウトドアやバックパッキング登山にも精通しそのノウハウ本の執筆をしたり、世界中を旅しながら仕事するノマドワーカーの先駆けとなりました。

現在はニュージーランドに移住して湖畔の森でサステナブルな自給自足ライフを営んでおり、その自由な暮らしぶりが度々メディアでも取り上げられる有名な方です。

”仕事を愛せずには、人生は愛せない。心が満たされた状態で無ければいい仕事はできません。そのため暮らしという最重要インフラを構築する必要がある。”(本文より)

本書は四角さんのこれまで数多の活きた経験から導き出された暮らしと働き方について数多くのメソッドを学ぶことができます。その中の多くが新たな発見が溢れており、非常に学びある内容でした。すべてをご紹介することは出来ないのでここには個人的に印象に残ったメソッドをここにまとめておきたいと思います。


1.こだわるべきは「前日の夕方をどう過ごしたか」と「睡眠の質」

一日の始まりはいつ?と聞くと誰もが朝と答えます。しかし、翌日のパフォーマンスを決めるのは「夕方の過ごし方」と「睡眠の質」です。前日の夕方から一日ははじまるのです。

アフター5を働いた上に暴飲暴食して寝不足ではどんなにがんばっても翌日の生産性は落ちます。ビジネスパーソンにとって最重要のインフラである体に恐ろしいほど悪影響を与えます。

イブニングプランの成功は朝が鍵となります。通勤時に、その日のタスクと予定を想定しながら「今日は○時に仕事を終わらせて、○時に帰宅して、○時に就寝する」と計画を立てた上で出勤するのです。

イブニングプランには必ず仕事を忘れられる時間=セルフケアタイムを取り込むこと。これは「あなた自身を癒やす時間」であり「自分を取り戻す時間」のこと。

セルフケアタイムはただゆっくり過ごすだけではなく、できれば「やりたいこと/好きなこと」に活用すると良いでしょう。脳を好きなことに使ったほうがリフレッシュになり、ホントの意味で脳の休息になるからです。

仕事の疲れは週末にまとめて取る。こう考える人、願わずともなってしまっている人もいるでしょう。しかし、週末をダラダラ過ごすよりも平日のセルフケアタイムを活用したほうがタイムパフォーマンスとしても合理的なのです。

「平日の休みは平日に取る」が習慣化すれば良い状態で週末を楽しむことができ、暮らしの好循環が生まれます。

「今日のパフォーマンスは、昨日の朝に立てたイブニングプランにかかっている。」この言葉を心に刻み、生きてみましょう。

2.最強の集中力ハックス

タスク処理で大事な要素は言わずもがな「集中力」です。これをどれだけ高く持続できるかが処理できるタスク数と個々の完成度が決まります。筆者が推奨するテクニックは以下になります。

・ポモドーロ・テクニック(著者流改変)

本家はイタリア人コンサルタントが開発したものですが、筆者流にアレンジしています。

「25分集中+5分休憩の30分サイクル」を3回繰り返して「ワンセット90分とする」(3回目の休息を15分と長くとると良い)

25分間は一心不乱にタスクに集中する。この間はコーヒーに手を伸ばすのもだめ。

集中するときはモチベーションが低すぎても、ハイテンションでもなく平穏な精神状態が理想です。アスリートがここ一番でベストパフォーマンスを発揮するイメージで、まさに「今、ここ」に集中する。

肝はむしろ休息の5分間にあります。この時間にどれだけリカバリーできるかが次の25分のクオリティを決めるのです。

25分で区切るのは人は30分をすぎるとミスが増え始めるから。また、25分単位での「量」としてのタスクを可視化して自覚しやすくなるのが理由です。

この質の高い90分を幾つ積み重ねられるかがその日の生産性を大きく左右するのです。

3.身につけるべきはハイライト思考

大切なのは「ずっとがんばる」ではなくて、「ある一瞬に超集中する」こと。

時間をメリハリをつけずにダラダラと線で捉えているうちは良い成果をあげられません。時間は一瞬の点と、その積み重ねによって作られています。したがって一点を部品まで分解して見える化し、認識することが必要です。

長い時間の中=線のなかで本当の意味で集中すべきは「一瞬のハイライト=点」なのです。

例えば直近の1年を振り返ってみると、あの一ヶ月がこの一年を決めたといえる月がある。一ヶ月を振り返ってみるとこの週がこの一月を決めたという週があるのです。 

最終的にはその日大きく左右した「午前中」「午後」と勝負を決めた一瞬を見つけていく。長い時間をハイライトで分析する習慣が身につくと、いつが正しい勝負時かがわかるようになります。

対峙すべきは「最大のチャンス」と「最大のピンチ」。それに集中するために普段は余力をもつためにスローダウンして大波に備えます。そして人生に心のこもった強い点を残すのです。

今回はまとめられませんでしたが、いい仕事。いい暮らしするにはモノや装備品の取捨選択は避けては通れません。

単純にモノを減らすのではなく、必要なもの(バッグや衣類、仕事ギア)をとことん細部までこだわる(機能、素材、重さ)ストイックな知識は本当に惹きつけられます。ミニマリズムにアウトドアやバッグパッキング登山の経験を掛け合わせて語られるメソッドは唯一無二であり他のミニマリスト本とは一線を画す内容でした。

気になった方は是非とも実際に手にとって読んでみてください。



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