Alteredのファクション(勢力)
本記事では、KSに掲載されているファクションの説明、およびスターターヒーローの説明を翻訳し、各デッキの特徴や概ねのプレイ指針を解説しています。
各ファクションの世界に対する認識、行動指針が書かれています。
AXIOM(アクィシオム)
「世界は奉仕と革新である」
Axiom: 公理、自明の理、原理
人類は変化を通じ、周囲の環境を変革することに成功した。しかしながら、この能力は今のところ、一部のエリートに独占されている。アクィシオムの目的は、この恩恵を取り戻し、あまねく人々の手に行き渡らせることだ。この勢力が目的を達成する手段は、科学的手法と技術的ツールを全住民が使用できるようにするほかにない。彼らの指揮の元、社会は新たな産業革命のさなかにあり、そこでは理論と発展が密接に絡み合っている。そして、彼らはそれに満足するつもりは毛頭ない。
高名な技師、シエラ
強力なマシンを作り出し、その力で勝利を導こう!
速度:遅 プレイ難易度:中
得意な行動:トークン生成、ランドマークからのアドバンテージ生成
プレイした印象ではやや遅め、ランドマークをマナカーブ通りに配置し、ブラスバグを生み出し、盤面を構築するまで耐えれば勝ちが見えてくる、といった印象です。ヒーロー能力でブラスバグを生成するのはエグゾーストだけで可能ですが、比較的軽いブラスバグの拠点(Brassbug Hub)で生成するためにはマナコストが必要です。鋳造所の技師(Foundry Mechanic)のサポートアビリティも駆使してテンポよく展開していきたいところですね。スタッツが比較的貧弱なキャラクターが多いので、かみ合いが悪かったり、考えなしに展開しても探索で勝てないので、やはりブラスバグをいかに活用するかがキーになります。
BRAVOS(ブラヴォス)
「世界は乗り越えるべき逆境である」
Bravos: 喝采の声、刺客
世界は危険と艱難辛苦の代名詞となっている。人々がそれに対処し、生き残るためには、己の限界を超え、そしてより打たれ強くなる必要がある。ブラヴォスの強靭さと信念はこの哲学からきている。自由への飽くなき願望、自己研鑽の意志に突き動かされ、ブラヴォスは障害に立ち向かい、歴史にその足跡を残そうと努めている。彼らは、必要なのは前進し続ける意志であるということを、みなに示したいのだ。人類はまだ諦めていないということを。
新星、コジョ
相棒の火猫を召喚して、速攻でアドバンテージを獲得しよう。大胆さだけが歴史を作る!
速度:早 プレイ難易度:中
得意な行動:高スタッツ、リザーブからの後援(Boost)
速攻デッキなので早めに畳みかけたいですね。理想的には先行を取り、ボーダトークン生成、ブラヴォスの追跡者(Bravos Tracer)とラタトスク(Ratatoskr)を展開し初ターンに両面を取り、その後着実に前進、孫悟空(Sun Wukong)と序盤で使用したラタトスクで中盤を支え、最終的に先行ターンのボーダ生成+リザーブのレア孫悟空かアトラス(Atlas)あたりに肉体的訓練(Physical Training)を絡めてフィニッシュ、というのが勝ちパターンでしょうか。序盤へたれたり、除去で試合を後ろに延ばされると厳しい印象です。
LYRA(ライラ)
「世界は想像と変革である」
Lyra: 琴座
そう、確かに世界は動乱そのものであるが、それはそうあるべきなのだ。それ以上でもそれ以下でもない。ありのままを受け入れることで、私たちはその美しさ、そしてその崇高なる本質を認識することができる。世界は非常に儚く、移ろいやすく、想像と再生を繰り返する無限のサイクルだ。その意味で、それはさらに確実なものになっている。今この瞬間はそれを拒絶するのではなく、祝福し、日々それを受け入れるべき時だ。適応し、自己革新し、敬意を払うかは人々次第だ。そして、それを表現するにあたり、あまねく手段の中で芸術をおいて他に何があるだろうか?
鬼出電入、ネヴェンカ
運命を手繰り寄せる以外に、ゲームにスパイスを加える手段があるだろうか?気まぐれな運命の女神を受け入れる準備はできたか?
速度:中 プレイ難易度:高
得意な行動:ランダム後援(Boost)、ランダム定着(Anchored)
どこまで行っても運が絡む、なかなか評価が難しいファクションです。ヒーロー能力かアスモデウス(Asmodeus)がキーで、基本的にはどちらに転んでも強力ですが、定着が欲しいときに後援、後援が欲しいときに定着がつくなど、なかなかうまくいきません。最終的にはオールイン!(All In!)を信じてぶっこむしかない・・・最高にファンキーでファニーな勢力です。真面目な話をするならダイスを振るかどうか、最悪の結果が出た時を想定して考える、冷静な思考力が必要な難しいファクションです。
MUNA(ミューナ)
「世界は絆と相互理解である」
大渦の中、宇宙の法則はもろくも崩れ去った。一貫性が無く、不安定で、移ろう。評定の番人であるミューナは、忍耐と献身をもってこの失われた調和を回復しようと努めている。庭師のように世界を耕し、その無常さを和らげ、織り手のように生物と物質を壮大なタペストリーの様につなぎ合わせる。彼らの希望は、この再生された絆を通して、あまねく人々と宇宙全体に平和を取り戻すことだ。この相互理解によって、動乱は鎮まるだろう。
ドルイド、テイジャ
長期間にわたり味方を支え、支援し、善き行いの対価を獲得しよう。
速度:中 プレイ難易度:低
得意な行動:自動後援(Boost)、定着(Anchored)
とにかく定着で場持ちがいいキャラクターが強みです。ヒーロー能力で出てきたキャラクターが勝手に大きくなり、場持ちがいい、おまけにさらに大きくなる可能性もあるとなかなか大盤振る舞いです。ただし、劇的にサイズアップをさせたりすることはできないので、そこは弱点ですね。使いやすいファクションです。
ORDIS(オーディス)
「世界には基礎となる構造が必要である」
もはやこの世界は無常で混沌としたものになってしまった。この状況下で、人々に秩序を再びもたらすためには、それを体現しなければならない。これこそがオーディスの信条である。岩が苔を生す様に、彼らは周囲に骨組みを構築することに全力を注いでいる。広大な蟻塚のように、長期的な目線で世界を統合するにあたり、十分な強さの基盤を構築するよう努めている。しかし、オーディスは、正義、結束、公正という理想なくして、何事も成し遂げることが出来ないことを知っている。
指揮官、シギスマー
オーディスの軍勢を指揮し、圧倒的な数で勝利を確実なものにせよ。
速度:中 プレイ難易度:低
得意な行動:トークン生成、全体後援(Boost)
小粒なトークンを生成し、それを条件に強化されるキャラクター、あるいは全体後援を活用して探索に勝つファクションです。両面にトークンが出てくるので、中盤からは両面取り、あるいは片面取り+もう片面は阻止のような状況を作り出していきます。PnPでは除去がデカブツにしか当たらないのが難しいところですね。
YZMIR(イズミル)
「世界は暴かれるべき秘密である」
人々は苦難の道のりの果てに、世界は目に見えるものをはるかに超えていることを知った。我々が新たなる世界を飼いならすためには、宇宙には探求し、解明する必要がある、ただ生き延びるためであれば隠されていた別の貌があった。これこそがイズミル家の存在意義だ。彼らは真実、つまり見せかけの世界の背後に隠れ潜む、危険で不穏な真実を探し求めている。彼らにとって、知識こそが力である。そして、彼らは知らなければならないだろう。認知の淵にある危険を。
明敏犀利、アケシャ
ゆっくりと、ただ着実に、相手の計画をうまく阻止するために、あえて相手に主導権を握らせる。
速度:遅 プレイ難易度:高
得意な行動:ターンパス、除去
ヒーロー能力がカードをプレイせずにパス(厳密にはパスではない)するだけするだけ、という特殊なものです。このゲーム自体が相手の動きに対応する方が強い(勝てるなら当てて、負けるなら避けるという選択ができる、どの程度積むか見てから決められる)ので意外と強力な効果ですが、自身にビジョンがないと使いこなせません。ドロシー・ゲイル(Dorothy Gale)や、あっち行って!(Off You Go!)などの高効率な除去やサカラブル(Sakarabru※)相手の探索マーカーを後退させるといった強力な効果もあるのでコントロール的な動きになります。前述の通り、試合全体を通したビジョンが必要なので難しいファクションです。
※西アフリカはアグニの神様で、薬、正義、報復を司るみたいです。初めて知りました。
おしまい。公式サイトには年表やもう少し踏み込んだヒーロー紹介がありますが、そちらまで触りに行くかはこの記事の評判次第ということで。
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