なぜAlteredをKickしなければならないのか/Why should you join Altered now
はじめに
昨今、日本のアナログゲーム業界でも、MakuakeやCampfireなどクラウドファウンディングが以前に比べ一般的になってきました。しかしながら、今現在でもKickstarterで、新興企業の新規大型プロジェクトをバックしたことがある人はあまりいないのではないでしょうか?本記事では、Kickstarterでプレッジするリターンを要約し、一般的なリスクと今回のプロジェクトに対して、年間10以上のプロジェクトをKickstaterでプレッジし、部屋をボドゲで埋め尽くしている私の認識を解説します。
Kickstarterでプレッジするリターン(2024/2/11現在)
基本的に、Kickstaterでプレッジする目的として、名目上はプロジェクトのサポートですが、現実はKS限定の特典や割引を受けることです。ここでは今回のプロジェクトの特典を要約して解説します。
※ストレッチゴール進捗により内容が変更される場合があります。
製品の値引き、安価な送料
Kickstarterでプレッジっしてリターンとして商品を受け取る場合、一般的にその価格や送料は一般販売価格に対して安価になります。
今回は
Starter Deck €15→€13(約2,400円→約2,100円)
Booster Display €144→€129(約23,200円→約20,800円)
送料はアジア向けで~€16(約2,600円)と破格の安さです。
製品版と異なるスペシャル仕様
イラスト違いのカード
KS editionのみの仕様として、ストレッチゴール(一定金額ごとで解放される特典)にて一部カードがイラスト違いになります。
限定プロモカードの封入
KS editionのみの仕様として、イベントで配布される限定(ヒーロー)プロモカードが一定の確率で封入されます。
レア封入率の上昇
KS editionのみの仕様として、一定確率でコモンの枠がレアに置き換わります。
フォイラーカード封入率の上昇
KS editionのみの仕様として、トークンが一定の確率でフォイラーカードに置き換わります。
そもそもフォイラーカードとは?と当然の疑問がわいてきますが、要するにフォイルのワイルドカードです。このカードゲームのパックにはフォイルが入っていません(例外あり、後述)。その代わりにフォイラーカードが封入されており、レアリティに対応する好きなフォイルカードと引き換えることができます。引き換える方法はアプリ上での操作となり、現物を入手するためにはオンデマンド印刷が必要になってきます。
ヒーローカードのフォイル化
KS editionのみの仕様として、ヒーローカードがすべてフォイル仕様になります。
追加Booster Pack
KS editionのみの仕様として、通常36Pack/Displayのところ37Pack/Displayの内容になります。
専用Display/Packデザイン
KS editionのみの仕様として、DiplayとPackが専用のデザインになります。
追加カード
KS editionのみの仕様として、各Booster Packに追加のカードが封入されます。
今だけのお祭り
次のストレッチゴールでは何がアンロックされるんだろう、ストレッチゴールはどこまで行くんだろう、プロジェクトに参加することで楽しみながら進捗を見守ることができます。
また、本当に新規のカードゲームなので、手元に届いたタイミングで、シングルカードの市場流通はほとんどないはずです。届き次第友人と開封し、本当の意味での”トレーディング”カードゲームを楽しめるのは最初期だけです。
Kickstarterでプレッジするリスク
Kickstaterでプレッジすることは、なにもいいことばかりではありません。当然ながら相応のリスクも存在するので、ここではその一般的な中身と今回のプロジェクトに対する私の認識を解説します。
プロジェクトの遅延・中止など
Kickstarterおよび大半のクラウドファウンディングはリターンを保証していません。私自身も過去の経験として、2019年にプレッジしていまだにフルフィルメントが果たされていないもの、商品の発送に追加で高額な送料を支払うことを要求され、そこまで興味もなかったのであきらめたものがあります。
どうあるべきか、といった理想論はさておき、現実クラウドファウンディングとはそんなものです。
プロジェクトの年単位での遅延、アップデートの遅延など日常茶飯事です。
ただし、Alteredに関しては、Asmodeeが関わっていたり、アナログゲーム開発にかかわっていた人が創設者(あとは規模や内容など総合的に見たカン)ということもあり、発売の遅延や中止のリスクも低いものと考えています。アプリあるいは一部機能のリリースが遅れるというのは全然ありえそうですけどね。
製品自体の品質
また、製品自体の品質(イラストレーション、印刷、カット、ルール整備など)も未確定であることが一般的です。
ただし、Alteredに関しては先行でプロモが配布されていたり、アートワークやルールも公開されているので、品質に関してはある程度担保されているものと認識しています。
未発売の製品であるということ
当然ながら未発売の製品のため、これから流行るのか、日本向けの流通は整備されるのか、大会は開催されるのか、そのほかのサポートはあるのか。特にAlteredはデジタルも絡むため、よりそのリスクは高くなります。
個人的にはこの点がAltered最大の懸念、プレッジを検討している方の関心事と考えています。しかしながら、結局のところ公式に市場として目を向けてもらうためにはこちらから先に関心を持ち、投資をし、活動をPRしていくほかありません。
私自身、Flesh and Bloodというカードゲームに一定の強度で関わり、日本である程度遊べるに至るまでサポートした経験からも上記に関しては確信をもって言えます。
公式にPRする方法として個々人でできることは2つあります。
①Kickstarterでプレッジする
当然っちゃ当然ですね。
https://www.kickstarter.com/projects/equinox-studio/altered-tcg?ref=user_menu
②ユーザーネーム(アカウント)を登録する。
最も簡単にできる手段です。先行でユーザーネーム登録ができるので、Japanリージョンで登録が増えれば、当然関心が高いものとして認識されるはずです。フランスの方に日本で一体何が起こってるんだ!?って思われるぐらい登録しちゃいましょう。
また、今のうちに登録すればEarly Adaptorステータス(多分バッジみたいなもの)ももらえます。
ページ下部のここです。
封入率のまとめ(2024/2/22現在)
※ストレッチゴール進捗により内容が変更される場合があります。
セット概要
・コモン 162種
・レア 324種
・ユニーク
・ヒーロー 18種
・トークン 4種
封入率
KS Edition Booster Packは下記の14枚構成です。
SLOT 1 = Foil Hero (100%)※KS Editionのみ、リテール版は通常仕様
SLOT 2 = Common (100%)
SLOT 3 = Common (100%)
SLOT 4 = Common (100%)
SLOT 5 = Common (100%)
SLOT 6 = Common (100%)
SLOT 7 = Common (100%)
SLOT 8 = Common (100%)
SLOT 9 = Common (50%) / Rare (50%)※KS Editionのみレアと置き換わる可能性あり
SLOT 10 = Rare (100%)
SLOT 11 = Rare (98.6%) / Promo (1.4%)※プロモはKS Editionのみ
SLOT 12 = Rare (83.3%) / Unique (14.8%)/ Unique Alt Art Foil (1.84%)※Alt ArtはKS Editionのみ。KS EditionのみUnique確率Up
SLOT 13 = Token (33.3%) / Mana (16.7%) / Foiler (50%)※KS EditionのみFoiler確率Up
SLOT14 = Common (50%) / Rare (50%)※KS Editionのみ
通常版は多分下記のような感じです。
SLOT 1 = Hero (100%)
SLOT 2 = Common (100%)
SLOT 3 = Common (100%)
SLOT 4 = Common (100%)
SLOT 5 = Common (100%)
SLOT 6 = Common (100%)
SLOT 7 = Common (100%)
SLOT 8 = Common (100%)
SLOT 9 = Common (100%)
SLOT 10 = Rare (100%)
SLOT 11 = Rare (100%)
SLOT 12 = Rare (87.5%) / Unique (12.5%)
SLOT 13 = Token (58.3%) / Mana (16.7%) / Foiler (25%)
おしまい
Kickstarterのプレッジには低いなりにそれなりのリスクも付きまといますし、金額も安くはないです。リスク、リターンを自身の中で秤にかけて、最終的にプレッジするか検討してみてください。
私はその先で待っています。
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