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【Flesh and Blood】なぜDown and Dirtyなのか?

はじめに

Down and Dirty(以下DnD)…Pro Tour Boltimore後に高騰したこのカード、一見すると地味な絵柄で地味な効果、見た目スタッツもいまいちとあまりピンと来ないかもしれない…しかし、実際ふたを開けてみると、このカードは様々な使用方法があるユーティリティだったのだ!
ということで、今回は一見してよくわからないこのカードの使い道にフォーカスして見ていきたい。

魔王城のごとく起立する価格グラフ

Down and Dirty

ノーコメント

スタッツは2/6/2で平均以下。ただし、ルール上できない、とされていたアーセナルからの防御使用を可能とするテキストを持つ。

利点その1:Popper

環境に多く存在するAzaleaやLexi、対してそのメタデッキとして台頭してきたDromai。そもそもRangerはgo againを得づらい特性上、やや盤面処理が苦手かつ素打点が中途半端(5点止まり)なのでPhantasmをPop(打点6以上で自壊)させることもままならない。その相性を改善するためにアーセナルから使用できるPopperを採用するのは一見スマートに感じられる。

利点その2:Assassin & Ranger対策

Assassin & Rangerにほぼ必ず採用されているカード、Codex of Frailty。墓地から回収する効果も派手だが、AAをアーセナルに置く効果に選択権はなく、副次効果として手札を捨てさせる=防御札を1枚減らすことができる。しかし、相手にCodexを使用された時にDnDが墓地にあれば、DnDをアーセナルに戻して防御札を減らさない動きが可能になる。

利点その3:Dominate対策

最もわかりやすい機能。手札からの防御を制限するDominateもアーセナルからの防御には適用されない。On hit効果を防ぐところまでは行かないが、アーセナルから雑に2点軽減できるのは十分な効果だと感じられる。

利点その4:アーセナル破壊対策

アーセナルを破壊するカード(Command and ConquerやLeave No Witnesses)は当然ながらそのバリューがアーセナルの有無に大きく左右される。いざ前述のカードをプレイした際、アーセナルにDnDが入っていた場合、バリューは額面の数字(CnCなら6点)に固定されることになる。スタッツが貧弱なのでこれのみを目的に採用するのは厳しいが、覚えておいて損はない。

おわりに

Outsiders発売前から「DnDは強い」と言っていたというネタを5月中は擦ろうと考えています。

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