プロゲーマーとは何かを考えさせられた話
辞めたコールセンターの派遣社員の先輩に、
自称プロゲーマーの男性がいた。
プレイヤーネームは頑なに教えてくれなかったが、
FPS系のタイトルでストリーマーとして結果を出し、
Twitchの公式プレイヤーにもなったことがあるとか。
(本当かどうかは定かではない)
そんな方との会話でプロゲーマーとは何かを考えさせられた。
それは、
「お金をもらえるようになって初めてプロなんじゃないか」
と言われたからだ。
現状日本のスマブラ大会では優勝しても基本的に賞金はない。
いくつかの商品や大きな名誉を得ることはできても、
賞金で生活するということはできないのだ。
(日本の法律上の問題)
そんな現状を話して返って来た言葉が、
「え?それでプロを名乗ってやっていく意味あるの?」
だった。
仮にも職場の先輩だったから、
面倒ごとにならないようにとそのまま流したが、
内心はらわたが煮えくり返るかと思った。
一般的に"プロ"と呼ばれる人たちは、
自分以外の誰かに感動やサービスなどをもたらし、
その対価としてお金をもらっている人たちのことだ。
では、賞金がもらえない環境で戦う日本のスマブラプレイヤーはプロゲーマーではないのだろうか。
俺はそんなことはないと思う。
賞金はなくても、見ている人の心を動かすプレイや振る舞いができているなら、それはプロと変わらない。
そして、昨今こそe-Sportsという言葉が広まりつつあるが、
ゲーマーの文化はもともと賞金なんてないうちから栄えてたものだ。
そう、俺たちは金のためにゲームをしているわけじゃない。
ゲームが好きで、ただ強くなりたいその一心でプレイしてきた。
金の有無に左右されるほど、ゲームへの愛が浅いものではない。
もし金の介入がないならプロゲーマーではないとするなら、
俺はプロゲーマーになんてならなくても良い。
金を稼ぐ手段なら別で作れば良い。
好きなことは自分のため
稼ぐことは誰かのため
稼ぐ手段がたくさんある世の中で、
無理にそれらを混同させなくて良い。
お金は絶対的に大事だ。
しかし、俺たちゲーマーのコミュニティがゲームへの愛がないビジネスマンの介入によって変わるのは受け入れられない。
強さを求める過程で人の心を動かし、
日頃の振る舞いも含めて憧れられるようなプレイヤーになること。
それが俺が目指すプロゲーマーの姿だ。
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