見出し画像

ブランディングのメモ帳-7

「自然との融和と調和が次世代のブランド」

僕たちが生きている時代は思いがけないほどに大きな変動期を迎えています。

全世界を巻き込むほどの感染症の蔓延。地球温暖化による気候変動とそれに伴う大災害の頻発。民主化とそれを抑圧する勢力の紛争。そして、それらに対抗するように生まれる様々な技術革新と情報の流れの仕組み。

キーワードは「揺り戻し」。政治の揺り戻し。自然の揺り戻し。主義の揺り戻し。根源はこれまで人類が犯してきた過ちや軋轢。それらを正常化するために全ての事象は「揺り戻し」に働いています。同時にこれらは全て世界中のどの地域でも同じように起こっているのです。

これまでの社会の仕組みが限界に近づいている。工業化、イデオロギー、自然破壊etc. 

未来のブランディングはどこか一つの地点を核とはしていません。今起こっている問題はありとあらゆる地域に共通しています。あえて言うなら未来のブランディングとは「地球ブランディング」なのです

全ての問題を共通して解決するための「ブランディング」。つまり「ブランド」のあり方として「解決」や「貢献」といった意味合いが必要となります。

海外の事業家たちはこれまでの資本主義社会で「資本を勝ち取る」ことだけに集中してきました。手に入れた莫大な資本を使ってきたるべき次の時代に対応した「商品」や「ブランド」を立ち上げようとしています。一方で次世代のテクノロジーの開発に投資し、一方では次世代を生き抜く人材の育成に投資しています。そして資本主義の残り火を焚きつけて花火を上げようとするものもいます。

もはや個人主義の時代は終わりました。個性主義の時代は生き残る。一人の人間が巨大な力を持っても時代に抗うことはできません。個々の特性を活かして融和し協働することはできます。僕たちは小さな「個」に戻ってそこからセルフブランディングをしなければならないのです。事業に人格があるのなら、その人格を明確にして「皆のために協働する人格」にしていかなければなりません。「自分だけが生き残る」のではなく「皆が生き残れる」道を探ることのできる事業体だけが生き残ることができるのです。

これまで以上に深く思考しなければなりません。AIが生まれ、それを人間の都合だけのために使用するのではなく「環境全体」の一部である人間がどのように振る舞えば「環境」に貢献できるのか?「人」が怪我をしないようにのみAIを特化させてゆくのではなく「自然に必要なバランスの安全性」を考える方が良いのではないでしょうか?人間は人間を特化させるための技術のみを進化させてきました。だから自然は人間にはコントロール出来ない災厄を与えます。そして人はまた自然をねじ伏せようとするのです。

これからの「ブランド」とは自然と強調し調和するための存在となってゆくでしょう。

その上で皆が正しいと認識できる「ブランド」を作ることができれば人類の未来はほんの少し明るくなるのではないでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?