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おやつ生産者のデジタル化を支援! 2020年9月 X-border Japan輪読会まとめ

ライフタイムベンチャーズでは、業界の有志関係者との共催で投資テーマに関わる1ヶ月のニュース記事をまとめ読みし、気になるトピックについて議論するニュース輪読会を実施しています。

本稿では2020.9.18に実施したX-border Japan(日本を基軸にしたインバウンド/アウトバウンド事業)に関する輪読会での議論をまとめました。
▼全記事をご覧になりたい方はこちら(Scrapboxが開きます)


1.おやつ生産者のデジタル化を支援!

 株式会社スナックミーが、W ventures、デライト・ベンチャーズ、SMBCベンチャーキャピタル、Future Food Fundを引受先とする第三者割当増資と、日本政策金融公庫などからの融資と合わせて、合計約2.6億円の資金調達をしました。
 オペレーションや人材採用を強化することで取引数を増やし、「菓子✕サブスクリプション」分野での規模を目指しています。

輪読会では以下のようなコメントがありました。

スナックミーの提供価値は何なのか。ShopifyやBASEで流通させるのでは、ダメな理由はあるのか?食品ならではのユニークなものがあるのだろうか?
パーソナライズド機能やCRM機能の充実性が肝になってくると思われる。
食品のD2Cはどこまでスケールできるのか。
一定の売上は早く立つが、VCからみた「TAM(Total Addressable Market)が小さいという論点」にどう向き合うのか。


2.AirbnbがIPO手続きを開始!

 Airbnbが、IPO申請に必要な手続きを開始したと発表しました。パンデミックの深刻さがわかり始めた3月頃より、Airbnbなどのシェアリングエコノミーは逆風を受け続けてきました。3月時点でAirbnbはキャッシュフローの観点や将来的な不安定要素が多く、IPOに踏み込めない状況でしたが、なんとか盛り返したようです。

輪読会では以下のようなコメントがありました。

旅行業が回復していない中でのIPO再申請。国内以上に移動制約が多い海外が中心の中で、なぜこのような動きが出来るのか。
航空会社・リゾート会社・旅行代理店・OTA(Online Travel Agent)含めて、岐路に立たされるなか、なぜIPOに向けた動きができるのか。
リゾートワーケションなどは今後増えていく可能性がある中で、国際移動の選択肢として増えるかもしれない。


3.東南アジアで中心のコンビニ受け取り拡大!

う 越境ECを支援する楽一番が提供する海外発送サービス「楽一番」が、台湾セブンイレブンで商品を受け取れるサービスを開始しました。
 楽一番は、2016年に台湾ファミリーマートと提携し、コンビニ受取を開始していましたが、今回台湾で最も多い店舗を持つセブンイレブンでも荷物を受け取れるようになりました。

輪読会では以下のようなコメントがありました。

「確実に本人が受け取れる」などの理由から、東南アジアでは中心的な存在のコンビニ受取型のECデリバリー。
ラストマイルでコンビニ受け取りは需要ある。しかし、航空会社の経営不振で、国際スピード郵便(EMS)がボトルネックになりつつある。


来月もX-border Japan領域の起業家/新規事業を検討する皆さんにとって有益な情報が提供できるよう、引き続き開催していきます!


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