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「Airbnb 満を持して大型IPO」 2020年12月 X-border Japan輪読会まとめ

ライフタイムベンチャーズでは、業界の有志関係者との共催で投資テーマに関わる1ヶ月のニュース記事をまとめ読みし、気になるトピックについて議論するニュース輪読会を実施しています。

本稿では2020.12.19に実施したX-border Japan(日本を基軸にしたインバウンド/アウトバウンド事業)に関する輪読会での議論をまとめました。

▼全記事をご覧になりたい方はこちら(Notionが開きます)

1.カラーコンタクトの市場規模は大きい?

 BSMOグループ 株式会社ANWは、中国越境D2Cへ本格参入し、日本のカラーコンタクトレンズブランドとして初めてアリババ・グループ・ホールディングが運営する「T-mall(天猫)」にオープンしたオフィシャルショップenvie旗艦店は中国最大の商戦「独身の日」で売り上げ前年比3倍以上となりました。

輪読会では以下のようなコメントがありました。

カラーコンタクトを意外とつけている人が多いため、潜在的な市場は大きそう?
黒目が大きくなるナチュラル系のものとかは日本人の若年層もオシャレとしてつけている
中国とかだと先入観なく使うのかもしれない

2. 10兆円の大型IPOを成し遂げたAirbnb

Airbnbが株式公開に向けて申請書類を提出しました。

AirbnbはCOVID-19の影響で春に新規株式公開の計画を保留せざるを得なかったが、数か月間の上場保留に対し顧客からの反発を受け、年内にIPOで30億ドルもの資金調達を実行しました。

輪読会では以下のようなコメントがありました。

2010年代を象徴する世界最大のスタートアップ。レイオフなどの地獄を経てからの大型IPO
みんなSaaSばっか投資してるけど、結局Airbnb/シェアエコ好きなんでしょ?と思わされるIPO
コロナ後のリストラ、そしてGo Nearでの収益化からの上場
日本のインバウンドスタートアップをM&Aとかしないかな

3.レガシー産業のアップデートとなるか?ネットスーパーの興隆

 新型コロナウイルス感染拡大は中国の食料品宅配市場を押し上げ、消費をオンラインにシフトさせました。この分野では、ユーザの購入頻度や需要が比較的コロナ禍の影響を受けにくいため、中国の EC 最大手 Alibaba を引き付けています。

輪読会では以下のようなコメントがありました。

EC最後の砦、ネットスーパー
冷凍物流ならともかく、冷蔵の生鮮系だと食品は物流拠点がないと厳しい
一足飛びでECまでやるのではなく、折込チラシのLINE@化をするみたいな取り組みが大手小売では進んでいる
日本でもマツモトキヨシとかはオムニチャネルを起点としたDX戦略を進めている

4.住所、電話番号不要で目的地に着く?!

 株式会社モバイルライフジャパンが、提供している地域活性化ソーシャル地図サービス「Map Life」と、株式会社デンソーコミュニケーションズの「MAPCODE」が業務提携したと、12月8日に発表しました。

 インバウンドはもちろん、普段自動車をあまり使用しない人にとっては、カーナビ操作が難しく、目的地設定に戸惑ったり、操作に気をとられることにより事故が発生したりするケースがあります。

輪読会では以下のようなコメントがありました。

これはこれでいいが、what3wordsはどうなった?
海外だとカーナビ普及していないし、新興国ではニーズが強い
ローカルドライバーだったら「とはいえ分かる」、国際ユーザーだとそもそも運転するのか?

来月もX-border Japan領域の起業家/新規事業を検討する皆さんにとって有益な情報が提供できるよう、引き続き開催していきます!

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